ソリシター、サポーター、MR、プロモーター、AAC、代理店、代理店担当、ホールセラー、生命保険、ANP、リクルート、稼働、KASH、AC、セールスプロセス、来店型、セミナー、定期保険、養老保険、終身保険、ASR、銀行窓販、全額損金、象の背中、MDRT

2020/07/30

仕掛学

松村真宏先生の「仕掛学 -人を動かすアイデアのつくり方-」を読みました。





学問といっていいのかどうかわかりませんが、感嘆の連続、読んでいて楽しい本です。

男性であれば、誰での知ってる小便器の中の小さな的のシールが仕掛けです。

小便器の前には、

「きれいに使ってください」
「いつもきれいにお使いいただきありがとうございます」

といった張り紙や

「急ぐとも 心静かに 手を添えて 外にこぼすな 松茸の露」

というような短歌にした張り紙もありますが、小さな的のシール方が小便器の中に用を足してもらうという狙いに適しています。

オランダの空港ではハエの的をつけた結果、飛散が80%減少したという報告があるようです。

他にもバスケットゴールが付いたごみ箱やコインスライダーがついた募金箱など、面白い仕掛けが30以上紹介されています。


仕掛けを定義する3つの要件(FAD要件)

・公平性(Fairness)
 :誰も不利益を被らない
・誘引性(Attractiveness)
 :行動が誘われる
・目的の二重性(Duality of purpose)
 :仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる


この要件を満たすものはいくらでもありそうですし、もっといろんな場面に使えるように拡大できそうです。

2020/07/26

心からの接遇

箕輪由紀子氏の「人間力とホスピタリティを極める 心からの接遇」を読みました。





久しぶりの接遇の本です。
基本的なことができていないことに反省しっぱなしです。

著者は病院グループの研修担当者で、病院でのトレーニングの難しさも感じられ、とても興味深く読みました。

というのも、先週の日曜日に身内が熱中症で病院に運ばれたのですが、医師1名、看護師2名、事務員1名で救急を回していました。
救急隊員が病院に電話をして受け入れてもらえるかを確認するのですが、電話で応対するのが事務員です。医師に内線で確認しながら受け入れの可否を伝えるので、滅茶苦茶時間がかかります。
その合間に面会に来られた人の受付、検温をし、救急で運ばれた人の会計までやっていました。

医師も15時30分ごろ、コンビニに弁当を買いに行っていました(多分お昼ごはん)。

このような目の回る忙しさの中で、「ホスピタリティを極める」というのは至難の業です。
現に事務員とナースステーションの看護師とが。お互いの仕事への配慮のなさが原因で内線で言い争いをしていました(残念)。

意識改革やマナー研修が重要になってくるのですね。


社会人として大切な6大意識

(1)顧客意識
(2)協調意識
(3)改善意識
(4)コスト意識
(5)目標意識
(6)安全意識


マナーの5つの要素

(1)挨拶
(2)表情
(3)身だしなみ
(4)言葉づかい
(5)立ち振る舞い

2020/07/20

理想のチームプレーヤー

パトリック・レンシオーニの「理想のチームプレーヤー -成功する組織のメンバーに欠かせない要素を知り、成長・採用・育成に活かす方法-」を読みました。





「あなたのチームは、機能してますか?」以来の新作だと思います。





今回もストーリー仕立てです。

ストーリー仕立てなので、読みやすいです。最後にポイントをまとめてくれています。


3つの美徳

謙虚
ハングリー
スマート

この3つが揃っている人が理想のチームプレーヤーということです。

1つしか、2つしか揃っていない人にも名前を付けています。

謙虚のみ=歩兵
ハングリーのみ=ブルドーザー
スマートのみ=人たらし

謙虚+ハングリー=うっかりトラブルメーカー
謙虚+スマート=憎めない怠け者
ハングリー+スマート=熟練の政治家


3つのなかでは、謙虚が最も大切だと言っています。

謙虚でない人のタイプは2種類あり、ひとつは過剰に傲慢な人、もうひとつは自信に欠けているが他人に寛大な人です。後者は謙虚に見えてしまいます。


日本の場合、採用から気を付けていかないといけませんね。






2020/07/15

部下のストレスを高めるリーダーの5つの振る舞い

今月号のハーバードビジネスレビューの論文のひとつです。





今月号のテーマは「気候変動」と「不安」です。

気候変動特集のトリが隈研吾氏へのインタビューというのも意外でしたが、内容にも驚きました。これが隈研吾氏が引っ張りだこの理由のひとつなのかと納得してしまいました。

が、取り上げるのは「不安」の方です。

ここで書かれてる5つの行動パターンは以下の通りです。


①否定的な言葉遣いをする
②いつもと違う行動や突飛な行動を取る
③感情が揺れ動く
④過度に悲観的な態度を取る
⑤人の感情を無視する


①③⑤が自分の身の回りで起こっており、この論文に反応してしまいました(笑)。

「困難な時代には、社員の業績や生産性、タスク管理よりも、情動や雰囲気、ストレスをモニターするほうが重要なことを心得ておくことだ」

自分自身の不安をコントロールできないと、上記のような心得は難しいかもしれません。

まずは、自分自身でここに書かれている感情の揺れを緩和する方法を取り入れたいと思います。

2020/07/13

影響力の武器実践編〔第二版〕

N・J・ゴールドスタイン、S・マーティン、R・B・チャルディーニの「影響力の武器実践編〔第二版〕 -「イエス!」を引き出す60の秘訣-」を読みました。





私の営業バイブル「影響力の武器」の実践事例集です。





初版から事例が10増え、60になっています。

まずは本編を読んでから実践編を読んでほしいです。

本編を読んでも実践編を読んでも感じることですが、これだけ多くの心理学の世界で実証されてきてるも関わらず、セールストーク、トークスクリプトは全然工夫されていません。

ちょっと言い回しを変える、前にワンフレーズを付け加えることで、相手の反応が何十%変わるということが証明されているので、スクリプトをつくる人にはぜひ読んでほしいです。

教育部などの専門部署の人には、「〇〇〇〇」このような言い回しにしてください。なぜなら、・・・・・という研究結果があるからです、というような資料を作ってほしいですね。


ただただセールストークに参考になるありがたいシリーズです。

おススメです。

2020/07/02

これからのリーダーシップ

堀尾志保氏、舘野泰一先生の「これからのリーダーシップ -基本・最新理論から実践事例まで-」を読みました。





理論と実践がバランスよく書かれています。

理論部分は、入山先生の「世界標準の経営理論」のリーダーシップ版といったところでしょうか。





リーダーシップ研究の変遷はこんな感じで紹介されています。


識者による偉人伝から始まった特性理論
   ↓
リーダーの「行動」に着目した行動理論
   ↓
「状況」に着目した状況適合理論
(コンティンジェンシー理論)
   ↓
リーダーとメンバーの「交換関係」に着目した交換理論
   ↓
組織を「変革」できるトップの特徴に迫った変革型リーダーシップ理論


リーダーシップの本では、これらの中のひとつについて詳しく書かれているわけですが、
1冊で全部に触れられるのはうれしいですね。