福原義春氏、ルチアーノ・ベネトン氏の「対話 -私たちが大切にしてきたこと-」を読みました。
(資生堂の名誉会長だった)福原さんの名前とタイトルの「対話」に惹かれて手に取ってしまいました。
共著者のベネトン氏は、あのアパレルのベネトンの会長です。
おふたりの数日間の対談が本になっています。
おふたりの名言集のような名言がたくさん語られています。名言だけではなく、未来を予測するような発言もたくさんありました。
そのモラルの中で最も大事なのは、
他者を尊重すること。
このスタートにおける基本を学び取ってほしいのです。
人間的な側面を経営者は絶対に忘れてはいけないと思うのです。
ビジネスをやりながらも常に個人的な経験を思い起こす必要があります。
常に人間と一緒に仕事をしているのだという視点を忘れてはならないのです。
なぜなら、人間を大切にする企業ということ、
まさにそのことが、これからの時代、他企業との差別化にもつながるからです。
他社が踏襲していない前人未到の道を歩むためには、
そして、短期間で企業としての成功を手にするには、
リスクを恐れてはいけないということです。
だから、企業の行動が自然とか人間、
あるいは人間社会にどういう影響を与えるかということは、
もう一部の先進的な経営者だけの関心事ではなく、
すでに一般的な価値観の中の重要な要素になっているわけです。
人間誰しも、自分の育った環境や文化を深いところで愛しています。何もそれを捨て去ることはないのだということです。ただ、そのためにも、若者との接点を失わないで、現在の革命的な波に乗り遅れることがないよう、経営者としては注意しなくてはいけないと思っています。
それぞれの会社のマネジャー選びで私が一番腐心するところは、責任感のある人を見つけるということです。
たとえ会長や経営者でなくとも、上に立つ人は、
つまり多い少ないにかかわらず自分と共に仕事をしてくれるスタッフを持つ人は、
そのスタッフにどれくらい参加意識を持たせることが出来るか、
そして相互理解をいかに進めることが出来るかということが問われます。
だから二十一世紀は、それよりももっと上位の概念、
例えば哲学とか、あるいは美学だとかそういうもので、
みんなが共感するようなやり方があり得るんじゃないかと
私は思っているんです。
これからは全体として、どんな人が発信しているのかという、
発信者の顔が見たい時代になってくるだろうと思います。
人間的であるということは、
個人や企業の成功を決して妨げたりしない。
長い目で見れば、むしろそれこそが成功の秘訣だと言ってもいいでしょう。
どんなにいいアイデアであっても、
永遠に続くものはないと考えています。
新たな生命を得るためには、
新しいものを作り続けていく意志と能力が必要です。
おふたりの経営者としてのあり方というか、人間としてのあり方、この経営者にしてあの偉大な会社ありという感じです。
2012/06/28
NASAのチームビルディング
チャールズ・J・ペレリンの「NASAのチームビルディング -組織パフォーマンスに革命を起こす「4‐Dシステム」-」を読みました。
4‐Dシステムとは、X軸に「感情」と「論理」の「意思決定」の軸、Y軸に「知覚」と「直感」の「情報」の軸の4象限でタイプを見ていく手法です。
この4象限にアセスメントしたり、性格を色分けしたりしています。
この本で、もう一つのキーワードが「コンテクスト」です。
コンテクストと行動を管理するための定義「AMBR」
・あなたの関心(Attention)の矛先。
・物の見方(Mindsets)を結び付ける。
・行動(Behaviors)に影響を与える。
・実際に結果(Results)を出す。
私が以前マイブームだった言葉です。
会社の中でもコンテンツの話ばかりで、コンテクストの話にはなりません。この本でも言っているように「コンテクスト」のものすごく影響されると思います。
保険セールスにも「コンテクスト」の議論が増えてくればいいと思います。
4‐Dシステムとは、X軸に「感情」と「論理」の「意思決定」の軸、Y軸に「知覚」と「直感」の「情報」の軸の4象限でタイプを見ていく手法です。
この4象限にアセスメントしたり、性格を色分けしたりしています。
この本で、もう一つのキーワードが「コンテクスト」です。
コンテクストと行動を管理するための定義「AMBR」
・あなたの関心(Attention)の矛先。
・物の見方(Mindsets)を結び付ける。
・行動(Behaviors)に影響を与える。
・実際に結果(Results)を出す。
私が以前マイブームだった言葉です。
会社の中でもコンテンツの話ばかりで、コンテクストの話にはなりません。この本でも言っているように「コンテクスト」のものすごく影響されると思います。
保険セールスにも「コンテクスト」の議論が増えてくればいいと思います。
2012/06/27
魅力の法則
おかざきなな氏の「魅力の法則 -7秒で魅了するテクニック-」を読みました。
これも、もちろん電子書籍です。
最後まで初めて知りましたが、著者はクリス岡崎氏の配偶者だそうです。
元女優、元芸能プロダクション社長の著者が「魅力」について書いています。
第1章のタイトルが、「女優オーラは才能ではなくノウハウ」となっています。
最近、社内でたち振る舞いがきれいな女性と話していたのですが、見せ方が下手な女性が多いと思います。綺麗なんだけど、きれいに見えない、惹かれないという人が多いと思います。逆に、あまり綺麗ではないけれども、目を奪われる女性も稀にいます。
この本では、第3章で、イラスト付きで、「立つ」、「座る」、「笑顔」、「声」、「歩く」、「お辞儀」、「聞く」について詳しく解説してくれています。女性には、非常に参考になると思います。
私のよく知る方が、今年女性で初めて「〇〇部長」になられました。それも複数の保険会社で(優秀の方は女性が多いなと感じていましたので、出世するのも当然だと思いますが)。
そのうち一人の方は、非常にきれいな立ち方、お辞儀をされます。
女性の方で、このブログを読んでいる方がどれぐらいいらっしゃるかわかりませんが、一度読まれるといいと思います。
これも、もちろん電子書籍です。
