ソリシター、サポーター、MR、プロモーター、AAC、代理店、代理店担当、ホールセラー、生命保険、ANP、リクルート、稼働、KASH、AC、セールスプロセス、来店型、セミナー、定期保険、養老保険、終身保険、ASR、銀行窓販、全額損金、象の背中、MDRT

2020/09/30

関係からはじまる

 ケネス・J・ガーゲンの「関係からはじまる ー社会構成主義がひらく人間観ー」を読みました。



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=kon418-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=4779514231&linkId=7a5526ae9e0f1ad4e7f28adb9855971c&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">

    </iframe>



今までの堅苦しいタイトルではなく、社会構成主義ド直球のタイトルです。

といっても、「社会構成主義」という言葉は出てきません。

「関係」に徹底的に拘って書かれています。

「宗教」や「組織(学習)」についてもふれられていて興味深かったです。

社会構成主義が級目を浴びるようになって、今までは客観主義的な研修がほとんどでしたが、最近は社会構成主義が前提にある研修が多くなってきていると思います。

相変わらず丁寧に書かれているのですが、相変わらず難解です。



「人生の本質は対話である。生きることは、対話に参加することである。問うこと、心に留めること、応答すること、賛同すること。この対話に、人はその生の全体を通して、全面的に参加する。目で、口で、魂で、精神で、またその行為全体で。人は、言説の中に自分のすべてを招き入れる。この言説が、人生という対話的な織物の中に、そして世界との討論の場に入り込んでいくのである。」(ミハイル・バフチン)


「社会の中で生きることができない者、あるいは、自分に十分な能力があるからといって他者を必要としない者は、獸か神に違いない。」(アリストテレス)


「人間社会では、つねに意見や関心の違いが生じる。しかし、私たちはみな互いに依存し合っており、この小さな惑星で共存しなければならないというのが、今日の私たちにとっての現実である。だからこそ、個人同士であれ、国家間であれ、利害の違いや衝突を解決する賢明で知的な唯一の方法は、対話を行うことなのである。」(ダライ・ラマ)


「私の言語の限界は。私の世界の限界を意味する。」(ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン)


「その「内側」が「私」で、「外側」が環境ないし他者だと言えるような、線か袋のようなものがあるのだろうか。何の権利があって私たちはこんな区別をしているのだろうか。」(グレゴリー・ベイトソン)




「関係性」探求の旅は続きますね。

2020/09/16

会話からはじまるキャリア開発

ビバリー・ケイ、ウィンクル・ジュリオーニの「会話からはじまるキャリア開発 ー成長を支援するか、辞めていくのを傍観するかー」を読みました。



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=kon418-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=4991159911&linkId=1833f6f38dd7926a77e04c8eedca11f2&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">

    </iframe>



「キャリア開発とは、他者の成長を支援すること。それ以上でも以下でもありません」


昨日の話の続きになりますが、他者の成長に興味のない人にはキャリア開発はありえません。


キャリア開発=会社の中で出世することを支援することのような感じでしたが、今は出世が全てではない、出世することを強く望んでいないという人が多くなっていると思います。


「キャリアとは「前進する」「上る」ものではなく、「未来」や「ビジョン」に向かっていくもの」


キャリアも多様化が進んでいるので、マネジャーが自分の価値観を押し付けたり、思い込みですすめるのではなく、「会話」が大切になってくると思います。


カンバセーションの構造として、以下の3つのことを話すことを勧めています。

・これまでについて

・インサイト

・これからについて


キャリア開発について、アンラーニングしないとサブタイトルにあるように優秀な若手が辞めていくのを傍観することになってしまうでしょう。


今年最高の1冊です。

マネジャーの人にはぜひ読んでほしいです。


2020/09/14

スターバックスはオンリーワンのブランドであり続ける

 今月号のハーバード・ビジネス・レビューの論文のタイトルの1つです。



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=kon418-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=B08HLPS557&linkId=65d240732920e67ea6b326bdb7d11f98&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">

    </iframe>



今月号のテーマが「Purpose Branding ーそのビジネスは何のために存在するのか どうすれば社会に貢献できるのかー」です。


最近、この事ばかり考えているので目につくのか、このテーマの雑誌・本が増えているのかわかりませんが、多いと思います。


逆に言うと、「なぜそのビジネスをやっているのか」という問いに対して、答えられない企業やマネジャーが多いということなのでしょう。


私の周りでも、お客様や部下は全く眼中になく、今月の売上しか興味がないマネジャーがいますね(笑)。


この論文はスターバックスのCEOが書かれていますが、その中で「はたして自社は社会に本当に必要とされているかどうか」という問いに答えなければ生き残っていけないと言っています。


