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2018/07/31

対話型組織開発

ジャルヴァース・R・ブッシュ、ロバート・J・マーシャクの「対話型組織開発 -その理論的系譜と実践ー」を読みました。





「組織開発(OD)」という言葉でさえ市民権を得ていないのに、「対話型組織開発」がタイトルです。

それに650ページ近くあります(笑)。

英治出版しか出さない本ですね(笑)。

「対話型」と対になっている言葉が「診断型」です。

診断型とはインタビューやアセスメント等によって集めたデータを使ってアプローチすることを言っています。

対話型は、診断がなく、ステークホルダーが集まって話し合うアプローチを言っています。

マネジャーが管理しようとするのではなく、メンバーと話し合いながら、ものの見方や前提、捉われに気づき、捉え方が変わることで、大きな変化が生まれます。



対話型組織開発のマインドセットの主要な前提

1.現実と関係性は社会的に構成される。
2.組織は意味を形成するシステムである。
3.広い意味における言葉が重要である。
4.変革を起こすには会話を変えなければならない。
5.統一性を求める前に、違いを明らかにするための参加型の探究と積極的な関与の仕組みを構築する。
6.グループと組織開発は絶え間なく自己組織化する
7.転換的な変革は、計画というよりも、より創発的である。
8.コンサルタントはプロセスの一部になる。プロセスから離れてはならない。



社会構成主義やシステム思考がベースになっていますが、社会構成主義は理解されることはないと思います。


この本をきっかけに社会構成主義やシステム思考をベースに企業経営するところが現れてくると劇的に世の中変わっていくでしょうね。



おススメの1冊です。

2018/07/29

マンガでやさしくわかるアドラー心理学2 実践編

岩井俊憲氏の「マンガでやさしくわかるアドラー心理学2 実践編」を読みました。





続編を読みました!

今回はトップセールスパーソンがマネジャーになり、うまくいかず、アドラー心理学に助けられるストーリーです。

このブログも10年以上書いているので、最初のころから読んでいる人はマネジャーになっていると思います。

マネジャーにならなくとも、転勤などで今までと違う仕事になっただけでうまくいかないことも多いと思います。


仕事が変わった人すべての人に参考になるストーリーになっていると思います。


今回も最後にサプライズありますよ。











2018/07/26

THE RHETORIC

ジェイ・ハインリックスの「THE RHETORIC ー人生の武器としての伝える技術ー」を読みました。





今年1番かもしれません。

それぐらいいい。衝撃!

営業に使えます(笑)。

「レトリック」「メタファー」「ナラティブ」という言葉に目がないからかもしれませんが・・・



議論は、うまくやれば聞き手を語り手の思うとおりに動きたい気持ちにさせるもの。それに対して口論は、相手に勝つためにするものだ


誰かと一緒に何かを決断したいなら、未来に焦点を合わせなければならない


「特に説得につながりやすいのはユーモアである」


「共感とは、聞き手の「パトス(感情)」に寄り添うことである。聞き手の気分を否認したり、否定したりしてはいけない。共感とは、関心を示すことにほかならない


感情は予測と経験ー過去に起こった、あるいはこれから起こるであろうと聴衆が信じていることーがあるからこそ生まれる。したがって、実際に経験したときの感覚をより生き生きと語れば、より強い感情を聴衆に起こさせることができる


「レトリックで反則となるのは、間違った時制で話すこと」、「選択の話ではなく価値観をめぐって議論すること」、「侮辱することで相手を議論から遠ざけてしまうこと」」


「「スピーチの組み立て方の基本は何千年経っても変わらない。基本的には、次に挙げるのが定石である。まずエートス(人柄)、次にロゴス(論理)、最後にパトス(感情)」である」




まちがいなく「買い」の1冊です。

2018/07/25

マンガでやさしくわかるアドラー心理学

岩井俊憲氏の「マンガでやさしくわかるアドラー心理学」を読みました。





マンガ版アドラー心理学です。

いろんな本のマンガ版が出ていますが、流行っている理由がよくわかります。

タイトルにあるように、わかりやすい!

この本で、まず伝えたいことはアドラー心理学の全体像ということなので・・・



アドラー心理学の全体像

困難を克服する活力を与える「勇気づけ」


人間は、環境や過去の出来事の犠牲者ではなく自ら運命を
創造する力がある「自己決定性」

過去の原因ではなく、未来の目標を見据えている人間の
行動には、その人特有の意思を伴う目的がある「目的論」

人は心の中が矛盾対立する生き物ではなく、一人ひとり
かけがえのない、分割不能な存在である「全体論」

人間は、自分流の主観的な意味づけを通して物事を把握
する「認知論」

人間のあらゆる行動は、相手役が存在する対人関係である
「対人関係論」


精神的な健康のバロメーター。共同体の中で
所属感・共感・信頼感・貢献感の確かさを求めて
行動する「共同体感覚」




自分自身を勇気づける3つのカギ

1 所属感
2 信頼感
3 貢献感



他人を勇気づける法

1 ヨイ出しをする
2 加点主義でかかわる
3 プロセスを重視する
4 失敗を受け入れる
5 感謝を伝える



本論のマンガの方は、ケーキ屋さんを舞台に、最後に大きなハッピーエンドがあります。

アドラー心理学はここから入るといいと思います。

2018/07/23

Personal MBA

ジョシュ・カウフマンの「Personal MBA -学び続けるプロフェッショナルの必携書-」を読みました。





この本は、「Personal MBA」というサイトから生まれた本です。

このブログも「Personal MBA」ではないですけど、「Personal Solicitor」のイメージで書いてます(笑)。

本のつくりはMBAウキペディアみたいになってます。知識は凝縮されてますが、読み物としては面白くないです(笑)。


ビジネスの五つの構成要素

1 価値あるものを創って届ける。
2 それは人々が望んだり、必要としたりするものである。
3 人々が払ってもよいと思う価格である。
4 顧客ニーズや期待を満たす方法で提供される。
5 それによって、所有者が事業を続ける価値を見出せる
 だけの事業収益がもたらされる。