最後まで初めて知りましたが、著者はクリス岡崎氏の配偶者だそうです。
元女優、元芸能プロダクション社長の著者が「魅力」について書いています。
第1章のタイトルが、「女優オーラは才能ではなくノウハウ」となっています。
最近、社内でたち振る舞いがきれいな女性と話していたのですが、見せ方が下手な女性が多いと思います。綺麗なんだけど、きれいに見えない、惹かれないという人が多いと思います。逆に、あまり綺麗ではないけれども、目を奪われる女性も稀にいます。
この本では、第3章で、イラスト付きで、「立つ」、「座る」、「笑顔」、「声」、「歩く」、「お辞儀」、「聞く」について詳しく解説してくれています。女性には、非常に参考になると思います。
私のよく知る方が、今年女性で初めて「〇〇部長」になられました。それも複数の保険会社で(優秀の方は女性が多いなと感じていましたので、出世するのも当然だと思いますが)。
そのうち一人の方は、非常にきれいな立ち方、お辞儀をされます。
女性の方で、このブログを読んでいる方がどれぐらいいらっしゃるかわかりませんが、一度読まれるといいと思います。
2012/06/25
最強リーダーシップの法則
ブルース・ボダケン・ロバート・フリッツの「最強リーダーシップの法則 -正確に原因を知れば、組織は強くなる-」を読みました。
ピーター・センゲが序文を書いていたので、手に取りました。
この本は、原書のタイトルでもあるMMOT(The Managerial Moment Of Truth)(管理職の正念場)について書かれています。
基本の4ステップがあり、
1.現実を確かめる。
2.原因を分析する。
3.改善計画を立てる。
4.フィードバックの仕組みをつくる。
私の理解では、上記の4ステップのコーチングというか部下への詰問、あいまいな部下の答え、認識を徹底的に確かめ、現実を明らかにしていく手法です。それが、学習であって、これを続けていくことで、学習する組織になるということです。
MMOTが学習する組織にたどり着くのかどうかは疑問ですが、マネジャーには(というかソリシターにも)、この本でいっているような、曖昧な点を徹底的に質問をして、現実を明らかにしていくスキルが必要だと思います。
ピーター・センゲが序文を書いていたので、手に取りました。
この本は、原書のタイトルでもあるMMOT(The Managerial Moment Of Truth)(管理職の正念場)について書かれています。
基本の4ステップがあり、
1.現実を確かめる。
2.原因を分析する。
3.改善計画を立てる。
4.フィードバックの仕組みをつくる。
私の理解では、上記の4ステップのコーチングというか部下への詰問、あいまいな部下の答え、認識を徹底的に確かめ、現実を明らかにしていく手法です。それが、学習であって、これを続けていくことで、学習する組織になるということです。
MMOTが学習する組織にたどり着くのかどうかは疑問ですが、マネジャーには(というかソリシターにも)、この本でいっているような、曖昧な点を徹底的に質問をして、現実を明らかにしていくスキルが必要だと思います。
2012/06/24
サクセッションプランの基本
クリスティー・アトウッドの「サクセッションプランの基本 -人材プールが力あるリーダーを生み出す-」を読みました。
サクセッションプランニングとは、「適切な人々を、適切な場所へ、適切なタイミングで配置すること」と定義しています。
私の理解でいうと、あらゆる階層のマネジャーが抜けてしまったときに、後継の人材が準備万端で用意できているように、候補者の特定、育成のプロセスです。
一昨日紹介した「戦略人事のビジョン」で書かれていたGEでいうと、「セッションC」がこれに該当していると思います。
マネジャーが不足しているとよく言われますが、偉大な企業は人材育成してますねえ。
私の知る限り、この業界でマネージャー育成に積極的に取り組んている会社は知らないですが、昨日、他社の人と話していて、特にセールスマネジャーの人材育成が必要だという話になりました。このサクセッションプランニングが必要かもしれないですね。
サクセッションプランニングとは、「適切な人々を、適切な場所へ、適切なタイミングで配置すること」と定義しています。
私の理解でいうと、あらゆる階層のマネジャーが抜けてしまったときに、後継の人材が準備万端で用意できているように、候補者の特定、育成のプロセスです。
一昨日紹介した「戦略人事のビジョン」で書かれていたGEでいうと、「セッションC」がこれに該当していると思います。
マネジャーが不足しているとよく言われますが、偉大な企業は人材育成してますねえ。
私の知る限り、この業界でマネージャー育成に積極的に取り組んている会社は知らないですが、昨日、他社の人と話していて、特にセールスマネジャーの人材育成が必要だという話になりました。このサクセッションプランニングが必要かもしれないですね。
2012/06/22
戦略人事のビジョン
八木洋介氏、金井嘉宏先生の「戦略人事のビジョン -制度で縛るな、ストーリーを語れ-」を読みました。
八木氏は元GEのHRにいた方で、金井先生はご存知の通り、神戸大の教授です。
基本的は八木氏が書いていて、章の最後に金井先生が解説しています、金井先生のこのような本は3冊目です。
「リーダーシップの旅」
「リーダーシップは自然体」
前作、前々作の上記の本は、非常に面白かったので、この本も即買いでした。
もう一つ、即買いの理由があります。
それは、GE出身の方が書いた本だからです。日本の企業ではリクルート、外資系ではGEの名前があると、ついつい買ってしまいます。
この本の中で、GEのHRのことがたくさん書かれていて、私の期待にこたえてくれてます。流石にビジネス書、ビジネス誌に頻繁に出てくる会社です。厳しさが伝わってきます。最近読んだ「サムスン式 仕事の流儀」を読んだ時の感覚に近いです。
「サムスン式 仕事の流儀」を読んだ時もそうでしたが、これでは、日本の会社は勝てないなあということを強く感じました。
一番感じたところは、サブタイトルになっているところです。
「制度で社員を動かさざるえないのは、マネジャーの力量が不足しているためであり、われわれ人事担当者は、制度の企画と運営によってマネジャーの力量を補完し、間接的に社員のやる気を高めているのだ」と、声を大にして言いたい人事担当者もいるに違いありません。
