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2019/04/24

うまいことやる習慣

中村恒子先生の「心に折り合いをつけて うまいことやる習慣」を読みました。





昨年の6月に発売されて、すでに10万部を超えているようです。私が買った本はすでに11刷でした。

女優樹木希林さんの本が売れているようですが、精神科医版樹木希林さんのように感じました。





「必要以上に気を張らないで、「ちょっと目の前の人のお役に立てればいいなあ」ぐらいの気持ちで仕事をしてみるのはどうでしょう」

「時間が余ると、人間はろくなことを考えませんのや。気にしないでええことまで気になってくる。余計なことに首をつっこみたくなってくる。暇は、人間にとっては毒にもなります」

「何かをしてくれることはあたりまえでないと考えて生活できると、ちょっとしたことにも感謝できるようになりますわ」

「アドバイスをしたり、目の覚めるような妙案を与えることができなくても、自分と同じところまで降りてくれて、話を聞いてもらえるだけで、人はちょっとラクになるんですわ」



日ごろの仕事や生活の中で正しいと思い込んでいるものごと(メンタルモデル)に気づく、違う選択肢がないかを自問することの必要性に気づかさせてくれます。

現在89歳にして、現役の精神科医。恐るべし。


疲れている人、おススメす。

2019/04/23

新製品を法人顧客にどう売り込むか

今月号のハーバード・ビジネス・レビューの論文から今月はもうひとつ。





生命保険販売は特殊で、他の商材の営業があまり参考にならないので、営業系の論文は取り上げてきませんでしたが、変革の時期なので取り上げてみます。



優れた担当者が備えている資質

・長期的視野に立つ
・心配する点が違う
・やり抜く意志を示す
・学習を志向する
・知識豊富で顧客本位、適応力もある


「心配する点」とは、買い手側の組織の人材やプロセスの問題だったり、買い手側に購入を判断する基準がないと営業が難航するという点を挙げています。

「学習を志向」では、学習志向者と業績志向者がいて、業績志向者には、称賛を勝ち得るチャンスと捉える人と悪い評価を恐れた人がいるということです。
学習志向者は情報収集や戦略策定に時間をかけるので最初は低迷しがち。ただ長い目では成果を生むとのことです。マネジャーは最初の低迷を我慢する覚悟がいると指摘しています。


「学習志向者」と「業績志向者」の軸はセールスパーソンを見るときに参考になりますね。


新製品の営業に秀でた企業は、トレーニングをカスタマイズしたり、コンピテンシー評価を営業成績に結び付けたりして行動パターンの変化を生み出しているということです。


生保業界では新商品の発売スピードが早いので、年1回(もしくは2回)の目標設定では変化に対応できません。1on1ミーティングで行動を変えることをサポートすることの重要性を感じました。



この時期にぴったりな内容だと思います。





2019/04/18

セルフ・コンパッション:最良の自分であり続ける方法

今月号のハーバード・ビジネス・レビューの論文のタイトルのひとつです。





今月号のテーマは「セルフ・コンパッション」です。

初めて聞く言葉でした(恥)。

セルフ・コンパッションとは、この概念を提唱したクリスティーン・ネフによると、「困難に直面した時、自分自身の肯定的、否定的側面の両方を優しく理解し受け入れ、その苦しみが人類に共通していることを認識し、感情のバランスを取れる特性」と定義されています。

