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2019/01/29

[新訳]最前線のリーダーシップ

ロナルド・A・ハイフェッツ、マーティ・リンスキーの「[新訳]最前線のリーダーシップ -何が生死を分けるのか-」を読みました。





組織の中の問題ですでに答えが分かっているものとそうでないものがあります。

すでに答えが分かっているものは「技術的問題」で権限のある人が粛々と解決に当たればいいのですが、指示に従うだけでは解決しない問題があります。それを「適応課題」といい、組織の中で対話をして、今までの考え方や価値観、行動を変えていかないとうまくいきません。

今はVUCAの時代と言われており、技術的問題よりも適応課題の方が多くなっていると思います。

そのような時代の中、リーダーシップを発揮していくことは人々から激怒され、攻撃されるリスクがあります。

この本は、リーダーとして行動することを機会と捉え、かつ生き残ることをテーマにしています。

活き残るためのスキルだけでなく、重圧に耐えるための考え方や訓練方法も紹介されています。



リーダーにはありがたい1冊だと思います。

2019/01/22

When

ダニエル・ピンクの「When -完璧なタイミングを科学する-」を読みました。





ダニエル・ピンクの最新刊です(といっても3カ月ぐらい経ってます)。

このテーマは私の部屋の中の山のような本の中にありそうでなかった本です。

営業であれば、いつ(When)提案にいくのがいいのか、考えた方がいいということです。


「「1日のなかで最高の状態のときと最低の状態のときのパフォーマンスの変化は、アルコールを摂取しない場合と法的に認められる量のアルコールを摂取した場合のパフォーマンスの変化に匹敵しうる」と、オックスフォード大学で神経科学と時間生物学を研究するラッセル・フォスターは指摘した。別の研究では、認知能力が必要とされるパフォーマンスにおける20パーセントの差異は、時間帯の影響によって説明がつくことがわかっている」

「秋か冬に生まれた人は、生来ヒバリ型である可能性が高く、春か夏に生まれた人は、生来フクロウ型である可能性が高いという」

「遅い時間帯になるにしたがい、内視鏡検査医はポリープー大腸の小さな腫瘍ー発見の可能性が低くなるという結果が、1000件を超える大腸内視鏡検査の研究から判明した」


ということは、午後に大腸内視鏡検査を受けた人の方が大腸がんの可能性になる人が多いということになるんでしょうね(怖ーい)。


著者も指摘している通り、何が問題?ということは頻繁に議論されると思いますが、「いつ」が問題?というのは全く気にしていないと思います。

この本では、これでもかというぐらいデータを引っ張り出してきて、「いつ」の重要性を説いています。


面白いです。おススメです。

2019/01/21

スゴイ「減価償却」

杉本俊伸氏+GTACの「スゴイ「減価償却」」を読みました。





「スゴイ」減価償却があるのかと思い、楽しみに読みましたが、ありませんでした(当たり前か)。

この本では、減価償却を利益の繰り延べ目的で使うことを意識して書いています。

固定資産を購入して、減価償却し、何年後かに資産売却し、雑収入をあげる。

これは法人保険と同じですね。

法人保険とバッティングする飛行機やコンテナなどのオペレーションリースについても詳しく触れられています。

儲かっている代理店さんがクルーザーや車を購入することはよくあることですが、どのようなメリットがあるかもよくわかります。


法人保険を取り扱う人は読んでおいていて損はないと思います。





2019/01/14

ブルー・オーシャン・シフトで日本企業は甦る

今月号のハーバード・ビジネス・レビューの記事のひとつです。





キム先生の日本への提言です。


「本来、戦略を考える際には、「いまこれをやらなければ、将来どうなるか」と考えなければならない。しかし、今持っているものを失いたくない気持ちが先立つとオペレーション的な考え方になってしまう。(中略)この事業はリスクが高そうだがら今回は投資を控えようと、消極的な姿勢になる。日本は、この「失いたくない」と恐れる気持ちによって、次々にチャンスを見逃していった」


「日本が失速もう一つの原因に「競争戦略」への過信がある」


「これからのビジネスにおける戦いは、イノベーションと創造性がポイントになる」


「私は日本が世界で戦うために、また繁栄するためには、米国型ではなく日本型で実行すべきだと思っている」


「既存の需要を追求するレッド・オーシャンでは、顧客を引き付けるために、低コスト化か差別化の二者択一を迫られる。境界が固定している市場は、供給が大きくなり需要が縮小すると、当然、個々の参入企業の収益は圧迫される。(中略)ブルー・オーシャン戦略は、市場や業界の境界を再定義する考え方なのである」



新しい販売チャネル、新しい販売手法、新しい商品など、生命保険業界もブルー・オーシャンを探さないと、手数料競争も限界、返戻率競争も限界、価格競争の限界に近付いていると思いますので喫緊の課題ですね。節税商品からの脱却も余儀なくされるかもしれなので、なおさらですね。





