ジャルヴァース・R・ブッシュ、ロバート・J・マーシャクの「対話型組織開発 -その理論的系譜と実践ー」を読みました。
「組織開発(OD)」という言葉でさえ市民権を得ていないのに、「対話型組織開発」がタイトルです。
それに650ページ近くあります(笑)。
英治出版しか出さない本ですね(笑)。
「対話型」と対になっている言葉が「診断型」です。
診断型とはインタビューやアセスメント等によって集めたデータを使ってアプローチすることを言っています。
対話型は、診断がなく、ステークホルダーが集まって話し合うアプローチを言っています。
マネジャーが管理しようとするのではなく、メンバーと話し合いながら、ものの見方や前提、捉われに気づき、捉え方が変わることで、大きな変化が生まれます。
対話型組織開発のマインドセットの主要な前提
1.現実と関係性は社会的に構成される。
2.組織は意味を形成するシステムである。
3.広い意味における言葉が重要である。
4.変革を起こすには会話を変えなければならない。
5.統一性を求める前に、違いを明らかにするための参加型の探究と積極的な関与の仕組みを構築する。
6.グループと組織開発は絶え間なく自己組織化する
7.転換的な変革は、計画というよりも、より創発的である。
8.コンサルタントはプロセスの一部になる。プロセスから離れてはならない。
社会構成主義やシステム思考がベースになっていますが、社会構成主義は理解されることはないと思います。
この本をきっかけに社会構成主義やシステム思考をベースに企業経営するところが現れてくると劇的に世の中変わっていくでしょうね。
おススメの1冊です。
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