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2017/06/27

謙虚なコンサルティング

エドガー・H・シャイン先生の「謙虚なコンサルティング -クライアントにとって「本当の支援」とは何か-」を読みました。





シャイン先生の新刊です。

今回はタイトルの通り、「謙虚なコンサルティング」という考え方を示しています。



謙虚なコンサルティングの姿勢の3C

力になりたいという積極的な気持ち(commitment)
クライアントに対する思いやり(caring)
好奇心(curiosity)



謙虚なコンサルティングには、レベル2の関係が不可欠だといっています。


人間関係における信頼と率直さのレベル

レベルマイナス1 ネガティブな敵対関係、不当な扱い

レベル1 認め合うこと、礼儀、取引や専門職としての
    役割に基づく関係

レベル2 固有の存在として認知する

レベル3 深い友情、愛情、親密さ



レベル1だと複雑で、人間的な問題を解決することができませんし、レベル3の関係では、職場環境では倫理的に論外とみなされてしまいます。

レベル2の関係性の中からコンサルティングのヒント(アダプティブ・ムーヴ)が浮かび上がってきます。

最後は一緒に行動、優先順位を決めていくことになります。



「謙虚なコンサルティング」には、コンサルタントとしての「あり方」「ダイアログ」が重要な要素になってくると思います。

2017/06/24

学習する組織入門

小田理一郎氏の「学習する組織入門 -自分・チーム・会社が変わる 持続的成長の技術と実践-」を読みました。





「学習する組織」は積読になっている代表的な本だと思います(笑)。

そのせいかもしれませんが、本屋に行くと、かなりの確率で手に取っている人と出会います。





この本はわかりやすくて読みやすいです。概念的な「学習する組織」に比べると、事例を挙げながら平易に解説してくれています。

また、こちらも難解な「5つの能力」「10の変革課題」に書かれていることも交えて解説してくれているので助かります。









「「学習する組織」とは、目的に向けて効果的に行動するために、集団としての意識と能力を継続的に高め、伸ばし続ける組織です」



学習する組織におけるチームの中核的な学習能力

志を育成する力
 ・自己マスタリー
 ・共有ビジョン
複雑性を理解する力
 ・システム思考
共創的に対話する力
 ・メンタル・モデル



今年一番の「買い」の本だと思います。

2017/06/23

組織における成人学習の基本

ウィリアム・ロスウェルの「組織における成人学習の基本 -成人の特徴を理解し、主体的な学習を支援する-」を読みました。





保険会社の中でも、ソリシターや支社長、部長に至るまで、研修に力を入れている会社から全く研修を行っていない会社まで、様々です。

ちなみに私は、直近10年間で一度も社内で研修を受けていません(悲)。

今年度に入ってから、貯蓄性のある保険が非常に販売しにくい状況になっており、ソリシターのレベルアップ、組織としてレベルアップを図っていく必要があると思います。



職場学習のプロセス

 1.きっかけとなる出来事を経験する
 2.課題の重要性を認識する
 3.好奇心を高める
 4.情報を探索する
 5.情報を処理する
 6.情報を役立つ知識に変換し、加工する
 7.知識を適用する
 8.学習したことを記憶する
 9.学んだことを振り返る
10.学習経験を評価する



職場学習を促進する条件

・職場学習を支援する十分な経済的資源がある
・学習に対する現実的な目標と期待が設定されている
・組織が学習プロセスに対して、コミットしている
・組織内に十分な信頼がある
・経営陣は、ビジョンや目標について共通の理解をもって
 いる
・学習のための十分な時間が提供されている
・組織内に良好なコミュニケーションがある
・組織は、顧客からのフィードバックを収集し活用する手段を
 もち、それを改善している
・職場学習は優先され、期待される業績と結びついたものに
 なっている
・組織のリーダーたちは、職場での学習を支援する存在と
 みなされている
・職場学習のプロセスには明確なマイルストーンが設定
 されている
・マネジャーや組合のリーダー、そして学習者は、学習に
 コミットし責任を引き受けることを態度で表明している
・各個人の教育水準や経歴に合わせた学習機会が提供
 されている
・学習の取り組みは、ビジネス上の必要性と密接に結び
 ついている
・組織では、標準化された業務プロセスが一貫して適用
 されている
・組織は、業績を分析、測定する明確な手法を有している
・学習者は、進取の気風に富んでおり、学習に対して
 好意的である
・学習の効果測定と説明責任が確立されており、
 職場学習のプロセスに連動している
・計画に基づいて職場学習のプロセスが主導されている
・職場学習のプロセスの後に続く「次のステップ」に対する
 明確な認識をもっている
・組織に労働組合がある場合、組合が職場学習の
 プロセスと取り組みを支援している
・職場学習のプロセスを支持する外部環境要因がある
・リスクをとって学ぶことを個人が不安がらないように、
 組織内の恐怖が低減されている
・学習者が「エンパワーされている(権限を与えられてる)」と
 感じている
・学習者は、職場学習を継続したいと思う十分なインセン
 ティブ(誘引)や報酬を感じており、自分にとっての
 メリットがわかっている
・職場学習のプロセスで、誰が何をすべきかに関する
 責任が明確になっている