上記の問いと同時に魅力的な企業は、パート・アルバイトまで一人ひとりに対して、「なぜここで働くのか」という問いにも一緒に答えていると思います。


知識やスキルの研修はもちろんですが、前提となるミッションやビジョンが一人ひとりに染み込んでいる。


知識やスキルだけのソリシターは、単なる小手先のテクニックだけなので、代理店には見透かされていますし、一緒に仕事がしたいとは思ってもらえない。

誰にでも目につくところに成功事例があるのに真似しない。

成功事例とはそういうものなのでしょうけど・・・

2020/09/08

測りすぎ

 ジェリー・Z・ミュラーの「測りすぎ ーなぜパフォーマンス評価は失敗するのか?ー」を読みました。



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=kon418-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=B07RL7RGRW&linkId=baf460517159c063ae39ba2b661e5239&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">

    </iframe>



ほんと測りすぎてません?私の周りでは漕手に比べ船頭の数がめちゃくちゃ多いので、余計に測りすぎの現象が顕著なのかもしれません。


「測れないものは、改善できない」という格言を何度も聞いたことがありますが、測定執着の前提になっているようです。


測定執着の要素は以下のようなものが挙げられています。

・個人的経験と才能に基づいておこなわれる判断を、

 標準化されたデータ(測定基準)に基づく相対的

 実績という数値指標に置き換えるのが可能であり、

 望ましいという信念

・そのような測定基準を公開する(透明化する)

 ことで、組織が実際にその目的を達成している

 と保証できる(説明責任を果たしている)のだ

 という信念

・それらの組織に属する人々への最善の動機

 づけは、測定実績に報酬や懲罰を紐づけること

 であり、報酬は金銭(能力給)または評判

 (ランキング)であるという信念


すべてが測定できるわけではないのに、測定できるものだけを大切にして、測定できないもの、そくていしにくいものが軽んじられていると思います。


生命保険業界でいうと、「事務」です。

年々コストは下がっているのでしょうが、クオリティも下がっていると思います(悲)。

「情報の歪曲問題」でも指摘されています。



・一番簡単に測定できるものしか測定しない

・成果でなくインプットを測定する

・標準化によって情報の質を落とす



最後に測定のチェックリストが載っています。測りすぎを減らすのに使いたいと思います。


1.どういう種類の情報を測定しようと思っているのか?

2.情報はどのくらい有益なのか?

3.測定を増やすことはどれほど有益か?

4.標準化された測定に依存しないことで生じる

 コストはどんなものか?実績についてほかの

 情報源があるか?(顧客や患者、生徒の保護者

 などの経験と判断に基づくもの)

5.測定はどのような目的のために使われるのか、

 言い換えるなら、その情報は誰に公開されるのか?

6.測定実績を得る際にかかるコストは?

7.組織のトップがなぜ実績測定を求めているのか

 きいてみる。

8.実績の測定方法は誰が、どのようにして開発

 したのか?

9.もっともすぐれた測定でさえ、汚職や目標の

 ずれを生む恐れがあることを覚えておく。

10.ときには、何が可能かの限界を認識することが、

 叡智の始まりとなる場合もある。

2020/09/03

波瀾の時代の幸福論

 ジョン・C・ボーグルの「波瀾の時代の幸福論 ーマネー、ビジネス、人生の「足る」を知るー」を読みました。



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=kon418-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=4270005157&linkId=1833e3ebbd0e185406335924f646bd76&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">

    </iframe>



私のテーマである「足るを知る」が本書のテーマです。

ファンドの創設者が、お金、仕事じ、人生について書いています。

ファンドの創始者が、資本主義の行き過ぎ、「信頼」の上に築かれるべきシステムが「計算」に基づシステムに変わってしまった、と警鐘を鳴らし、「足るを知る」の重要性を問うています。


日頃の仕事でも、「計算」が重視され、「信頼」というものが薄れてしまっていると感じていました。

社員はサボるもの、部下はサボるもの、だから数字できめ細かく管理するという寂しいものになっています。

ミッションやビジョン、バリューを大切にしながら仕事を進めれば、やりがいにもメンタルヘルス向上にもつながってくると思うのですが・・・


少なくても自分や自分の周りだけでも信頼をベースに仕事をしていきたいですね。








2020/09/02

はじめてのファシリテーション

 鈴木康久先生、嘉村賢州先生、谷口知弘先生編の「はじめてのファシリテーション ー実践者が語る手法と事例ー」を読みました。



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=kon418-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=4812219035&linkId=12258964b20e0c37df01d80fd66bc45c&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">

    </iframe>



そもそもファシリテーションとは、いろんなひとがいろんな定義付けをしていますが、執筆者の一人である日本のファシリテーションの第一人者である中野民夫先生の定義だと、「人々が集い、何かを学んだり、対話したり創造しようとする時、その過程を、参加者主体で、円滑かつ効果的に促していく技法」です。


タイトルには、「はじめての・・・」となっていますが、ファシリテーションを学ぼうと最初にこの本を手に取ると挫折すると思います。


いろんな手法がてんこ盛りで書かれており、どの手法も具体的にどのようにプロセスデザインをすればよいかわからないと思います。


逆に、ファシリテーションをかじったことのある人にとっては、このてんこ盛りがとてもありがたいものになると思います。


個人的には、京都でファシリテーションが盛んな印象がありましたが、京都でのファシリテーションの歴史が結びで紹介されており、ここから「ティール」につながっていくんだと感動してしまいました。