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2018/09/27

自意識と創り出す思考

ロバート・フリッツ、ウェイン・S・アンダーセンの「自意識と創り出す思考」を読みました。





現在来日中のロバート・フリッツの新刊です。

今週から再来週にかけて様々イベントが企画されています(私もその中の一つに参加予定です)。

イベント参加にあたり、予習をしようを思い本書を買いに大型書店に行きましたが、在庫切れの連続で、4か所目でやっと購入できました。


この本は衝撃的です。

ポジティブ思考を完全否定しています。

ポジティブ思考では長期的に成功できない、と。


ではどのように考えるか?


「構造」を理解することが重要と言っています。

構造には2種類あり、「揺り戻しパターン」と「前進するパターン」です。

ポジティブ思考は、良くなったと思えば、また悪くなってしまうという揺り戻しが起こります。

タイトルの「自意識」を気にすることをやめると、構造を変えることができ、「揺り戻しのパターン」ではなく、「前進するパターン」に移行できるということです。



他の本では読んだことのない考え方で、非常に興味深い内容です。

是非読んでみてください。


2018/09/19

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

スコット・ギャロウェイの「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」を読みました。





今、一番話題の本ではないでしょうか。

どこの本屋でもたくさん平積みにされていますね。

GAFAはご存知の通り、Google、Apple、Facebook、Amazonの4社の頭文字です。

四騎士もこの4社を示しています。

日本の保険業界とはあまり関係ないような気にもなりますが、著者がこの本の結びで書いている通り、「しかしこれら四騎士を理解することは絶対に必要だ。それはいまのデジタル時代の先行きを予測し、あなたとあなたの家族のための経済的安定を築くための、より大きな力となる」と思います。


この本を読んでいると、空恐ろしくなってきます。

時価総額、売上、情報などがこの4社にどんどん集中していっている状況がよくわかります。


「全米の世帯の44パーセントに銃があり、52パーセントにアマゾンプライムがある」

「皮肉なのは、グーグルのカモにされている企業自身がグーグルを招き入れ、自分たちのデータにアクセスさせていることだ。いまやグーグルの時価総額は、グーグルの次に大きなメディア企業8社の合計額と同じという、とてつもない額にふくれあがっている」



めちゃくちゃ興味深い本です。

是非読んでみてください。




2018/09/18

リーダーが不都合な真実にたどり着く方法

今月号のハーバード・ビジネス・レビューの論文のひとつです。





この論文では、CEOのことを書いていますが、支社長や部長クラスでも同じことが言えると思います。

現場から離れると、どうしても情報に疎くなってしまいます。上に行くと仕方ないことなので、それが起こっていると認識して、自問自答するということが重要だと思います。


①あなたと直接話をするために部下はいくつの壁を
 越えなければならないか。
②1週間のうちに通常オフィスや本社の外で過ごす
 時間はどのくらいか。
③最後に仕事で何らかの致命的な間違いをしたのはいつか。
④最後に自分の間違いをどれだけ迅速に開示したか。
 どれだけ迅速に方向転換したか。
⑤職場で社員から答えにくい質問をされる頻度は
 どのくらいか。
⑥気まずい思いをさせられる社員と話す頻度はどのくらいか。
 居心地が悪いと感じる場所で過ごす時間はどのくらいか。
⑦通常の会話のうち質問の占める割合はどのくらいで、
 自分の意見はどのくらいか。
⑧相手が質問に答えるのを(3秒以上)黙って待つ
 頻度はどのくらいか。
⑨今週何回質問に「わかりません」と答えたか。
⑩前回、挑発的な質問をして、組織の一部の改善に
 つながる答えを引き出したのはいつか。



名選手が名監督になれない理由の一つがここになるともいます。






2018/09/17

イノベーションを起こす組織

野中郁次郎先生、西野文乃先生の「イノベーションを起こす組織 -革新的サービス成功の本質-」を読みました。





前半が理論の解説、後半が実践の事例となっています。

「イノベーションを起こす組織」とは「横の関係」と「縦の関係」がカギだと言っています。

「横の関係」とは「共創の場づくり」で、「縦の関係」とは「集合的な実践力」を指します。



新しい知を創る場の条件

①参加メンバーがその場にコミットしていること
②その場が目的をもって自発的にできていること
③メンバー間で、感性、感覚、感情が共有されていること
④メンバー間の関係のなかで、自分を認識できること
⑤多様な知が存在していること
⑥場の境界は開閉自在で常に動いていること



知創リーダーに必要な能力

①善い目的をつくる能力
②直観する能力
③場をつくる能力
④本質を物語る能力
⑤影響力を使い分ける能力
⑥組織する能力


実践事例は、よく出てくる企業もありますが、初めて聞く名前の企業もいくつもあります。

理論と実践が揃っているので、理解を進めてくれると思います。




2018/09/10

誰もが嘘をついている

セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツの「誰もが嘘をついている -ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性-」を読みました。