しかし、制度は権限を生み出します。人事制度ができれば、人事部門には権限が生まれ、人事担当者はルールや権限に基づいて仕事をするようになります。そして、いくら権限を振りかざしたところで、結局のところ、社員の心を揺り動かすことはできませんし、社員のやる気を本当の意味で引き出すことは不可能です。
最近は、何かといえば、「コンプライアンス」で、箸の上げ下ろしまでルールがあるような会社も多いと思います。
これは、人事部門だけではなく、契約部門、営業推進部門など、どの部署にも言えることです。以前に「官僚主義をぶっ潰せ」を言う言葉を聞いたことがありますが、このようなことを実践する会社は本当に強い会社だと思います。
八木氏は元GEのHRにいた方で、金井先生はご存知の通り、神戸大の教授です。
基本的は八木氏が書いていて、章の最後に金井先生が解説しています、金井先生のこのような本は3冊目です。
「リーダーシップの旅」
「リーダーシップは自然体」
前作、前々作の上記の本は、非常に面白かったので、この本も即買いでした。
もう一つ、即買いの理由があります。
それは、GE出身の方が書いた本だからです。日本の企業ではリクルート、外資系ではGEの名前があると、ついつい買ってしまいます。
この本の中で、GEのHRのことがたくさん書かれていて、私の期待にこたえてくれてます。流石にビジネス書、ビジネス誌に頻繁に出てくる会社です。厳しさが伝わってきます。最近読んだ「サムスン式 仕事の流儀」を読んだ時の感覚に近いです。
「サムスン式 仕事の流儀」を読んだ時もそうでしたが、これでは、日本の会社は勝てないなあということを強く感じました。
一番感じたところは、サブタイトルになっているところです。
「制度で社員を動かさざるえないのは、マネジャーの力量が不足しているためであり、われわれ人事担当者は、制度の企画と運営によってマネジャーの力量を補完し、間接的に社員のやる気を高めているのだ」と、声を大にして言いたい人事担当者もいるに違いありません。
しかし、制度は権限を生み出します。人事制度ができれば、人事部門には権限が生まれ、人事担当者はルールや権限に基づいて仕事をするようになります。そして、いくら権限を振りかざしたところで、結局のところ、社員の心を揺り動かすことはできませんし、社員のやる気を本当の意味で引き出すことは不可能です。
最近は、何かといえば、「コンプライアンス」で、箸の上げ下ろしまでルールがあるような会社も多いと思います。
これは、人事部門だけではなく、契約部門、営業推進部門など、どの部署にも言えることです。以前に「官僚主義をぶっ潰せ」を言う言葉を聞いたことがありますが、このようなことを実践する会社は本当に強い会社だと思います。
2012/06/20
「断る」心理テクニック
内藤誼人氏の「小心者でもサラリとかわせる「断る」心理テクニック」を読みました。
著者の本は何冊目か分かりませんが、結構読みましたね。これも電子書籍で買いました。
私は断れないタイプではないので、困ったことはありませんが、断れない人には参考になるかもしれません。
ただし、この本にもただし書きがありました。
「ただし、断っても嫌われないためには、ある条件を満たさなければならない。それは「あらかじめ、人から好かれておくこと」」だ。」
確かに重要なことですよね。
「人に好かれたければ、なにはなくともまずは笑顔だ。」
書かれると当たり前のことですが、基本的なことですけどなかなかできていません。以下もよく言われることですが、なかなかできません。
「不思議なことに人間は、たとえウソであれ、明るい顔をつくっていれば、心も明るくなってくるのである。心が明るいから明るくなるのではないのだ。」
この本もいつものように神学者の研究結果を紹介しながら、「断り」について書かれています。最後には、三択クイズ形式で裏技テクニックがあって面白いです。
著者の本は何冊目か分かりませんが、結構読みましたね。これも電子書籍で買いました。
私は断れないタイプではないので、困ったことはありませんが、断れない人には参考になるかもしれません。
ただし、この本にもただし書きがありました。
「ただし、断っても嫌われないためには、ある条件を満たさなければならない。それは「あらかじめ、人から好かれておくこと」」だ。」
確かに重要なことですよね。
「人に好かれたければ、なにはなくともまずは笑顔だ。」
書かれると当たり前のことですが、基本的なことですけどなかなかできていません。以下もよく言われることですが、なかなかできません。
「不思議なことに人間は、たとえウソであれ、明るい顔をつくっていれば、心も明るくなってくるのである。心が明るいから明るくなるのではないのだ。」
この本もいつものように神学者の研究結果を紹介しながら、「断り」について書かれています。最後には、三択クイズ形式で裏技テクニックがあって面白いです。
2012/06/19
あなたの中のリーダーへ
西水美恵子氏の「あなたの中のリーダーへ」を読みました。
新聞に連載されていたコラムがまとめられた本です。
前作の「国をつくるという仕事」もとてもよかったですが、これも衝撃的な本です。
もちろん、リーダーシップのハウツウ本ではなくて、目がウルウルする場面がたくさんある著者のあり方がそのまま活字になっている本です。
私が著者のあり方を活字にするのが難しいです。とにかくすごい人ですね。世界銀行での組織開発の話には引き込まれますし、ブータンの話もふんだんに出てきて興味深いです。是非読んでほしいと思います。
ハウツウが2つ書いてあって、ひとつがパワースピーチについてです。
◆始めは単刀直入に力強く。冒頭の一分はプライム・タイムで
視聴率最高。挨拶などの無駄使いで落すと、絶対元に戻ら
ない。
◆声量を下げる。耳はうるさい声を避け、静かな声に聞き入る。
◆専門用語は絶対禁止。分かる人も、わからない人も、感心
などしてくれない。伝えたいのは内容だから、使う言葉は
簡素に限る。
◆沈黙も語彙の内。スピーチの段階や、強調したい言葉、訴え
たい主旨は、聴衆に見えにくい。前後に沈黙を入れると、
見える。
