近藤直樹氏、岩堀禎廣氏の「ピザ屋を呼んだらそのまま帰すな」を読みました。
初めての電子書籍で読みました。AppStoreで85円でダウンロードできました。
面白いタイトルがついていますが、「学習する組織」をテーマにした本です。5つのディシプリンである「システム思考」、「メンタルモデル」、「自己マスタリー」、「共有ビジョン」、「チーム学習」について、難しい話ではなく、身近なテーマで、書かれています。
この本が書かれたときは、「学習する組織」は「最強組織の法則」が参考文献でしたが、今年、同名の本が、セカンドエディションとして出版されています。ここで、今年130冊以上紹介していますが、「学習する組織」は間違いなく今年最高の本です。
話を「ピザ屋を呼んだらそのまま帰すな」に話を戻すと、最後の「チーム学習」のところが特に面白かったですね。
会議では意見が出ないのだろうか?その原因は、「会議をダラダラやるのが嫌だ」と思っている人がかもし出す雰囲気である。その雰囲気は、会議に「発言に関する安心感と安全性」を欠落させる。
「結論を出す」発想に囚われていると、新しいアイデアが出にくくなる。つまり、「よさそうなアイデア」にすぐ飛びつくのだが、人間の思考は、過去の自分の経験を元に発想する以外の結論は、出しようがない。結果、「ありきたりのアイデア」を出してしまう。
情報の受け手と伝え手に情報格差がある場合、このように、正確に伝えれば伝えるほど、理解を妨げることがある。正確に伝えようとすればするほど、どんどん説明がわかりにくくなり、情報量がどんどん多くなってしまうからだ。
「社内半径5メートル以内の人間関係が悪くなると、人は転職する」のである。
部下が「やる気がない」「能力がない」から辞めるというよりも、部下の「やる気」「能力」を引き出すことに失敗しているだけなのだ。
感情の機微や、それぞれの立場は、一方通行のメールではなかなかわからない。
会議で重要なことは、議論でも、決定でもないかもしれない。それらは、一緒にいなくてもできる。つまり、一緒に「いる」ことが重要なのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