昨日のテーマの参考になるなあと思って読みました。
潮田邦夫氏、妹尾大氏の「魔法のようなオフィス革命」です。
著者のオフィスを維持する意味は、「ひとりでは出せない知恵を出す」と書かれています。
確かに誰とも話さないで、パソコンに向かっている、直行直帰で代理店さんを訪問しているのでしたら、家でやればいい(会社に行かなくていい)ですからね。
著者はこうも書いています。
「ひとりでは出せない知恵を出す」という活動は、野中氏が「組織的知識創造」と呼ぶものです。井戸端会議で暗黙知が形式知になり、回覧板で形式知同士が結合する。これは、知識創造理論の前半部分(暗黙知から形式知へ)に相当する活動と考えられます。暗黙知の主たる担い手である人と、形式知の主たる担い手である文書資料が自由に即時に動くようなオフィスが、イキイキとした職場を作るのです。
今ワールドカフェが流行っているのが、わかりますね。会社にいてもたくさん人がいるにもかかわらず、分断されているように感じます。
オフィス全体を井戸端、タバコ部屋、喫茶店のような”場”にしてしまおうという発想でしょうか。こんな職場だったらメンタルヘルスの問題も減りそうですね。
(”ワールドカフェ”は”超おすすめの本”の「ワールドカフェ」参照、野中先生の「組織的知識創造」は、”超おすすめの本”の「知識創造企業」参照)
最後にこう書いています。
みんなで知を創ることは、人間の最上の楽しみなのです。
この本を読んで、昔、本社にワガママを言って、オフィスレイアウトを変えたこと思い出しました。
そのときは、フリーアドレスにしたわけではありませんが、暗黙知が形式知化され、知識創造されたと私も仲間も感じました。
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