小田博志先生の「エスノグラフィー入門」を読みました。
エスノグラフィーとは、人びとが実際に生きている現場を理解するための方法です。
と書かれています(太字も原文のまま)。
これでは、まだわからないと思いますので、もう少し引用しますと、
エスノグラフィーは質的研究の源流として位置づけられます。質的研究とは人間・心・社会などについて数字ではなく、言葉や映像を用いて研究する立場の総称です(フリック 2002)。
この本は、大学で論文を書く学生向けに書かれています。
私の周りには、大学院に通っている人が多く、昨日も博士論文を書く準備をしている人と30分ぐらい話していたのですが、ここで書かれていることがかなりオーバーラップしました。
日ごろ、レポートを書く人もとても参考になると思います。
エスノグラフィーの7つの特徴
①現場を内側から理解する
②現場で問いを発見する
③素材を活かす
④ディテールにこだわる
⑤文脈のなかで理解する
⑥Aを通してB
⑦橋渡しをする
エスノグラフィーのプロセスの特徴
①ケースバイケースの原則
②最初は広く、だんだんと狭く
③行きつ戻りつ
④混沌から秩序へ
⑤Aを通してB
⑥<素朴な問い>から<研究設問>へ
入門というだけあって、とてもわかりやすい本でした。
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