本間正人氏、椿景子氏の「入門 キャプテンシップ -現場で自ら動くプレーヤーのための新リーダーシップ論-」を読みました。
この本の最初の問題提起は、私自身いつも感じていたことです。
企業研修は、新人研修と15年ぐらい後の管理職研修の間に全く研修がありません。もちろん、人材育成プログラムがしっかりしていて、もっと頻繁に研修が組み込まれている会社もあると思いますが、10年、15年何もないという会社も多いと思います。私も久しく会社で研修を受けたことがありません。
ビジネスにおけるリーダーの4分類
・エグゼクティブシップ
エグゼキュート(Execute)結果を出すことが求めら
れる
・ディレクターシップ
ディレクション(Direction)方向性を打ち出すことが
求められる
・マネジャーシップ
経営資源をいかに活用して目標を達成するかが
求められる
・キャプテンシップ
メンバーと汗を流しながら、目標に向けて突き進む
器量・資質が求められる
この分類から、キャプテンシップは、主任や係長、課長代理クラスが想定されています。
キャプテンの3つのキーワード
Let‘s -協- ともに考え、ともに取り組む
Ation -動- 自ら率先して体を動かし、汗を流す
Trust -信- 相手を信じ、相手からも信頼を得る
器量を持つ
キャプテンの条件
POINT1 現場にいる
同じ環境で状況を判断し、指示を出す
POINT2 自ら動く
自ら率先して体を張って動く
POINT3 リーダーとしての行動
キャプテンシップはリーダーシップの一つ
POINT4 器量(Capacity)が求められる
立場に応じた「器量」が求められる
キャプテンシップの7つの要素
Communication:コミュニケーション
Ableness:職務遂行能力・自信
Power:対人影響力
Teamwork:協調性
Assertiveness:競争心・積極性
Independence:独立心・落ち着き
Navigation:方向・目標意識
3つの行動指針
とにかくやってみる・挑戦してみる
繰り返しやってみる
ほかの人の方法から学びとって、活かす
この本は「会社を変える」(変革)と「会社を変わる」(転職)の2つの内容をセットにした本です。
「会社を変える」の方は、ファシリテーションで有名な黒田氏が、「会社を変わる」方は、世界最大のエグゼクティブ・サーチ会社の日本代表が書かれています。
「会社を変わる」については、エグゼクティブのことが書かれているので、私とは無縁ですが、はじめて読みましたので、とても衝撃的でした。お見合いの仲人のような仕事で、時間も神経も使う仕事です。
外資系企業のエグゼクティブが中心ということで、やはり英語は必須のようです。こういう本を読むたび、英語を勉強しなきゃ、と思うのですが全く続きません。(反省)
「会社を変える」の方は、ファシリテーションとコーチングについて書かれています。これもリーダーには必須スキルですね。
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