ピーター・M・センゲの「学習する組織」を読みました。
組織学習のバイブルが遂に発売されました。待ち遠しくて待ち遠しくて、先行発売している書店に行って、買いました。翻訳者がツイッターでつぶやいていましたが、通常発売は今日からのようですね。
もちろん、とんでもない高い期待をしていましたが、その期待をはるかに上回る面白い本です。
この本の旧版が「最強組織の法則」です。
原著のタイトルは、「THE FIFTH DISCIPLINE」で、5番目のディシプリン、「システム思考」がメインテーマです。
「システム思考」以外の4つのディシプリンは、「自己マスタリー」、「メンタル・モデル」、「共有ビジョン」、「チーム学習」です。
最初にディシプリンの説明がありました。
システム思考は、パターン全体を明らかにして、それを効果的に変える方法を見つけるための概念的枠組みであり、過去50年間にわたって開発されてきた一連の知識とツールである。
自己マスタリーというディシプリンは、継続的の私たちの個人のビジョンを明確にし、それを深めることであり、エネルギーを集中させること、忍耐力を身につけること、そして現実を客観的に見ることである。
メンタル・モデルとは、私たちがどのように世界を理解し、どのように行動するかに影響を及ぼす、深く染み込んだ前提、一般概念であり、あるいは想像やイメージでもある。
システム思考の法則
①今日の問題は昨日の「問題解決」から生まれる
②強く押せば押すほど、システムが強く押し返してくる
③挙動は、悪くなる前によくなる
④安易な出口はたいてい元の場所への入り口に通ずる
⑤治療が病気よりも手に負えないこともある
⑥急がば回れ
⑦原因と結果は、時間的にも空間的にも近くにあるわけではない
⑧小さな変化が大きな結果を生み出す可能性がある-が、
最もレバレッジの高いところは往々にして最もわかりにくい
⑨ケーキを持っていることもできるし、食べることもできる-が、
今すぐではない
⑩一頭のゾウを半分に分けても、二頭の小さなゾウにはならない
⑪誰も悪くはない
最後には、システム原型、Uプロセスなどの付録も付いていて、読み応え抜群です。
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