松村真宏先生の「仕掛学 -人を動かすアイデアのつくり方-」を読みました。
学問といっていいのかどうかわかりませんが、感嘆の連続、読んでいて楽しい本です。
男性であれば、誰での知ってる小便器の中の小さな的のシールが仕掛けです。
小便器の前には、
「きれいに使ってください」
「いつもきれいにお使いいただきありがとうございます」
といった張り紙や
「急ぐとも 心静かに 手を添えて 外にこぼすな 松茸の露」
というような短歌にした張り紙もありますが、小さな的のシール方が小便器の中に用を足してもらうという狙いに適しています。
オランダの空港ではハエの的をつけた結果、飛散が80%減少したという報告があるようです。
他にもバスケットゴールが付いたごみ箱やコインスライダーがついた募金箱など、面白い仕掛けが30以上紹介されています。
仕掛けを定義する3つの要件(FAD要件)
・公平性(Fairness)
:誰も不利益を被らない
・誘引性(Attractiveness)
:行動が誘われる
・目的の二重性(Duality of purpose)
:仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる
この要件を満たすものはいくらでもありそうですし、もっといろんな場面に使えるように拡大できそうです。
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