十島雍蔵氏、十島真理氏の「童話・昔話におけるダブル・バインド -思惟様式の東西比較-」を読みました。
ヨーロッパや日本の童話や昔話でダブル・バインドが存在するか否かを研究しています。
ダブル・バインドとは、支社長が部下に対して、「自発的に行動しろ!」というようなことです。行動すれば、「おまえは言われなければできない!」と言われ、行動しないと、「どうしてできないんだ!」と言われます。どちらを選んでも怒られてしまう逆説的コミュニケーションのことです。
結構多いです(社内で)。
こういうことが続くと、精神疾患で陥ってしまいます。
ダブル・バインド(二重拘束)の五つの成立要件
(一)二者間に、一方が支配し、他方が従属するという
権力関係が存在すること
(二)論理階型を異にする二つのレベル間で相互に否定し
合う矛盾した逆説的命令(メッセージ)が与えられること
(三)その矛盾を解釈したり、指摘するメタ・レベルの
コミュニケーションが禁止されていること
(四)その状況から勝手に離脱することは許されないこと
(五)その状況から子どもを救い出す父親的な洞察力に
富む第三者の不在
童話や昔話でダブル・バインドが使われているかどうかは是非読んで確かめてみてください。
ダブル・バインド(二重拘束)と名付けたのは、グレゴリー・ベイトソンとは知りませんでした。
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