◆言葉で絵を描く。人間の脳は物語や、実例、色などに正反応
して、覚えがよくなる。
◆無テーマの演説は、退屈な演説。テーマは簡単明瞭に、
ひとつに限る。複雑なテーマや複数のものは、テーマなしと
同じこと。
◆終わりは感情を込めて。感情なしに感動はない。
もう一つは、グループ(▼)とチーム(▽)についてです。
▼グループは強いリーダーに率いられる。
▽チームは状況に応じてリーダーシップを分かち合う。
▼グループは個人が責任を負う。
▽チームは、誰の間違いでも、全員が共同責任を快く負う。
▼グループの目標は、指令されるか、所属する組織の目標と
同じ。
▽チームの目標は、チームが自発的に設定し、行動に移す。
▼グループは各々個人が成果を収める。
▽チームは個人別の成果に執着せず、全員が共同成果を
収める。
▼グループは能率的に会議を進行する。
▽チームは幅の広い開放的な議論と、活発に問題を解決する
会議を促す。
▼グループは、外部への影響力を介して、間接的に業績を
見る。
▽チームは、共同成果を直接評価して、業績を見る。
▼グループは、議論をし、結論を出しても、実行は委任する。
▽チームは、議論をし、結論を出して、自ら実行に力を合わ
せる。
▼グループは礼儀正しい議論を好む。
▽チームは率直で正直な会話を好む。
▼グループはただ黙々と働く。
▽チームは仕事を楽しみ、笑いが途絶えない。
▼グループは必要だから集まる。
▽チームは仲間との集いを待ち遠しく思う。
新聞に連載されていたコラムがまとめられた本です。
前作の「国をつくるという仕事」もとてもよかったですが、これも衝撃的な本です。
もちろん、リーダーシップのハウツウ本ではなくて、目がウルウルする場面がたくさんある著者のあり方がそのまま活字になっている本です。
私が著者のあり方を活字にするのが難しいです。とにかくすごい人ですね。世界銀行での組織開発の話には引き込まれますし、ブータンの話もふんだんに出てきて興味深いです。是非読んでほしいと思います。
ハウツウが2つ書いてあって、ひとつがパワースピーチについてです。
◆始めは単刀直入に力強く。冒頭の一分はプライム・タイムで
視聴率最高。挨拶などの無駄使いで落すと、絶対元に戻ら
ない。
◆声量を下げる。耳はうるさい声を避け、静かな声に聞き入る。
◆専門用語は絶対禁止。分かる人も、わからない人も、感心
などしてくれない。伝えたいのは内容だから、使う言葉は
簡素に限る。
◆沈黙も語彙の内。スピーチの段階や、強調したい言葉、訴え
たい主旨は、聴衆に見えにくい。前後に沈黙を入れると、
見える。
◆言葉で絵を描く。人間の脳は物語や、実例、色などに正反応
して、覚えがよくなる。
◆無テーマの演説は、退屈な演説。テーマは簡単明瞭に、
ひとつに限る。複雑なテーマや複数のものは、テーマなしと
同じこと。
◆終わりは感情を込めて。感情なしに感動はない。
もう一つは、グループ(▼)とチーム(▽)についてです。
▼グループは強いリーダーに率いられる。
▽チームは状況に応じてリーダーシップを分かち合う。
▼グループは個人が責任を負う。
▽チームは、誰の間違いでも、全員が共同責任を快く負う。
▼グループの目標は、指令されるか、所属する組織の目標と
同じ。
▽チームの目標は、チームが自発的に設定し、行動に移す。
▼グループは各々個人が成果を収める。
▽チームは個人別の成果に執着せず、全員が共同成果を
収める。
▼グループは能率的に会議を進行する。
▽チームは幅の広い開放的な議論と、活発に問題を解決する
会議を促す。
▼グループは、外部への影響力を介して、間接的に業績を
見る。
▽チームは、共同成果を直接評価して、業績を見る。
▼グループは、議論をし、結論を出しても、実行は委任する。
▽チームは、議論をし、結論を出して、自ら実行に力を合わ
せる。
▼グループは礼儀正しい議論を好む。
▽チームは率直で正直な会話を好む。
▼グループはただ黙々と働く。
▽チームは仕事を楽しみ、笑いが途絶えない。
▼グループは必要だから集まる。
▽チームは仲間との集いを待ち遠しく思う。
2012/06/17
なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか
ドミニク・テュルパン、高津尚志の「なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか -世界の先進企業に学ぶリーダー育成法-」を読みました。
スイスのビジネススクールのIMD学長と日本代表が、日本のマネジャー向けに書いてくれています。
耳の痛いことばかり書いてありますが、愛情を感じます。
提案① 研修以前にもっと人事異動を効果的に使え
提案② 幹部教育を手厚くせよ
提案③ 人材育成は日本人も外国人も対象にせよ
提案④ 英語とともにコミュニケーションの型を学べ
提案⑤ 海外ビジネススクールを活用せよ
最後の5番目はセールスにも読めなくないですが、生保業界も1番目の海外勤務経験のある人で
役員になる人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
2番目の幹部教育もほとんどないのではないでしょうか。
3番目の外国人を採用している会社で、日本人と同じ研修を受けることもほとんどないのではないでしょうか。
4番目も外資系以外では、海外の会社を買収、提携していてても、英語に力を入れている会社はほとんどないのではないでしょうか。
外国の大学の学長が日本企業に警鐘を鳴らしてくれているような気がします。
この本は、以下の言葉から本が始まっています。
「いま求められているのは、枠組みを超えて問う力である。」
私の周りでは、ルール、ルールと何をやるのも細かく決められていて、ルールがおかしいという議論にはなりません。
最初から強くうなづきながら読みはじめました。
ここに紹介されている企業と私のいる会社では雲泥の差です。
スイスのビジネススクールのIMD学長と日本代表が、日本のマネジャー向けに書いてくれています。
耳の痛いことばかり書いてありますが、愛情を感じます。
提案① 研修以前にもっと人事異動を効果的に使え
提案② 幹部教育を手厚くせよ
提案③ 人材育成は日本人も外国人も対象にせよ