薄い本ですが、情報がてんこ盛りです。

超お買い得の1冊です。





2017/06/18

世界で勝ち抜くには生産性向上が必然である

今月号のハーバード・ビジネス・レビューの対談記事です。





今月号のハーバード・ビジネス・レビューのテーマが「生産性」です。

この対談は、生産性と対極にあるような会社?の日本電産の社長永守さんと「生産性」の著者伊賀さんです。

永守さんの強烈なキャラクターが前面に出たインタビューとそれに切り込んでいく伊賀さんがかっこよさがいいです。

また、二人の話が微妙にかみ合っていないようなところも非常に面白いです。


二人の言っていることはよくわかりますし、それがこの「生産性」の問題の難しさだと思います。


我々、営業に携わる人間てしては、生産性を上げることは当然なのですが、5時まで仕事をして今まで10時までやっていた生産性と同じになったら、10時までやったら、圧倒的な成果になるので
あれば、10時までやって、圧倒的な成果を上げたいというのが本心だと思います(とりあえず、5時までやってそこそこできればいいと思っている人もいると思いますが・・・)。


生産性は上がっても、仕事時間は減りません(笑)。







2017/06/11

リーダーはストーリーを語りなさい

ポール・スミスの「リーダーはストーリーを語りなさい -顧客と従業員を魅了し、説得し、鼓舞する究極の方法-」を読みました。





素晴らしいリーダーはストーリーをうまく使いますし、優秀なセールスパーソンは例話(ストーリー)をうまく使います。



ストーリーが必要な理由

 1.シンプルである
 2.時代を超越している
 3.人口の区分に関係ない
 4.人から人へと広がりやすい
 5.覚えやすい
 6.人を奮いたたせる
 7.あらゆるタイプの人に訴えかける力がある
 8.職場における学びの場にふさわしい
 9.聞き手を自然と学ぶ気持ちにさせる
10.聞き手に敬意を示すことができる


上記はすぐに思いつくようなものもたくさんあります。また、驚くようなものはないと思います。

が、この本はてんこ盛りでものすごくチェックするところが多かったです。



「ビジネス・ストーリーは、小説や映画に比べると、構成がずっとシンプルだ。それでも、構成が必要であることに変わりはない。順序が重要で、それは「背景」、「動き」、「結末」である」


「感情とは、意思決定において大きな役割をはたす。理性や論理で訴えるより、感情に訴えるほうがよほどうまくいく場合もある。そしてストーリーほど、感情をうまく伝えるツールはない」


「どんな感情でも役に立つというわけではない。ストーリーの内容に、聞き手が自分を投影できるほうがいい」


「比喩は、ひとつのストーリーと同様の効果を持つ場合がある」



「買い」の1冊です。

2017/06/10

対話的思考

金子晴勇先生の「対話的思考」を読みました。





古典です。

古本バザーの中から見つけました。

たしか、100円で買ったと思ったのですが、すごいプレミアがついてます(驚)。

昔から、対話に関する考察ってされてるんですね。


しかし、なかなか根付きませんね。というより、難しいと感じています。

対話ができるようになると、変わると思うんですけど・・・



対話を崩壊させるもの

(1)対話についての絶望的無知
(2)精神的未成熟
(3)保身的態度
(4)激情の発作


(2)~(4)心当たりがあります(笑)。



言葉の障害、先入観の障害、多忙という3つの障害が挙げられています。

「急がば回れ」なのですが、話している時間がないとしてしまってることが多々あります。

メンタルモデルはなかなか克服できません。



「対話」の旅は続きます。

2017/06/02

あなたが世界のためにできるたったひとつのこと

ピーター・シンガーの「あなたが世界のためにできるたったひとつのこと -〈効果的な利他主義〉のすすめ-」を読みました。





効果的な利他主義というのは、どこに寄付をするのが一番効率がいいかという内容になっています。

哲学者が書く経済本といった感じです。


寄付は感情でしているというのが多いようですが、経済合理性で寄付をすることを推しています。

感情を無視するのは読んでいて、非常に違和感がありました。


自分が寄付をしたい対象に寄付をしたいです(笑)。




・女子に無条件に現金を送る
・学校への出席を条件に、女子に現金を送る
・優秀な女子に奨学金を与える
・小学校の制服をただにする
・小学校で回虫駆除を行う
・教育を受けると賃金が上がることを両親に教える


途上国で上記の試験を行ったところ、一番最後が最も効果が高かったということです。

対象は感情で選びたいですけど、お金の使い方は考えないといけないですね。