松尾睦先生の「職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門」を読みました。
松尾先生の最新作です。前に紹介した「経験からの学習」が面白かったので、この本が出てすぐに注文したのですが、手に入れるまで、1カ月以上かかってしまいました。
前作は、専門家向けでしたが、今回は一般の人向けです。
最初に結論を書いてくれています。
経験から学ぶ力
適切な「思い」と「つながり」を大切にし、「挑戦し、振り返り、楽しみながら」仕事をするとき、経験から多くのことを学ぶことができる
この「思い」と「つながり」、「挑戦し(ストレッチ)」「振り返り(リフレクション)」「楽しみながら(エンジョイメント)」を数多くのインタビューを交えながら解説しています。保険業界では、プルデンシャル生命のマネジャーにもインタビューしています。
第5章のOJTは、年々少なくなくなってきており、問題ですね。
序章 経験から学べる人、学べない人
第1章 成長とは何か
第2章 経験から学ぶ
第3章 経験から学ぶための三つの力
第4章 「思い」と「つながり」
第5章 学ぶ力を育てるOJT
第6章 学ぶ力を高めるツール
第1章のまとめ
・成長には、能力的成長と精神的成長がある
・プレーヤーとしての成長とマネジャーとしての成長は異なる
・成長し続けるためには「学びほぐし(アンラーン)」が必要になる
第2章のまとめ
・人は、直接経験と間接経験から学んでいる
・経験は与えられる側面と、自ら創り出す側面がある
・人は、経験学習サイクルを回すことで学んでいる
・よく考えられた実践は、経験学習サイクルを活性化させる
第3章のまとめ
・ストレッチ:足場形成
・リフレクション:進行形の内省
・エンジョイメント:意味発見
「思い」のまとめ
・仕事の信念としての「思い」は、経験から学びに影響を与える
・「自分への思い」と「他者への思い」が融合するとき、大きな
成長のエネルギーとなる
・自分への思いには、認められたいという「業績目標」と成長
したいという「学習目標」がある
「つながり」のまとめ
・職場外から率直な意見を聞く
・人を選び、誠実につきあう
・自ら発信し、相手を受け入れる
第5章のまとめ
・育て上手の担当者は「目標のストレッチ」、「進捗確認の相談」、
「内省の促進」、「ポジティブ・フィードバック」に力を入れている
・若手の発達段階によって、指導方法を変える必要がある
・新人を「放置」したり、二~五年目の若手の目標を「ストレッチ
しすぎる」と人材をつぶす危険性がある
第6章のまとめ
・経験から学ぶ力のチェックリストで自己診断、他者診断をする
・経験学習カルテで、経験から学ぶ力を高める
・経験キャリアシートで経験を振り返り、職場で経験を共有する
・経験学習の事例集を作り、経験学習パターンを明らかにする
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