提案④ 英語とともにコミュニケーションの型を学べ
提案⑤ 海外ビジネススクールを活用せよ
最後の5番目はセールスにも読めなくないですが、生保業界も1番目の海外勤務経験のある人で
役員になる人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
2番目の幹部教育もほとんどないのではないでしょうか。
3番目の外国人を採用している会社で、日本人と同じ研修を受けることもほとんどないのではないでしょうか。
4番目も外資系以外では、海外の会社を買収、提携していてても、英語に力を入れている会社はほとんどないのではないでしょうか。
外国の大学の学長が日本企業に警鐘を鳴らしてくれているような気がします。
この本は、以下の言葉から本が始まっています。
「いま求められているのは、枠組みを超えて問う力である。」
私の周りでは、ルール、ルールと何をやるのも細かく決められていて、ルールがおかしいという議論にはなりません。
最初から強くうなづきながら読みはじめました。
ここに紹介されている企業と私のいる会社では雲泥の差です。
2012/06/16
クリエイティブ・コミュニティ・デザイン
紫牟田伸子氏、成瀬友梨氏、猪熊純氏、田北雅裕氏、西村勇也氏、兼松佳宏氏、籾山真人氏、友廣裕一氏、アサダワタル氏、大和田順子氏、林美香子氏、下山浩一氏、いえつく、松場登美氏、諏訪光洋氏、三谷一夫氏、岡崎智美氏、秋田光彦氏、佐々木豊志氏、木村真樹氏、TEAM iups、鷲尾公子氏、宮本武典氏、服部滋樹氏、中村陽一氏、マエキタミエコ氏著、紫牟田伸子+編集部編の「クリエイティブ・コミュニティ・デザイン -関わり、つくり、巻き込もう-」を読みました。
今まで紹介した本とは趣の違う本です。コミュニティデザインをしている人たちが少しずつ書いている本です。
震災の後、特にコミュニティに注目が集まっているような気がします。
私たちの仕事に目を目を向けてみると、一人で動き、一人で考えていることが多いと思います。
コミュニティとコミュニケーションは同じ語源からきているそうです。
リーダーはコミュニティづくりに時間を使う必要がある、コミュニティの鍵は「貢献」など、仕事でも参考になりますし、考えされられる内容です。
今まで紹介した本とは趣の違う本です。コミュニティデザインをしている人たちが少しずつ書いている本です。
震災の後、特にコミュニティに注目が集まっているような気がします。
私たちの仕事に目を目を向けてみると、一人で動き、一人で考えていることが多いと思います。
コミュニティとコミュニケーションは同じ語源からきているそうです。
リーダーはコミュニティづくりに時間を使う必要がある、コミュニティの鍵は「貢献」など、仕事でも参考になりますし、考えされられる内容です。
2012/06/13
銀座No.1ホステスの心をつかむ話し方
水希氏の「昼間は心理カウンセラー 銀座No.1ホステスの心をつかむ話し方」を読みました。
夜のお仕事をしている人の本はたくさん出版されていますが、初めて読みました。
私はお酒が飲めないため、お酒のあるところにはめったに行きません。なので、夜の世界にも銀座にも全く縁がないのですが、新鮮でした。
接客に使っているスキルなので、代理店営業にも使えます。売上の上がらないホステスの例が書いてありますが、売れていないソリシターと共通部分も多いと思います。
NLPのVAKやアイ・アクセシングキューやディルツのロジカルレベルなどのスキルを紹介しているところは教科書的であり、個人的にはつまらないですが、著者の体験談や実践で使っていたトークは興味深いです。
最後は誰からも好かれる存在になるための要素として、
①テクニック
②愛
③情
④知りたいという思い
4つをあげていて、テクニックだけではなく、「在り方」にも言及しています。
売れている人は、どこの世界でもよく勉強して、売れる方法を考えて、それだけではなくて、人間としても曳きつけられる人なんですね。
夜のお仕事をしている人の本はたくさん出版されていますが、初めて読みました。
私はお酒が飲めないため、お酒のあるところにはめったに行きません。なので、夜の世界にも銀座にも全く縁がないのですが、新鮮でした。
接客に使っているスキルなので、代理店営業にも使えます。売上の上がらないホステスの例が書いてありますが、売れていないソリシターと共通部分も多いと思います。
NLPのVAKやアイ・アクセシングキューやディルツのロジカルレベルなどのスキルを紹介しているところは教科書的であり、個人的にはつまらないですが、著者の体験談や実践で使っていたトークは興味深いです。
最後は誰からも好かれる存在になるための要素として、
①テクニック
②愛
③情
④知りたいという思い
4つをあげていて、テクニックだけではなく、「在り方」にも言及しています。
売れている人は、どこの世界でもよく勉強して、売れる方法を考えて、それだけではなくて、人間としても曳きつけられる人なんですね。
2012/06/12
〈実践〉自分の小さな「箱」から脱出する方法
アービンジャー・インスティチュート・ジャパン監修の「〈実践〉自分の小さな「箱」から脱出する方法」を読みました。
今年一番衝撃だった本「自分の小さな「箱」から脱出する方法」の実践編です。
またまた、頭をスリッパではたかれたような衝撃でした。
「自分の小さな「箱」から脱出する方法」の抜粋版にところどころにワークが入っています。読むだけなら、1時間で読める内容ですが、ワークをやると相当考えされられます。
まず最初に、以下のチェックリストがあります。1つでも当てはまる人はこの本を読みましょう、となっています。
□ 自分の悩みは人に相談せず、自分で解決するものだ
□ 仕事の効率を考えると、連絡は電話より断然メールだ
□ 自分はもっと評価されるべきだと思う
□ 急な仕事が入ったら、大切な人との約束でもキャンセルする
□ 普段から家での会話が少ない
□ 言い訳することも、自己アピールのためには必要だ
□ 自分は細かいことによく気がつくほうだと思う
□ 話をうまく進めるために、上手な嘘をつく自信がある
□ 何を言われても、笑ってやりすごすのが一番だと思う
□ どうしても苦手な上司(部下)がいる
