地理教育システムアプローチ研究会 山本隆太先生、阪上弘彬先生、泉貴久先生、梅村松秀先生、河合豊明先生、中村洋介先生、宮﨑沙織先生編の「システム思考で地理を学ぶ −持続可能な社会づくりのための授業プラン−」を読みました。
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本書は月刊誌「地理」(古今書院)に2018年2月〜2019年3月に連載された論文を中心に作られています。
タイトルの通り、中高の地理の先生がシステムアプローチで地理の授業を行い、論文にまとめられています。
私の地理のイメージは、先生が話したこと・黒板に書いたことをひたすら筆記する、ノートと教科書の太文字を覚えるといった感じです。
固有名詞を「点」で暗記するといった感じです。
ここで紹介されている授業では、気候、資源、人口や経済などが複雑に絡み合っている「線」と「点」を俯瞰して見るといった感じです。
このような授業を受けると、全ての物事を一面的に見るのではなく、多面的に見れるようになる思いますし、記憶の定着にも効果があると思います。
そして、何もよりも授業が楽しいのではないかと思います。
先生方は、多面的にみる習慣のない学生やただ授業を聞くということに慣れている学生に対して、構成要素、相互作用に目を向けさせることは大変でしょうし、自分で考える、自分たちで考える、考えたことをまとめる、発表するなどを学生主体の授業の方が大変だと思います。
このような授業が増えると、日本の未来も明るのではないかと感じる本でした。