セルフ・コンパッションは、今流行っている「マインドフルネス」を内包する考え方のようです。


セルフ・コンパッション
・マインドフルネス
 (いまこの瞬間への判断することのない気づき)
・共通の人間性の認識
・自分へのやさしさ


セルフ・コンパッションの3つの効用
・幸福感を高める
・ストレスを減少させる
・レジリエンス(再起力)が高まる



マインドフルネスと一緒に「セルフ・コンパッション」もこれから注目されると思います。




2019/04/16

直観と論理をつなぐ思考法

佐宗邦威氏の「直観と論理をつなぐ思考法 -VISION DRIVEN-」を読みました。





タイトルがいいですね。

別の言い方をすれば、右脳と左脳をつなぐ思考法となると思います。

右脳の直観(妄想)を左脳の論理(戦略)でクリエイティブなものを創るということです。

P&Gのマーケターだっただけあり、妄想を形にしていくプロセスだったり、手法だったりが詳しく解説されています。

妄想を引き出すための具体的メソッドとして、以下のようなものが挙げられています。

・紙×手書き
・モーニング・ジャーナリング
 (毎朝同じ時間にその時感じていることを書く)
・何もしない時間をスケジュール予約する
・妄想クエスチョン
 (頭のネジを意図的にはずす)
・偏愛コラージュ
 (好き・関心を一覧化する)


妄想なので、頭で「考える」ではなく、手を「動かす」ということを頻繁に提唱しています。


他にも右脳を活性化させる手法、妄想から形に落とし込む方法が書かれています。



おススメです。

2019/04/08

迷路の外には何がある?

スペンサー・ジョンソンの「迷路の外には何がある? -『チーズはどこへ消えた?』その後の物語-」を読みました。





タイトルの通り、大ベストセラー「チーズはどこへ消えた?」のその後の物語です。





前々から出ているのは知っていましたが、100ページに満たない本が1,000円かぁ、ちょっと高いなぁと思いながら、書店に行ってもスルーしていました。

週末に大人買いしたときに買い物かごに入ってました(笑)。


読んでみて、無意識に手に取ったのは今必要な本だからだなと感じました。

保険業界、ソリシターにとって、今読むべき本だと思います。

ご存知の通り、「チーズはどこへ消えた?」はずっと同じ場所にあった大量のチーズがある日なくなっていた。ねずみはチーズを探しに行き、小人はチーズが戻ってくると待っている物語です。

ソリシターも定期系の節税商品がある日なくなってしまいました。新しいチーズ(商品、マーケット、チャネルなど)を探しに行くか、チーズが戻ってくるのを待つか考えさせられます。



わかっている事実

①新しいチーズをみつけなければならない。
②迷路は危険なところで、暗がりや袋小路が
 あちこちにある。
③すべてはぼくしだいだ。自分で何とかしなければ
 ならない。


迷路から抜け出す方法

あなたの信念に気づこう。
あなたが考えたことすべてを信じてはいけない。
役に立たないことは捨て去ろう。
迷路の外に目を向けよう。
新しい信念を得よう。
あなたが信じることに限界はない。



詳しくは読んでみてください。今読むべき本と思います。

2019/04/02

OODA LOOP

チェット・リチャーズの「OODA LOOP -次世代の最強組織に進化する意思決定スキル-」を読みました。





OODA(ウーダ)は、以下の頭文字です。

Observe(観察)
Orient(情勢判断)
Decide(決定)
Act(行動)


Orient(情勢判断)から察することができるとおり、軍事戦略からビジネスに転用されています。

OODAはPDCAの対極にあるものです。

私の周りだけかもしれないですが、PDCAという言葉は頻繁に使われていますが、DCAがあまりされていない、特にCAがされていません(悲)。

翻訳の原田先生が書かれているように不確実性が高い中では、時間を計画することにあまり意味がありません。

昨今はVUCAの時代と言われていて、PDCAがうまく回らないことが多いと思います。

一方、OODAは計画ではなく、事実を観察して、情勢を判断して、決定、行動するということで、今の時代には当てはまることが多いと思います。

このOODAのおもしろいと思うところは、OODAのステップなのですが、軍のパイロットが使用しているので、情勢判断したら、瞬時に行動する、意思決定のステップがないように感じられるということです。


PDCAがダメというわけではなく、使い分けをする必要があるということです。


OODAが当てはまる場面は多いと思いますが、データから偉い人がしっかり計画するというものではなく、現場での観察、現場での意思決定をするということになるので、企業で採用されるのは難しそうですね。