□ ため息が増えた
□ 人の欠点がどうしても気になってしまう
□ 約束を破られたら、絶対に許せないと思う
□ 自分には敵が多いんじゃないかと思う
□ 仕事が忙しいことはいいことだ
□ 最近、家族に「ありがとう」を口にしていない
私はほとんど当てはまってしまいました。
今年一番衝撃だった本「自分の小さな「箱」から脱出する方法」の実践編です。
またまた、頭をスリッパではたかれたような衝撃でした。
「自分の小さな「箱」から脱出する方法」の抜粋版にところどころにワークが入っています。読むだけなら、1時間で読める内容ですが、ワークをやると相当考えされられます。
まず最初に、以下のチェックリストがあります。1つでも当てはまる人はこの本を読みましょう、となっています。
□ 自分の悩みは人に相談せず、自分で解決するものだ
□ 仕事の効率を考えると、連絡は電話より断然メールだ
□ 自分はもっと評価されるべきだと思う
□ 急な仕事が入ったら、大切な人との約束でもキャンセルする
□ 普段から家での会話が少ない
□ 言い訳することも、自己アピールのためには必要だ
□ 自分は細かいことによく気がつくほうだと思う
□ 話をうまく進めるために、上手な嘘をつく自信がある
□ 何を言われても、笑ってやりすごすのが一番だと思う
□ どうしても苦手な上司(部下)がいる
□ ため息が増えた
□ 人の欠点がどうしても気になってしまう
□ 約束を破られたら、絶対に許せないと思う
□ 自分には敵が多いんじゃないかと思う
□ 仕事が忙しいことはいいことだ
□ 最近、家族に「ありがとう」を口にしていない
私はほとんど当てはまってしまいました。
2012/06/11
給与と成果は切り離すべし
今月号のハーバード・ビジネス・レビューの論文のタイトルのひとつです。
多くの会社で、年初に目標設定をして、それに対してどれぐらい出来たかで、昇給、賞与が決まってくるのではないでしょうか。
私は、随分前ですが、人事に行きすぎた成果主義は改善すべきと問題提起したことがありますが、
この論文でも、警鐘を鳴らしています。
問題点を私なりにまとめるとこんな感じです。
成果連動型給与体系の四つの障害
①新たな課題が次々に浮上する中、将来の業務を特定する
ことが不可能。
②対象者は自分に都合よく評価基準を操作する。
③評価に関わる仕事ばかりし、それ以外の仕事を蔑にする。
④外発的動機付けは、内発的動機付けをなくしてしまう。
代理店営業に関して、もう少し言わせてもらうと、⑤ソリシターの能力だけではなく、(直販ではないので)「運」の要素が大きい、⑥リクルートから実績までの時間がかかるため、現担当者の実力であるとは言い切れない。
「金」のことしか言えない上司も寂しいですし、「金」のことか考えていないソリシターの寂しいです。お互いにお客様のほうを見て仕事をしましょうよ。
多くの会社で、年初に目標設定をして、それに対してどれぐらい出来たかで、昇給、賞与が決まってくるのではないでしょうか。
私は、随分前ですが、人事に行きすぎた成果主義は改善すべきと問題提起したことがありますが、
この論文でも、警鐘を鳴らしています。
問題点を私なりにまとめるとこんな感じです。
成果連動型給与体系の四つの障害
①新たな課題が次々に浮上する中、将来の業務を特定する
ことが不可能。
②対象者は自分に都合よく評価基準を操作する。
③評価に関わる仕事ばかりし、それ以外の仕事を蔑にする。
④外発的動機付けは、内発的動機付けをなくしてしまう。
代理店営業に関して、もう少し言わせてもらうと、⑤ソリシターの能力だけではなく、(直販ではないので)「運」の要素が大きい、⑥リクルートから実績までの時間がかかるため、現担当者の実力であるとは言い切れない。
「金」のことしか言えない上司も寂しいですし、「金」のことか考えていないソリシターの寂しいです。お互いにお客様のほうを見て仕事をしましょうよ。
2012/06/10
トップ営業マンとして大切なことはみんなリクルートで教わった
江草三四郎氏の「トップ営業マンとして大切なことはみんなリクルートで教わった -凄腕でもスーパーマンでもないボクの等身大感動営業術-」を読みました。
著者の本は2冊目です。両方とも電子書籍で85円でした。
私が、最も興味のある会社のひとつである「リクルート」での営業のことが書かれています。
「リクルート」出身の人が書いている本はついつい買ってしまう傾向があります。
営業の基本的なことが書かれていて、まだ営業経験が少ない方には特に参考になると思います。
実体験が50の項目に分けて、わかりやすく書かれているので、移動中などちょっと時間のあるときに読めますよ。
私がチェックしたのは、この4項目でした。
1 僕は「株式会社リクルート 江草三四郎支点」
24 安心できる状況の設定、話しやすい環境の提案が重要
33 「担当代えろよ」と怒鳴られ学んだ「社長にヒマな時間は
ない」
41 顧客への「オリジナル勉強会」は、営業機会拡大の
チャンス
著者の本は2冊目です。両方とも電子書籍で85円でした。
私が、最も興味のある会社のひとつである「リクルート」での営業のことが書かれています。
「リクルート」出身の人が書いている本はついつい買ってしまう傾向があります。
営業の基本的なことが書かれていて、まだ営業経験が少ない方には特に参考になると思います。
実体験が50の項目に分けて、わかりやすく書かれているので、移動中などちょっと時間のあるときに読めますよ。
私がチェックしたのは、この4項目でした。
1 僕は「株式会社リクルート 江草三四郎支点」
24 安心できる状況の設定、話しやすい環境の提案が重要
33 「担当代えろよ」と怒鳴られ学んだ「社長にヒマな時間は
ない」
41 顧客への「オリジナル勉強会」は、営業機会拡大の
チャンス
2012/06/08
イノベーションの解
クレイトン・クリステンセン、マイケル・レイナーの「イノベーションの解 -利益ある成長に向けて-」を読みました。
もう発売されてから9年になるんですね。今ごろ読みました。
今読んでも全く古さを感じさせないです。といっても、破壊的イノベーションを興した会社として紹介されている企業の中に、今はもう倒産してなくなっている会社もありますが。
