ウィリアム・ロスウェルの「組織における成人学習の基本 -成人の特徴を理解し、主体的な学習を支援する-」を読みました。
保険会社の中でも、ソリシターや支社長、部長に至るまで、研修に力を入れている会社から全く研修を行っていない会社まで、様々です。
ちなみに私は、直近10年間で一度も社内で研修を受けていません(悲)。
今年度に入ってから、貯蓄性のある保険が非常に販売しにくい状況になっており、ソリシターのレベルアップ、組織としてレベルアップを図っていく必要があると思います。
職場学習のプロセス
1.きっかけとなる出来事を経験する
2.課題の重要性を認識する
3.好奇心を高める
4.情報を探索する
5.情報を処理する
6.情報を役立つ知識に変換し、加工する
7.知識を適用する
8.学習したことを記憶する
9.学んだことを振り返る
10.学習経験を評価する
職場学習を促進する条件
・職場学習を支援する十分な経済的資源がある
・学習に対する現実的な目標と期待が設定されている
・組織が学習プロセスに対して、コミットしている
・組織内に十分な信頼がある
・経営陣は、ビジョンや目標について共通の理解をもって
いる
・学習のための十分な時間が提供されている
・組織内に良好なコミュニケーションがある
・組織は、顧客からのフィードバックを収集し活用する手段を
もち、それを改善している
・職場学習は優先され、期待される業績と結びついたものに
なっている
・組織のリーダーたちは、職場での学習を支援する存在と
みなされている
・職場学習のプロセスには明確なマイルストーンが設定
されている
・マネジャーや組合のリーダー、そして学習者は、学習に
コミットし責任を引き受けることを態度で表明している
・各個人の教育水準や経歴に合わせた学習機会が提供
されている
・学習の取り組みは、ビジネス上の必要性と密接に結び
ついている
・組織では、標準化された業務プロセスが一貫して適用
されている
・組織は、業績を分析、測定する明確な手法を有している
・学習者は、進取の気風に富んでおり、学習に対して
好意的である
・学習の効果測定と説明責任が確立されており、
職場学習のプロセスに連動している
・計画に基づいて職場学習のプロセスが主導されている
・職場学習のプロセスの後に続く「次のステップ」に対する
明確な認識をもっている
・組織に労働組合がある場合、組合が職場学習の
プロセスと取り組みを支援している
・職場学習のプロセスを支持する外部環境要因がある
・リスクをとって学ぶことを個人が不安がらないように、
組織内の恐怖が低減されている
・学習者が「エンパワーされている(権限を与えられてる)」と
感じている
・学習者は、職場学習を継続したいと思う十分なインセン
ティブ(誘引)や報酬を感じており、自分にとっての
メリットがわかっている
・職場学習のプロセスで、誰が何をすべきかに関する
責任が明確になっている
薄い本ですが、情報がてんこ盛りです。
超お買い得の1冊です。
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