2019/01/10

組織の壁を越える

クリス・アーンスト、ドナ・クロボット=メイソンの「組織の壁を越える -「バウンダリー・スパニング」6つの実践-」を読みました。





生命保険会社は企業規模が大きい会社が多いので、縦に細かく組織が分かれているので、組織の「壁」を感じることが多いと思います。

この頃、キレることはなかったのですが、私も昨日、契約部の対応に電話を切った後怒りがこみ上げてきました。

お客さま、代理店さんに二度手間、三度手間を強いるようなことを平気に言って、なおかつ電話をブチ切りされました(笑)。

これを書きながら、修行が足りないなと反省しつつ、組織の壁を越えるリーダーシップの必要性を感じました。


「「バウンダリー・スパニング・リーダーシップ」は、より高いビジョンやゴールをめざし、集団の境界を越えて方向性、団結力、責任感を築く能力である。それにはまず、垂直・水平方向の境界、ステークホルダーとの境界、人口属性の境界、地理的な境界に対する理解を新たにしなければならい」


そのためには副題の6つの実践が必要だということです。

バッファリング(Buffering,和らげること)
リフレくティング(Reflecting,映し返すこと)
コネクティング(Connecting,つなげること)
モビライジング(Mobilizing,結集させること)
ウィービング(Weaving,織り合わせること)
トランスフォーミング(Transforming,変容させること)


6つの実践結果、ネクサス効果(各集団が一致協力して達成できる無限の可能性や優れた成果)を生み出すことができると言ってます。


これからは境界を越えたリーダーシップがどんどん必要になってくるでしょうね。

2019/01/09

平安保険グループの衝撃

ジャーイン・シュチャン・ホンの「平安保険グループの衝撃 -顧客志向NPS経営のベストプラクティス-」を読みました。





平安保険は、中国の大手保険会社のです。

平安保険では、顧客ロイヤルティの指標であるNPSという指標を使って、顧客体験向上をKPIにしています。

顧客体験の向上をグループ全体で指標としていることに「衝撃」でした。

どの会社も口では言うでしょうが、KPIとしてずっと指標にし続けるのは難しいし、すごいことだと思います。



「中国平安は顧客体験などの言葉の意味、顧客体験の分析方法など、あらゆることを言語化し、だれでもできるようにツール・システム化しつつ方法論に落とし込み再現性を担保することに心血を注いできた」


「中国平安グループは各業務や職務の担当者はそれぞれ業務に関連する目標(KPI)をもっているが、顧客体験マネジメントと業務目標が一致する場合のみ着実に現場で実践することができる」


本にも書いてあり、当たり前のことではありますが、数字のために顧客にとって良くないことを会社(上司)から強要されると、モチベーションを保つことができなくなります。


私の周りでも若い人が辞めていくことが目につきますが、上記がその理由の一つになっていると思いながら読みました。


商品競争が激しい生保業界ですが、商品力だけに頼りすぎて消耗戦になっていると思います。

日本の保険会社も商品力以外にもっと力を入れていかないといけないなと感じさせてくれます。

2019/01/08

働くひとのためのキャリア・デザイン

金井壽宏先生の「働くひとのためのキャリア・デザイン」を読みました。





年始1冊目は、ちょっと古いですが、キャリア・デザインの本です。

年始、平成の終わりにはちょうどよいかもしれません。

この本の中でも、いつもいつもキャリアについて考える必要はないが、節目においてはキャリアについて考えた方がいいと言っています。

考えるにあたって、この本ではたくさんの問い(エクササイズ)を用意してくれています。


自己イメージのチェック
①自分はなにが得意か。
②自分はいったいなにをやりたいのか。
③どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、
 社会に役立っていると実感できるのか。


(ソリシターがこの問いについて真剣に考えたら、他の仕事をしたいと思う人が多いかもしれないですね(悲))



自分についていったい何を知っているか
①自分ならではの強みはどこにあるのか。
②自分があることをしたいとき、
 それをしたいのはなぜか。
③自分はこれまでだれとつながり、その関係を
 どのように生かしてきたか。


問いはたくさん用意されているのですべて紹介できませんが、節目では内省したいものばかりです。



この本のキャリアの定義

成人になってフルタイムで働き始めて以降、生活ないし人生全体を基盤にして繰り広げられる長期的な仕事生活における具体的な職務・職種・職能での諸経験の連続と、節目での選択が生み出していく回顧的意味づけと、将来構想・展望のパターン。



節目では是非読みたい1冊です。

2019/01/01

2018年ベスト5

あけましておめでとうございます。

年始の一番最初の投稿は、毎年恒例、昨年読んだ本の中で2018年に発売された本ベスト5です。



第5位

「PRE-SUASION」





第4位

「自意識と創り出す思考」





第3位

「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」





第2位

「組織は変われるか」





第1位

「THE RHETORIC」





2018年もいい本がたくさんあって非常に迷いましたが、この順番にしました。

「レトリック」、「組織」と好きなジャンルの本が上位にきてしまいました。