著者らが言っているように、イノベーションを起こし続けないと、世界的大企業でも消えてなくなってしまうということですね。
「イノベーションのジレンマ」が理論の構築を目指したのに対し、この本は理論を用いる方法を教えていると書かれいます。
なので、私はこちらの方が面白かったですし、とても読みやすかったですね。
もう発売されてから9年になるんですね。今ごろ読みました。
今読んでも全く古さを感じさせないです。といっても、破壊的イノベーションを興した会社として紹介されている企業の中に、今はもう倒産してなくなっている会社もありますが。
著者らが言っているように、イノベーションを起こし続けないと、世界的大企業でも消えてなくなってしまうということですね。
「イノベーションのジレンマ」が理論の構築を目指したのに対し、この本は理論を用いる方法を教えていると書かれいます。
なので、私はこちらの方が面白かったですし、とても読みやすかったですね。
2012/06/06
ウォーレン・バフェット賢者の教え
桑原晃弥氏の「ウォーレン・バフェット賢者の教え -世界一投資家思考の習慣-」を読みました。
世界一有名な投資家、ウォーレン・バフェットの本を恥ずかしながら、初めて読みました。
流石、世界一といわれるだけあって、衝撃の語録、考え方、徹底です。
以下のようなことです。
小さな雪玉も転がしさえすれば、周囲の雪を巻き込んで加速度的に大きくなっていく。転がし始める時期は、早ければ早いほどいい。歳月を味方につけることができるからだ。
成功できたのは、飛び越えられるであろう30センチのハードルを探したからであり、2メートルをクリアできる能力があったからではない。
重要なのは、乗り込んだボートをいかにうまく漕ぐかではなく、どのボートに乗り込めばより快適な旅ができるかということである。
朝目覚めた時に「息でもするか」と決意しないように、すぐれたマネジャーは「今日は経費を削減するぞ」などと考えない。
「なぜ自分は・・・するのか」という小論文を書けないようなら、やめたほうがいい。
人は習慣で行動するので、正しい思考と振る舞いを早いうちに習慣化させるべきだ。
散発の必要があるかどうか、床屋に尋ねてはいけません。
難しいのは新しいアイデアを生むことではなく、古い考え方から逃れることだ。
ビジネスで最も危険な言葉は、五つの単語で表現できます。「誰もがやっている(Everybody else is doing it)」です。
自分よりすぐれた人間とつき合ったほうがいい。そうすれば、こっちもちょっぴり向上する。自分よりひどいやつらとつき合えば、そのうちに滑り落ちてゆく。しごく単純な仕組みだ。
父親が花形クオーターバックだったからといって、クオーターバックのポジションをそうぞくすることはできない。
最後の文は、保険代理店さんでよくあることですね。
滅茶苦茶引き込まれる本でした。
世界一有名な投資家、ウォーレン・バフェットの本を恥ずかしながら、初めて読みました。
流石、世界一といわれるだけあって、衝撃の語録、考え方、徹底です。
以下のようなことです。
小さな雪玉も転がしさえすれば、周囲の雪を巻き込んで加速度的に大きくなっていく。転がし始める時期は、早ければ早いほどいい。歳月を味方につけることができるからだ。
成功できたのは、飛び越えられるであろう30センチのハードルを探したからであり、2メートルをクリアできる能力があったからではない。
重要なのは、乗り込んだボートをいかにうまく漕ぐかではなく、どのボートに乗り込めばより快適な旅ができるかということである。
朝目覚めた時に「息でもするか」と決意しないように、すぐれたマネジャーは「今日は経費を削減するぞ」などと考えない。
「なぜ自分は・・・するのか」という小論文を書けないようなら、やめたほうがいい。
人は習慣で行動するので、正しい思考と振る舞いを早いうちに習慣化させるべきだ。
散発の必要があるかどうか、床屋に尋ねてはいけません。
難しいのは新しいアイデアを生むことではなく、古い考え方から逃れることだ。
ビジネスで最も危険な言葉は、五つの単語で表現できます。「誰もがやっている(Everybody else is doing it)」です。
自分よりすぐれた人間とつき合ったほうがいい。そうすれば、こっちもちょっぴり向上する。自分よりひどいやつらとつき合えば、そのうちに滑り落ちてゆく。しごく単純な仕組みだ。
父親が花形クオーターバックだったからといって、クオーターバックのポジションをそうぞくすることはできない。
最後の文は、保険代理店さんでよくあることですね。
滅茶苦茶引き込まれる本でした。
2012/06/05
思い違いの法則
レイ・ハーバードの「思い違いの法則 -じぶんの脳にだまされない20の法則-」を読みました。
これが目次(20の法則)です。
法則 1 生理的ヒューリスティック
心が冷えると、温かいものが欲しくなる
法則 2 幻視ヒューリスティック
不安は世界の見え方を変えてしまう
法則 3 運動・勢いヒューリスティック
重要なときほど、勢いに乗っていると感じる
法則 4 流暢さヒューリスティック
経済行動は”流暢さ”に影響される
法則 5 ものまねヒューリスティック
ひとは無意識に同調しあっている
法則 6 マップメーカー・ヒューリスティック
先のことを考えただけで、体の忍耐力が高まる
法則 7 計算ヒューリスティック
週九本と年間四六八本、同じなのにウケが違う
法則 8 希少ヒューリスティック
欲しいものは数が少ない、数が少ないものを欲しい
法則 9 係留ヒューリスティック
定価は半端な数字のほうがいい
法則10 カロリー・ヒューリスティック
お金がなくなると太った人に惹かれる
法則11 おとりヒューリスティック
第三の候補が、当初の選択を変えてしまう
法則12 将来ヒューリスティック
幸せは”取り消してみる”と復活する
法則13 デザイン・ヒューリスティック
世界には意味があり、自分はその中心にいると思う
法則14 採集ヒューリスティック
新しもの好き?定番志向?それが問題だ
法則15 カリカチュア・ヒューリスティック
偏ったイメージは、みずからの老化まで早める
法則16 黴菌ヒューリスティック
悪い本質は、よい本質より力がある
