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2019/02/28

マネジメントの世紀

ステュアート・クレイナーの「マネジメントの世紀 1901~2000」を読みました。





マネジメントの本はここでもたくさん紹介してきましたが、100年間の歴史をたどった本は初めてです。

この本は10年ごとに区切って順に書かれていて、順に追っていくとマネジメントの流れが分かってきます。

1900年代の科学的管理法の細かい管理から始まり、1910年代の大量生産、1920年代の組織化、事業部制、1930年代のホーソン実験に代表される人間そのものへの注目、生産管理、マーケティング、戦略と年代ごとに変化が楽しめ、興味深い本です。

また、細かいところで知らなかった情報がたくさん盛り込まれていて、細部も楽しめます。


置いている書店ががほとんどなかったので、ネットで買うことをお勧めします。




2019/02/27

1分間エンパワーメント

ケン・ブランチャード、ジョン・P・カルロス、アラン・ランドルフの「社員の力で最高のチームをつくる 1分間エンパワーメント」を読みました。





久々の「1分間」シリーズです。

今回は「エンパワーメント」です。

エンパワーメントとは、「自律した社員が自らの力で仕事進めていける環境をつくろうとする取り組み」です。

若い優秀な社員が辞める理由の一つがエンパワーメントが足りないからだと感じます。



エンパワーメントの3つの鍵

第1の鍵 すべての社員と情報を共有する
第2の鍵 境界線によって自律した働き方を促す
第3の鍵 セルフマネジメント・チームを育てる



第1の鍵のポイント

・会社の情報を共有し、信頼関係を築く
・階層組織の思考を廃し、全員が経営者意識を持って
 行動することを促す
・失敗を学習の機会と考える


第2の鍵のポイント

・説得力のあるビジョンを設定する
・社員が自分の目標と役割を明確にできるようにする
・行動の根底にある価値観を定義する
・ルールを定める
・行動の自由を提供する


第3の鍵のポイント

・全員がチームスキルを学び高める
・チームが自律するよう支援と励ましを与える
・コントロールを徐々にチームに引き渡す
・困難に遭遇することを覚悟しておく



「人間は経験と知識とモチベーションというかたちで驚くべき力をもっています。エンパワーメントはそれを認めることから始まります」


トップがそれを認めるというのが非常に難しく勇気のいることだと思います。

ミドルマネジャーが上記のようなマネジメントを行おうとすると、シニアマネジメントから見ると、マネジメントしていないように見えるでしょうから、対立するもしくは評価されないことになり、それも相当に勇気がいると思います。


ただ、今求められているマネジメントだと思います。

マネジャーには是非読んでほしい1冊です。



2019/02/26

プロジェクトリーダーの教科書

中鉢慎氏の「外資系コンサルが教える難題を解決する12ステップ プロジェクトリーダーの教科書」を読みました。





ソリシターは個人事業主(一匹狼)なので、プロジェクトを組むこともなかなかないと思います。

仕事の範囲が狭く、いろんなことを経験しないまま、時が過ぎてしまっているという人も多いかもしれません。


私の周りでもコンサルに転職する人がかなり目立ってきていますので読んでみました。


12ステップ

定義フェーズ
 1 最終目標
 2 対象範囲
 3 利害関係者
 4 阻害要因

デザインフェーズ
 5 資源見積
 6 体制構築
 7 作業設計
 8 規範設計

推進フェーズ
 9 変更管理
10 組織運営
11 問題解決
12 意思決定



この本はシステム開発のコンサルティング(プロジェクトマネジメント)の専門家が書いていますので、話の内容自体は私たちの仕事とは全く関係ないものです。

しかし、仕事の進め方(12ステップ)については、どんな仕事にも活かせるものです。


(今年の3月は例年く比べ、時間があると思いますので)

ソリシターの仕事しかしたことがない人にこそ読んでほしい1冊です。

2019/02/19

FACTFULNESS

ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランドの「FACTFULNESS -10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣-」を読みました。





今売れてる本です。

売れる理由が分かります。

めちゃくちゃ面白い!

