チェット・リチャーズの「OODA LOOP -次世代の最強組織に進化する意思決定スキル-」を読みました。
OODA(ウーダ)は、以下の頭文字です。
Observe(観察)
Orient(情勢判断)
Decide(決定)
Act(行動)
Orient(情勢判断)から察することができるとおり、軍事戦略からビジネスに転用されています。
OODAはPDCAの対極にあるものです。
私の周りだけかもしれないですが、PDCAという言葉は頻繁に使われていますが、DCAがあまりされていない、特にCAがされていません(悲)。
翻訳の原田先生が書かれているように不確実性が高い中では、時間を計画することにあまり意味がありません。
昨今はVUCAの時代と言われていて、PDCAがうまく回らないことが多いと思います。
一方、OODAは計画ではなく、事実を観察して、情勢を判断して、決定、行動するということで、今の時代には当てはまることが多いと思います。
このOODAのおもしろいと思うところは、OODAのステップなのですが、軍のパイロットが使用しているので、情勢判断したら、瞬時に行動する、意思決定のステップがないように感じられるということです。
PDCAがダメというわけではなく、使い分けをする必要があるということです。
OODAが当てはまる場面は多いと思いますが、データから偉い人がしっかり計画するというものではなく、現場での観察、現場での意思決定をするということになるので、企業で採用されるのは難しそうですね。
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