法則17 ナチュラリスト・ヒューリスティック
自然は脳の処理モードを切り替える
法則18 道徳ヒューリスティック
道徳心が低いと感じると、逆に利他的になる
法則19 死神ヒューリスティック
異なる思想・世界観は、死の脅威となる
法則20 既定値ヒューリスティック
決めないことも、ひとつの決定だ
ヒューリスティックとは、認知における経験則である。それは頭の中に思考の近道として組み込まれ、直感的ですばやい意思決定や判断をするときに用いられる。
と書かれています。なので、悪いものではないのですが、無意識に判断しているので、誤ってしまっていることもあるということです。
この本は、どのようなときに誤って判断してしまうかが書かれています。
著者は、「この本は不適切なヒューリスティックに従う衝動を弱めるための本だ。」と言っています。
また、
間違った考え方を止める一番いい方法は、それを認識することだ。間違っていることを認識すれば、正しく考えるよう自分自身を説得できるからだ。
と冒頭に結論を書いてくれいています。が、これが難しい。
「認識」は、最近の私のキーワードで、仕事をするときに一番気にしていることです。
たとえば、以下のようなことです。
「この嫌な気持ちは、どのような認識(認知)からきているのか?」
自分自身にこの質問を投げかけることで、嫌な気持ちになった刺激から反射的な悪い反応をすることがなくなります。
面白い本です。おススメです。
これが目次(20の法則)です。
法則 1 生理的ヒューリスティック
心が冷えると、温かいものが欲しくなる
法則 2 幻視ヒューリスティック
不安は世界の見え方を変えてしまう
法則 3 運動・勢いヒューリスティック
重要なときほど、勢いに乗っていると感じる
法則 4 流暢さヒューリスティック
経済行動は”流暢さ”に影響される
法則 5 ものまねヒューリスティック
ひとは無意識に同調しあっている
法則 6 マップメーカー・ヒューリスティック
先のことを考えただけで、体の忍耐力が高まる
法則 7 計算ヒューリスティック
週九本と年間四六八本、同じなのにウケが違う
法則 8 希少ヒューリスティック
欲しいものは数が少ない、数が少ないものを欲しい
法則 9 係留ヒューリスティック
定価は半端な数字のほうがいい
法則10 カロリー・ヒューリスティック
お金がなくなると太った人に惹かれる
法則11 おとりヒューリスティック
第三の候補が、当初の選択を変えてしまう
法則12 将来ヒューリスティック
幸せは”取り消してみる”と復活する
法則13 デザイン・ヒューリスティック
世界には意味があり、自分はその中心にいると思う
法則14 採集ヒューリスティック
新しもの好き?定番志向?それが問題だ
法則15 カリカチュア・ヒューリスティック
偏ったイメージは、みずからの老化まで早める
法則16 黴菌ヒューリスティック
悪い本質は、よい本質より力がある
法則17 ナチュラリスト・ヒューリスティック
自然は脳の処理モードを切り替える
法則18 道徳ヒューリスティック
道徳心が低いと感じると、逆に利他的になる
法則19 死神ヒューリスティック
異なる思想・世界観は、死の脅威となる
法則20 既定値ヒューリスティック
決めないことも、ひとつの決定だ
ヒューリスティックとは、認知における経験則である。それは頭の中に思考の近道として組み込まれ、直感的ですばやい意思決定や判断をするときに用いられる。
と書かれています。なので、悪いものではないのですが、無意識に判断しているので、誤ってしまっていることもあるということです。
この本は、どのようなときに誤って判断してしまうかが書かれています。
著者は、「この本は不適切なヒューリスティックに従う衝動を弱めるための本だ。」と言っています。
また、
間違った考え方を止める一番いい方法は、それを認識することだ。間違っていることを認識すれば、正しく考えるよう自分自身を説得できるからだ。
と冒頭に結論を書いてくれいています。が、これが難しい。
「認識」は、最近の私のキーワードで、仕事をするときに一番気にしていることです。
たとえば、以下のようなことです。
「この嫌な気持ちは、どのような認識(認知)からきているのか?」
自分自身にこの質問を投げかけることで、嫌な気持ちになった刺激から反射的な悪い反応をすることがなくなります。
面白い本です。おススメです。
2012/06/03
人を洗脳する賢者の黒い言葉
内藤誼人氏の「人を洗脳する賢者の黒い言葉」を読みました。
タイトルはいかがわしいですが、心理学の本です。
しかし、この「洗脳」という言葉はマイブーム(古ーい)です。洗脳をしようというわけではありませんが、お互いが望む結果へ進めるように心理学の知識とスキルは必要だと思います。
いつも書いていることですが、売れている人とそうでない人の人の違いは、ぼーっと聞いていると分からないぐらいの微妙な言い回しだと思っています。
この本は、著者得意の心理学者の実験結果の紹介本です。
なので、たくさんチェックしましたが、あとがきが一番心に残りました。
ビジネスマンなら、「常識を疑え」というセリフは耳にタコであろうが、人間関係に対する常識に関しても、それは言える。(中略)自分が持っている思い込みを、今一度洗いざらい再点検してみることをオススメしたい。
タイトルはいかがわしいですが、心理学の本です。
しかし、この「洗脳」という言葉はマイブーム(古ーい)です。洗脳をしようというわけではありませんが、お互いが望む結果へ進めるように心理学の知識とスキルは必要だと思います。
いつも書いていることですが、売れている人とそうでない人の人の違いは、ぼーっと聞いていると分からないぐらいの微妙な言い回しだと思っています。
この本は、著者得意の心理学者の実験結果の紹介本です。
なので、たくさんチェックしましたが、あとがきが一番心に残りました。
ビジネスマンなら、「常識を疑え」というセリフは耳にタコであろうが、人間関係に対する常識に関しても、それは言える。(中略)自分が持っている思い込みを、今一度洗いざらい再点検してみることをオススメしたい。
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