2日連続で心理学の本になってしまいました。
アーノルド・ミンデルの「紛争の心理学」です。
いつものように引用しますと、
最も基本的な討論の場、自分自身の心である。ファシリテーターとして、また人間として、自分自身に耳を傾けることを学ばなければならない。そうすることによって、他人が怒ったり、傷ついたりしているときに、どのように耳を傾けたらよいかを知るのである。耳を傾けなければ、人々はもっと怒る。それは敵のせいではなく、私たちのせいでもある。
もう1箇所、
虐待は、それが公然と行われていたひそかに行われていたか、身体的か心理的かにかかわらず、自分自身のリアリティを疑わせ、自分は悪く、間違っており、無価値だと感じさせる。あなたは状況の流れあわせ沈黙を守る。それは、異議を唱えることによるトラブルに巻き込まれないようにするため、また復讐の怖れ避けるためである。力を剥奪されている集団にとっては、全体主義的な体制と同じように、民主主義においても、感情を殺し、要求を抑圧し、沈黙を守って適応することの方が安全なのである。
このごろ気になっていることとオーバーラップしたので、この2か所を引用しましたが、ほかにも、なるほどと思うところがたくさんありました。絶版になっており、手に入れにくいと思いますが、非常に興味深い本でした。
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