1日で一気読みでした。


タイトル、サブタイトルでこの本の内容がわかります。



質問1
現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
A 20%
B 40%
C 60%



最初に上記のような13の3択質問があり、やってみると、すべて間違ってました(残念)。

思い込みが原因です。

それは私だけではなく、世界中で不正解の回答が多いということです。


この本の面白いところは、その思い込みを10に分類しています。

 1.分断本能
 2.ネガティブ本能
 3.直線本能
 4.恐怖本能
 5.過大視本能
 6.パターン化本能
 7.宿命本能
 8.単純化本能
 9.犯人捜し本能
10.焦り本能



思い込みから間違った判断をする可能性が高く、空恐ろしくなりました。

自分には思い込み、メンタルモデルがあることに気づくということが大切だということが改めて認識させられました。



間違いなく今年一番面白い本です。


答えは是非読んでみてください。








2019/02/18

101デザインメソッド

ヴィジェイ・クーマーの「101デザインメソッド -革新的な製品・サービスを生む「アイデアの道具箱」-」を読みました。


タイトルの通り、101のデザインメソッドが紹介されています。

ちょっと無理やりじゃない?と思わなくもないですが・・・



イノベーションを成功に導く4つのコア原則

1.経験の周辺でイノベーションを構築する
2.イノベーションをシステムとして捉える
3.イノベーションの文化を醸成する
4.規律のとれたイノベーション・プロセスを用いる


デザイン・イノベーション7つのモード

1.目的を見出す
2.コンテクストを知る
3.人々を知る
4.インサイトをまとめる
5.コンセプトを探求する
6.解決策を練る
7.製品・サービスを実現する



101のデザインメソッドはマニアックすぎて、ほとんど使う機会はなさそうですが、イノベーションもプロセスが大切ということがよくわかりました。

2019/02/13

会社は何のために存在するのか あなたはなぜそこで働くのか

今月号のハーバード・ビジネス・レビューのテーマです。





最近もこの話題に触れました。

「会社は何のために存在するのか」という問いに答えられる保険会社は少ないと思います。

この問いに答えられる(この問いを実践している)保険会社があったら、他者と差別化できるでしょうし、業績も他社が追随できないぐらい上がると思います。

「あなたはなぜそこで働くのか」という問いに答えられるソリシターも少ないと思います。

ベテランは「他に就職先がないから」「収入が下がるから」というようなネガティブな回答は多そうな気がします。

若手は退職という選択肢を取る人もかなり見てきました。


ソリシターの世界では、節税商品の話題で持ちきりで、本来の保険の意味・意義が希薄になってきていると思います。


今月号はネスレのCEOの高岡氏のインタビューや佐宗氏の論文など、答えやヒントになるものがたくさんあります。


今はとてもいいタイミングだと思いますので、「PURPOSE」について考えることになればと思います。


2019/02/08

リーダーシップに出会う瞬間

有冬典子氏の「リーダーシップに出会う瞬間 -成人発達理論による自己成長のプロセス-」を読みました。





今注目を集めつつある成人発達理論の本です。

この本は、女性マネジャー候補の主人公がマネジャーになるか否かを葛藤しつつ、いろんな社内の人に出会い、発達段階を進んでいくストーリー仕立てになっています。



成人意識の発達理論 発達段階の変遷

利己的段階(道具主義的段階)
 他者の捉え方:自己の欲求を満たすための手段・道具
 欲求:他者の欲求を退けること
他者依存段階(慣習的段階)
 他者の捉え方:自己イメージを形成するための
   必要なもの
 欲求:集団や組織に従属すること
自己主導段階(自己著述段階)
 他者の捉え方:協力者、同僚・仲間
 欲求:自己の独自の価値観を求めること
相互発達段階(自己認識段階)
 他者の捉え方:自己の変容に貢献するもの
 欲求:責任と限界を結びつけて自己を捉えること