ビッグデータというものの信憑性にずっと疑問を感じてました。

まず、正しいデータを集められているのかが疑問でした。質問の仕方によって答えが変わるでしょうし、そもそも正しく答えるという確証がありません。

つぎに、定量的なデータを取り切れないものがあるのではないかという疑問です。


この本は、それを払しょくして、なおかつ非常見興味深い内容でした。

この本のビッグデータは多くをグーグルから得ているらしく、検索ワードから分析しています。

検索ワードから分析すると、嘘とか興味のないことということはなさそうです。

特に、性的な検索分析は面白いです。

男性と女性で関心のあることが全く違いますし、アンケートだと違う答えをしていたのではないかと思わせるぐらい想像もしてなかったことが検索上位に入ってきています。

下ネタなので、ここでは具体的なことは買いませんが、興味のある人は読んでみてください。



この本、ほんと興味深いです。

2018/09/09

プラットフォーム革命

アレックス・モザド、ニコラス・L・ジョンソンの「プラットフォーム革命 -経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか-」を読みました。





プラットフォームの時代ですね。

バブルのころは、日本企業が世界を席巻していましたが、プラットフォームの時代になり、世界を席巻しているのは、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)をはじめとしたプラットフォーム企業ばかりです。


「フォーブス誌によると、2015年に最も価値の高かったブランド3社、さらには上位20ブランドのうち11ブランドがプラットフォーム企業だった」


「プラットフォームとはビジネスモデルだ。ビジネスモデルとは、会社が顧客に価値をもたらし、それによって会社にお金が回ってくることを可視化して理解するための手段と考えてほしい」


プラットフォームの四つのコア機能

1 オーディエンス構築
2 マッチメーキング
3 中核的ツールとサービスの提供
4 ルールと基準の設定


プラットフォームの四つの基本的アクション

1 創造する
  プロデューサーが価値を創造し、プラットフォーム
 経由で提供する。
2 結びつける
  どんな取引でも、一人のユーザーが相手方とコネクト
 することによって交換のきっかけが生まれる。
3 消費する
  消費者は自分の要望にマッチしたものを見つけると、
 プロデューサーが作った価値を消費できる。
4 対価を払う
  消費者は、自分が消費したものと引き換えに、
 プロデューサーに価値をもたらす。


上記のようなプラットフォームのポイントだけではなく、プラットフォームの成功事例分析がたくさん行われています。


日本だと、Yahooオークションとメルカリなど分析対象がありそうです。

がんばれ、日本企業!


プラットフォームの成功分析

2018/09/08

NETFLIXの最強人事戦略

パティ・マッコードの「NETFLIXの最強人事戦略 ー自由と責任の文化を築くー」を読みました。





サブタイトルの「自由と責任の文化を築く」これに尽きると思います。

私の周りでは、これの全く逆です(笑)。

自由も責任もないです(笑)。

細かいことまで指示命令が飛んできて、自分で考えるという機会が奪われています(笑)。

自分で考えて自分で実行しないので、責任も希薄になります。


この本は、ネットフリックスの強さがわかる内容になっています。

チームとして力が発揮できるように徹底的に無駄が省かれています。

この本の変わっているところは、「ベストプラクティス」が人のやる気を削いでいるとか、「エンゲージメント」ということが嫌いとか、今まで良いとされてきたものが反対の立場で書かれているものがたくさんあります。


いつものように、日本では100%同じことはできませんが、学ぶべきところはたくさんありますし、学ぶことで人が持っている潜在能力が発揮されると思います。






2018/09/04

問題解決に効く「行為のデザイン」思考法

村田智明先生の「問題解決に効く「行為のデザイン」思考法」を読みました。





「行為のデザイン」という言葉を初めて聞きました。


「「行為のデザイン」とは、対象をモノだけに絞らず、人や情報、環境を含んだ中で「行為がスムーズに美しく振る舞われるためにどうあるべきか」を考えるデザインです」



スムーズに行われないプロダクトは「バグ」があるということだそうです。


例えば、お釣りをもらい時に①お札を受け取り、②札入れに入れ、③小銭を受け取り、④小銭入れに入れ、⑤レシートを受け取り、⑥札入れに入れる。

行為がスムーズに行われていません。

この本では、財布のデザインで視点で書かれていましたが、レジの視点でも改良が考えられそうです。



バグの種類

1.矛盾のバグ(コントラディクション・バグ)
2.迷いのバグ(パープレキシティ・バグ)
3.混乱のバグ(カオス・バグ)
4.負環のバグ(ネガティブスパイラル・バグ)
5.退化のバグ(リトログレッション・バグ)
6.精神的圧迫のバグ(プレッシャー・バグ)
7.記憶のバグ(メモリー・バグ)
8.手順のバグ(プロセス・バグ)



上のお釣りの例は、「手順のバグ」です。

デザインというのは、かっこいいプロダクトを創ることだと思っていましたが、それだけではなく、環境やプロセスなども考えてデザインする必要があるということです。


保険の世界でも、申込書類、保全書類、設計書ソフトなど改善点がたくさん出てきそうです。