太田肇先生の「承認欲求」を読みました。
プロローグで、退職理由として、「仕事がきつい」、「やりがいを感じない」という回答が返ってくるが、本当の理由を聞いてみると、「精一杯やっているのにだれも評価してくれない」、「いろいろ提案しても相手にしてもらえない」という答えが返ってくる。「承認」が得られないで、孤独感、無力感に陥り、ドロップアウトしてしまうということが書かれている。
日本では、自己主張したり、目立ったりすることがはしたないとされる一方、分をわきまえ、奥ゆかしいことが良しとされるので、「認められたい」という気持ちが表現できない。
プロローグの最後に、太字でこのように書かれています。
”認められたいと思っていても口に出さない(出せない)のは、それだけみんなが認められることを望んでいるからである-”
たしかに、「承認」は承認する側、される側のどちらの側にたっても、不足していますね。する側の反省が思い浮かびました。
後輩の結婚式で、配偶者に私のことを紹介するのに「この人僕のこと褒めてくんないんだよ」第1声で言われたことがあります。
誰もが認めるとんでもない優秀な人間で、いつも賞賛されている人間でも、私からの褒める言葉を求めていたということを、そのとき初めて気づきました。
今の企業に一番求められている本かもしれません。
企業からみた承認の四つの効果
①モチベーションをあげる
②業績への好影響
③離職の抑制
④不祥事を減らす
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