ストーリー仕立てなので、「あるある」と思いながら読めますが、やはり自己主導段階に到達するには大企業ではめちゃくちゃ難しいと感じます。


過去に発売されている成人発達理論の本の中では一番読みやすいと思います。



2019/02/05

完全につながる

リタ・マリー・ジョンソンの「完全につながる -コネクション・プラクティス- 平和を生み出す、脳と心臓の使い方」を読みました。





サブタイトルの「コネクション・プラクティス」とは、関係性と感情の学びの方法のひとつです。


コネクション・プラクティスの基本プロセス

1.あなたの”悩みや課題”または”嬉しかったこと”
 を表現する。
2.感情を探り、認識する。
3.満たされないニーズ(必要で大切なこと)、
 または満たされたニーズを見出し、それに
 つながる。
4.その状況に関わる相手の感情を推測する。
5.その状況に関わる相手の満たされない、
 あるいは満たされたニーズを推測する。
6.以下の手順で、ハート/脳・洞察をもたらす。

クイック・コヒーランス・テクニック

a.ハートフォーカス:心臓を基点とした胸の
 中心部に意識を集中する。
b.ハート呼吸:まるで心臓で呼吸している
 かのように、深く自然な呼吸をくり返す。
c.ハートフィーリング:ハートフォーカス、
 ハート呼吸を続けながら、ポジティブな
 感情でハートを満たす。
d.「今、何を知る必要があるのか」を自分
 自身に尋ね、洞察に耳を傾ける。
e.その洞察に従って、行動を決める。



すぐに反応してしまう人にとって、非常に有効な方法だと言っています。



「ネガティブな感情を経験している時は「メールを受け取ったよ」と自分に言う」


ポジティブなことやネガティブなことに名前を付けると、客観視できて、次のステップに移りやすいでしょうね(使えそう)。



たまには、スピリチュアルなものも読んで、心を整える必要がありますね。

2019/02/04

マンガでやさしくわかる学習する組織

小田理一郎氏の「マンガでやさしくわかる学習する組織」を読みました。





この本を自分の本棚の中をずっと探していました。

てっきり読んで棚の奥の方に片付けたのだと思っていました。

が、まだ読んでいませんでした。


「学習する組織」は難しくて、積読になっている人もいると思います。






この本か、「「学習する組織」入門」から読み始めると、「学習する組織」もハードルが下がると思います。





昨日のエンゲージメントの話にもつながりますが、「学習する組織」になることが差別化になりますし、持続的成長につながると思います。



マンガの部分よりも、文章の方が面白い。

ポイントが文章にコンパクトにまとまっていて、なおかつ非常にわかりやすい。



これはおススメです。

2019/02/03

組織の未来はエンゲージメントで決まる

新居佳英氏、松林博文氏の「組織の未来はエンゲージメントで決まる」を読みました。





エンゲージメントとは、「組織や職務との関係性に基づく自主的貢献意欲」です。


エンゲージメントを左右する9つの要因

・職務・・・職務に対して満足度を感じているか
・自己成長・・・仕事を通して、自分が成長できて
     いると感じているか
・健康・・・従業員が仕事の中で、過度なストレスや
   疲労を感じていないか
・支援・・・上司や仕事仲間から、職務上又は
   自己成長の支援を受けているのか
・人間関係・・・上司や仕事仲間と良好な関係を
     築けているのか
・承認・・・周りの従業員から認められていると
   感じているか
・理念戦略・・・企業の理念・戦略・事業内容に
     対して納得・共感しているか
・組織風土・・・企業の組織風土が従業員にとって
     良い状態なのか
・環境・・・給与、福利厚生、職場環境といった
   従業員を取り巻く会社環境に満足しているのか


保険業界というか代理店営業の世界では、ほとんどエンゲージメントがないのではないでしょうか?


もう少し正確に言うと、エンゲージメントには以下の2つがあるということです。


・従業員エンゲージメント(エンプロイーエンゲージメント)
 企業・組織と個々の社員の間の関わり合い。
 組織に対する自発的な貢献意欲。
・ワークエンゲージメント
 「仕事の内容」と個々の社員の関わり合い。
 主体的に仕事に取り組んでいる心理状態を表したもの。


代理店営業の世界では、同業他社に転職する人が非常に多いので、従業員エンゲージメントは極めて低いと考えられます。

私も人のことは言えません。従業員エンゲージメントが・・・

エンゲージメントが低いことは、自分でもずっと気になっていましたし、エンゲージメントがキーワードだとずっと思っていました。


逆に、従業員エンゲージメントを高められれば、保険会社として差別化できるのではないでしょうか。