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2019/07/29

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

小林昌平氏の「その悩み、哲学者がすでに答えを出しています」を読みました。





25の悩みをあげて、哲学者(一部違う人も交じってます(笑))の本を紹介しています。

哲学書をそのまま読んでもよくわからない(笑)ので、とても助かります。これから哲学の本も読んでいこうと思っている私にとってきっかけを作ってくれます。


私の悩みと私の周りで多そうな悩み

「やりたいことはあるが、行動に移す勇気がない」
→デカルト「方法序説」
 
・明らかに真であると認めないかぎりは、いかなる
 ものも真として受け入れない(明証)
・私の思想を順序にしたがって導く(総合)
・何も見落としていないという確信ができるほど
 完全に数え上げることと、全体にわたって目を
 通すことを至るところでおこなう(枚挙)
・私が取り組む難しい問題のそれぞれを、
 できるかぎり多くの、しかもそれを最もうまく解く
 ために要求されるだけの数の小さなパーツに
 分割すること(分割)
 

「会社を辞めたいが辞められない」
→ドゥルーズ

「他人から認められたい。チヤホヤされたい」
→ラカン

「嫌な上司がいる。上司とうまくいっていない」
→スピノザ



やることが多くて、時間が限られていて、どんどん制約が多くなってきて、悩みがつきませんが、てつがくしょをゆっくり読むというものいかもしれません。




2019/07/26

insight

ターシャ・ユーリックの「insight -いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力ー」を読みました。





サブタイトルにある通り、「自己認識」がテーマの本です。


自己認識とは、要するに、自分自身のことを明確に理解する力自分とは何者であり、他人からどう見られ、いかに世界へ適合しているかを理解する能力だ


自己認識には、2種類があると言っています。


内的自己認識は、自分自身を明確に理解する力のことを指す。それは自分の価値観、情熱、野望、理想とする環境、行動や思考のパターン、リアクション、そして他者への影響に対する内的な理解のことだ」

外的自己認識は、外の視点から自分を理解すること、つまり周りが自分をどう見ているかを知る力だ」


著者は、自己認識は伸ばすことのできるスキルだと言っています。

自己認識を伸ばすことのできた人には7つの要素が見つかったようです。


インサイトの七つの柱

・価値観
 自らを導く行動指針
・情熱
 愛を持っておこなうもの
・願望
 経験し、達成したいもの
・フィット
 自分が幸せで存分に力を尽くすために必要な場所
・パターン
 思考や、感情や、行動の一貫した傾向
・リアクション
 自分の力量を物語る思考
・インパクト
 周りの人への影響



巻末には自己認識を高める13のワークが掲載されていて、読みっぱなしにさせてくれません(笑)。

また英治出版さん、リーズナブルな本を出してくれました。


2019/07/24

センスメイキング

クリスチャン・マスビアウの「センスメイキング -本当に重要なものを見極める力ー 文学、歴史、哲学、美術、心理学、人類学、・・・・テクノロジー至上主義時代を生き抜く審美眼を磨け」を読みました。





AIやビッグデータが注目されている現在にそれだけじゃダメだと警鐘を鳴らしている1冊です。


センスメイキングの五原則

1 「個人」ではなく「文化」を
2 単なる「薄いデータ」ではなく「厚いデータ」を
3 「動植物」ではなく「サバンナ」を
4 「生産」ではなく「創造性」を
5 「GPS」ではなく「北極星」を



私もAIやビッグデータに振れすぎていると感じている1人です。

データでは相関関係はわかるかもしれませんが、因果関係はわかりずらいと思いますし、文化や関係性の中に意味を数値化、分析できるとは思えませんし、数字だけよりもフィールドワークで得た顧客の表情、しぐさ、ニュアンス、間など数値化しづらいものまで含めた情報の方がよっぽど価値があって、より顧客のニーズに答えられる可能性が高いと思います。