市場を評価するための一〇項目

1 緊急性。
2 市場規模。
3 設定可能な価格。
4 顧客獲得コスト。
5 価値提供コスト。
6 独自性。
7 市場のスピード。
8 先行投資。
9 アップセルの可能性。
10 鮮度維持の可能性。



一二の価値形態

1 製品。
2 サービス。
3 共有資源。
4 サブスクリプション(購読・加入契約)。
5 再販。
6 リース。
7 仲介。
8 集客。
9 ローン。
10 オプション。
11 保険。
12 資本。



九つの経済的価値

1 効能。
2 スピード。
3 信頼性。
4 使いやすさ。
5 柔軟性。
6 ステータス。
7 美的な魅力。
8 感情。
9 犠牲。



増収のための四つの方法

1 顧客数を増やす。
2 平均取引規模を拡大させる。
3 各顧客の取引頻度を高める。
4 価格を上げる。



官僚的破壊への八つの徴候

1 見えない意思決定。
2 未完の事業。
3 調整マヒ。
4 新規性の欠如。
5 見せかけの問題。
6 難問を抱えた中央組織。
7 問題のある期限。
8 インプットの支配。



500ページ近くある本なので、ごく一部しか書けません。

知識習得にはもってこいだと思います。

2018/07/18

ウォルマートU.S.社長が語る職場改革

今月号のハーバード・ビジネス・レビューのインタビュー記事のタイトルです。





世界最大級の小売企業の改革です。

100万人強の従業員を抱え、従業員の給与が低いウォルマートが改革できるのであれば、世界中のすべての巨大企業も改革が可能じゃないかと思わせてくれる内容です。



「最低賃金を引き上げ、有給休暇と福利厚生制度の改善に手をつけ、店舗の課長、店長、副店長の役割を担うアソシエーツが小売業の基本や地域特有のスキルを学ぶ「アカデミー」を開設し、デジタル化の推進と情報アクセスの拡大を図ることで人々の働き方を改革し、プロセスを変更するなど、私たちは実にさまざまなことを実践しました」


「よい職場」戦略というらしいのですが、至極当たり前が書かれています。

株主至上から従業員満足の転換です。

従業員満足が低ければ、顧客へのサービスレベルが低くなり、会社の利益に悪影響を及ぼすことは容易に想像できそうですが、賃金や福利厚生のレベルを下げ、利益を上げるやり方では限界が来たということにやっと気づいたということです。


投資銀行に利益を上げるまで3年待ってくれといったところがすごい!!

コミットメントすればできるという証明です。


興味深い内容なので、ぜひ読んでほしいです。

2018/07/16

カスタマーサクセス

ニック・メータ、ダン・スタインマン、リンカーン・マーフィーの「カスタマーサクセス  -サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則-」を読みました。





「カスタマーサクセス」というタイトルを見て、即買いしました。

顧客の成功が巡り巡って、会社の利益になり、持続的繁栄につながると思うのですが、最近の保険業界は短期利益(事業費削減、保険料収入アップなど)の追求に走りすぎているような気がしてなりません。

いずれいくつかの保険会社が淘汰されるような気がしてます。



10の原則

①正しい顧客に販売しよう
②顧客とベンダーは何もしなければ離れる
③顧客が期待しているのは大成功だ
④絶えずカスタマーヘルスを把握・管理する
⑤ロイヤルティの構築に、もう個人間の関係はいらない
⑥本当に拡張可能な差別化要因は製品だけだ
⑦タイムトゥバリューの向上にとことん取り組もう
⑧顧客の指標を深く理解する
⑨ハードデータの指標でカスタマーサクセスを進める
⑩トップダウンかつ全社レベルで取り組む



①はごく一部の会社が顧客をターゲティングしていると思いますが、多くの会社はすべてのお客様に販売しようとしています。

②では一部の会社が代理店から見放されて(代理店を選別して?)います。


保険業界は遅れているのか、特殊なのか、この本を読んでいると、もっとできることがたくさんあるような気がします。

2018/07/02

最強リーダーシップの法則

ブルース・ボダケン、ロバート・フリッツの「最強リーダーシップの法則 -正確に原因を知れば、組織は強くなる-」を読みました。





久々の絶版本です(中古はかなり高くなっています)。


原書のタイトルは「The Managerial Moment Of Truth」(管理職の正念場)、略して、MMOTです。


MMOTの4ステップ

1 現実を確かめる
2 原因を分析する
3 改善計画を立てる
4 フィードバックの仕組みをつくる



ステップとしては当たり前のことが書かれています。

が、このステップを全員で共有して、組織能力を高めていく(組織として学ぶ)ことができていることは稀です。


MMOTとは、要するに学習だ。逆転を克服することはとても大切だが、それだけでは能力はのびない。MMOTを利用して、学習につながるような対話を実現したい」


★何を学ぶか?
★どう学ぶか?
★互いに学び合う関係をどう築くか?
★学んだことからどういう一般的な法則が導き出されるか?
★学んだことをどう周りに伝えられるか?
★学習のチャンスを見つけるにはどうしたらよいか?



これができれば、日本語タイトルの「最強リーダーシップ」だと思います。 

手に入れるのは難しいと思いますので、図書館で借りてみてください。