ケネス・J・ガーゲンの「あなたへの社会構成主義」を読みました。
社会構成主義、なかなか聞きなれない言葉ですが、Wikipediaで調べてみると、現実(reality)、つまり現実の社会現象や、社会に存在する事実や実態、意味とは、すべて人々の頭の中で(感情や意識の中で)作り上げられたものであり、それを離れては存在しないとする、社会学の立場だそうです。
興味深い箇所がいくつもあり、いつものように引用するのがすごく難しいです。
対話について書かれている箇所を引用します。
グローバル化の進行に伴い、人々の現実の対立がますます深まっていく今日に世界において、コミュニケーションの新しい資源は必要不可欠です。対立は、教室、家族などどんなに親密な関係の中にも存在します。私は、相手を肯定し、相手にとってそれほど敵対的でない別の「自己」を、自らの内に見い出すことが非常に有用だということがわかりました。
難しいですが、自分のことを客観的に見る自分を意識してみましょうか。
読みやすい本とは言いがたいですが、新しい発見、気づきがいっぱいある本だと思います。
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