「「人は何のために存在するのか」という問いかけに対する答えは明白だ。「人は意味をつくり出し、意味を解釈するために存在するのだ」」


著者の言いたいことがこの一文に詰め込まれているような気がします。

意味を解釈するためには、人文科学を学ぶことが重要だと言っています。



「保険を知らない者は保険は売れない。保険しか知らない者は保険は売れない。」 と壁に書いている代理店さんがいらっしゃいますが、まさしくこれに通じると思います。

たまたま今日、私の向かいに座っている後輩に対して、「自社の商品のPRだけしていても保険は売れない」という話をしていました。


ビジネス書しか読んでない私も反省することばかりですが、文学や歴史など、いろんなものに触れていかないとものごとを見誤る可能性が高くなるなと感じました。

2019/07/23

インテグラル理論

ケン・ウィルバーの「インテグラル理論 -多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル-」を読みました。





昨年大ヒットし、ビジネス書対象にも輝いた「ティール組織」のベースにある理論の入門書です(今売っている本には7万部突破の帯がついていますので、まだ売れ続けています)。





最初に発達段階のモデルとして、スパイラル・ダイナミクスが紹介されています。


発達の螺旋:スパイラル・ダイナミクス(ベック=コーワン)

9.統合的ーホロン的:コーラル
8.全体の眺め:ターコイズ
7.しなやかな流れ:イエロー
6.人間らしい絆:グリーン
5.努力への意欲:オレンジ
4.真理の力:ブルー
3.力のある神々:レッド
2.血族の精神:パープル
1.生存の感覚:ベージュ


最初の6段階は「生存の段階」で第一層の思考、上の3段階は「存在の段階」で第二層の思考です。


これらの発達段階を上がっていくには、4つの重要な要因があると言ってます。

・達成ーその段階における基本的な課題を達成する
・不協和ー変容が起きるためには二つの段階の間で不協和を感じる
・洞察ー現在の段階を手放すには洞察が生じる
・自己開放ー次の段階の対して自らを開く


イエローの段階まで達しているので、全人口の1%、ターコイズにいたっては、全人口の0.1%だそうです。

分断されたこの世界、統合というのは難しい、ティール組織(イエローの段階)をつくるというのも難しいということがよくわかります。


発達とは、自己中心性が次第に減少していくこと



入門書ということもあって、文章はわかりやすいのですが、体得するという段階には程遠いです。



2019/07/11

データ分析で小売企業の人的資源を最適化する

今月号のハーバード・ビジネス・レビューの論文のタイトルの一つです。





小売企業研究のテーマとして論文が書かれていますが、生命保険会社の支社でも同様のことを考えないといけないと感じました。

まず支社内のソリシターの人数の最適化です。

・昨年度のANPから人数を決めていいのか
・リクルートが出来ている、稼働ができている支社の
 人数は増え続け、リクルートが出来ていない、
 稼働ができていない支社の人数は減らし続けるのか
・ヒット商品が出たら人数を増やし、商品競争力が
 なくなったら人数を減らすのか
・人数が足りていないときの遺失利益をどのように
 計算するのか
など


次に、どこの会社も事務担当を減らしたり無くしたり、若返らせたり、パートや派遣社員に変更したりしていますが、事務担当の人数とスキルの最適化です。
ソリシターの事務量が増えている(外出できない)会社が多くなっていると思います。

・本当に費用対効果は検証できているのか
・費用対顧客サービスは検証できているのか
・費用対事務スキルの検証はできているのか
など


三番目に、社員研修を一生懸命やっている保険会社もあれば、全く研修をしていない保険会社もありますが、ソリシターのスキルとANPの最適化です。

昨日、他社では優績代理店の方とお話しする機会があり、当社のソリシターのことを聞いてみると、来ないし、合わないし、業廃したと聞かされました。
その代理店さんを担当している支社長も部長も他社で優績かも見えていませんし、仲間の代理店さんも見えていませんし、自社のANPしか見えていません。
担当ソリシターを怒鳴り散らすことはしていますが、教育はしていません(悲)。

・そのような状況でソリシターのスキルと
 ANPの最適化ができるのか
など


代理店営業は遅れてるとつくづく感じました(悲)。