マーカス・バッキンガム、カート・コフマンの「まず、ルールを破れ -すぐれたマネジャーはここが違う-」を読みました。
10年ぐらい前に後輩に借りて読んだのですが、今回は自分で買って読みました。
この本は、すぐれたマネジャーの標準的スタイルが書かれているわけではありません。逆に標準的スタイルは存在しないと言っています。
以下の一二の質問は興味深いです。
職場の強さを測るための質問
Q 1 仕事の上で自分が何をすべきか、要求されていることが
わかっているか
Q 2 自分の仕事を適切に遂行するために必要な材料や
道具類が揃っているか
Q 3 毎日最高の仕事ができるような機会に恵まれているか
Q 4 最近一週間で、仕事の成果を認められたり、誉められたり
したことがあるか
Q 5 上司や仕事仲間は、自分を一人の人間として認めて接して
くれているか
Q 6 仕事上で自分の成長を後押ししてくれている人がだれか
いるか
Q 7 仕事上で自分の意見が尊重されているか
Q 8 会社のミッション/目的を前にして自分自身の仕事が重要
だと感じられるか
Q 9 仕事仲間は責任を持って精一杯クォリティーの高い仕事を
しているか
Q10 仕事仲間にだれか最高の友だちがいるか
Q11 最近半年間で、自分の進歩に関してだれかと話し合った
ことがあるか
Q12 仕事の上で学習し、自分を成長させる機会を与えられた
ことがあるか
これらの一二の質問をする順番、重要度があると言ってます。
以下に書いていることは、賛否があると思いますが、私も「適材適所」がソリシターには大事だと思います。
1 すぐれたマネジャーは才能で人を選ぶ。
2 すぐれたマネジャーは成果を適切に定義する。
3 すぐれたマネジャーは部下の強みを活かすことに専念する。
4 すぐれたマネジャーは部下の強みに適した場所を探り当てる。
看護婦にとっては、努力家というより、人のために尽くすという努力する才能の方がはるかに大切なのだ。とはいえ、もし努力家が必要とされる職務、たとえば保険代理店、医薬品セールス担当など、待ちの姿勢ではなく自分から働きかけなければならない仕事を管理する場合には、それに適した才能の持ち主を選んだ方がよいということを忘れないことが大切だ。こうした燃えるような意欲を感じない人に、火をつけることはできないからだ。
セールス担当者にとって医薬品セールスの目標とは、医師や健康医療団体に影響力を持てる存在になって、じっくり時間をかけ、処方される「自社の」薬の量を増やすことだ。この場合、成功するかどうかは、セールス担当者の忍耐力と影響力に適した人づきあいの才能と大いに関係がある。逆にこれは、契約を成立させる才能とはほとんど関係がない。
最高のセールス担当者を研究した結果、最優秀者は最低の担当者と同様、なかなか電話をかける気にならないものだということだということが、すぐれたマネジャーにはわかっている。どうやら最高のセールス担当者は最低の担当者の場合と同様、電話で自分自身を売り込んでいるように感じてしまうらしい。
損害保険の代理店を経営しているジョンは、だれもがわかっている過ちを犯して初めてこの事実を思い知らされた。その部下のなかで最も成績のよいエージェントはマークという名前の男性だった。年間最優秀エージェントという類の賞を何度も受賞しており、副賞の飾り板はもう欲しくないと周りの人に漏らしていた。もしまた自分の功績を認めてもらうようなことがあるなら、引き出しの肥やしとなってしまう意味のない飾り板とは違うものの方がありがたいと言っていた。ジョンはこのマークの話を黙って聞きながら、それでも自分の判断の方を信じていた。セールスをする人間は一人残らず飾り板が大好きな人種だと思っていた。
上の4つの文章は、いろんなことを考えさせられます。代理店さんとソリシターの仕事は、全く違いますし、ライフプランナーからソリシターになった人も多いと思いますが、苦労してる人が多いと思います。
また、製薬会社のMRとソリシターの仕事はとても似ていると思いますが、この文章は参考になると思います。
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