エドガー・H・シャイン、ピーター・A・シャインの「謙虚なリーダーシップ -1人のリーダーに依存しない組織をつくる-」を読みました。
シャインの新刊です。
ポジションパワーを使って、指示・命令して管理するというような伝統的なリーダーシップでは立ち行かなくなっています。
時代の流れが速く、複雑性が増していて、リーダー一人の力では対応できません。また、リーダーの指示・命令が納得できるものであるかも疑問です。
謙虚なリーダーシップとは一言でいうと、関係性のリーダーシップです。
関係性のレベルを定義していて、レベル2の関係性が重要だと言っています。
関係性の4つのレベル
レベルマイナス1
全く人間味のない、支配と強制の関係
レベル1
単なる業務上の役割や規則に基づいて監督・管理したり、
サービスを提供したりする関係。大半の「ほどほどの
距離感を保った」支援関係
レベル2
友人同士や有能なチームに見られるような、個人的で、
互いに助け合い、信頼し合う関係
レベル3
感情的に親密で、互いに相手に尽くす関係
また、関係性のリーダーシップなので、上司部下やチームメンバー同士が互いにレベル2の関係をつくっていくこと(パーソニゼーション(造語))が必要になります。
レベル2とレベル3の境界線は、この本にも書かれていますが、線引きは難しそうです。
ただ、レベルマイナス1とレベル1とは全く異なるレベルなので、伝統的なリーダーシップとは明らかに異なると思います。
関係のなかで作られるリーダーシップ、個の価値観を大切にし、多様性を歓迎するリーダーシップはこれからのリーダーのあり方のような気がします。
2020/05/22
2020/05/18
サーベイ・フィードバック入門
「「データと対話」で職場を変える技術 サーベイ・フィードバック入門 -これからの組織開発の教科書-」を読みました。
中原先生の新刊です。
私の周りでも毎年360°サーベイが行われていますが、全くと言っていいほど活用されていません(もったいない)。
活用の方法がセットになっていないと思いますし、「ガチ対話」というのがとてもスキルのいることです。
サーベイ・フィードバックの概念図
①見える化
自分の職場・チーム問題を可視化する
②ガチ対話
サーベイによって明らかになったデータに現場の人々が
向き合い対話を行うこと
③未来づくり
自分たちの将来のあり方を自分たちで決めてアクション
プランを得る
現場の状況を「見える化」する4つの手法
①質問紙調査
②面接・ヒアリング
③観察
④二次データの分析
社内だと、webでアンケートが取れるので、コストもほとんどかからず、データが収集できます。いつも思うのですが、誰がどんな回答をしたのがわかるwebでどれぐらいの人が忖度なしに答えているのか疑問です。
一昨年、「対話型組織開発」が売れましたが、診断して対話の流れが定着するには、長い道のりになりそうです。
中原先生の新刊です。
私の周りでも毎年360°サーベイが行われていますが、全くと言っていいほど活用されていません(もったいない)。
活用の方法がセットになっていないと思いますし、「ガチ対話」というのがとてもスキルのいることです。
サーベイ・フィードバックの概念図
①見える化
自分の職場・チーム問題を可視化する
②ガチ対話
サーベイによって明らかになったデータに現場の人々が
向き合い対話を行うこと
③未来づくり
自分たちの将来のあり方を自分たちで決めてアクション
プランを得る
現場の状況を「見える化」する4つの手法
①質問紙調査
②面接・ヒアリング
③観察
④二次データの分析
社内だと、webでアンケートが取れるので、コストもほとんどかからず、データが収集できます。いつも思うのですが、誰がどんな回答をしたのがわかるwebでどれぐらいの人が忖度なしに答えているのか疑問です。
一昨年、「対話型組織開発」が売れましたが、診断して対話の流れが定着するには、長い道のりになりそうです。
2020/05/13
いまこそ、知の作法を身につけよ
今月号のハーバード・ビジネス・レビューの対談のタイトルです。
対談は、野中先生と入山先生です。
この対談記事イイです。空気感も伝わってきますし、使われているお二人の写真もいいです。
この対談は、入山先生の「世界標準の経営理論」で紹介している「SECIモデル」がメインテーマです。
生命保険のセールスは「暗黙知」のものが特にたくさんあると思っています。保険会社は、代理店さんやライフプランナーにおんぶに抱っこで属人的な営業スタイルのままずっと放置してきました。
生命保険会社の内勤職がセールスの現場にあるある暗黙知を形式知化して、概念化して、
理論にまで持ち上げる後押しをしてくれている対談のように感じました。
PDCAの計画と評価ばかりしていても、何も新しいものは生まれません。
個人的には、入山先生の本にはなかったピーター・センゲやオットー・シャーマーについても話されているのが興味深かったです。
対談は、野中先生と入山先生です。
この対談記事イイです。空気感も伝わってきますし、使われているお二人の写真もいいです。
この対談は、入山先生の「世界標準の経営理論」で紹介している「SECIモデル」がメインテーマです。
生命保険のセールスは「暗黙知」のものが特にたくさんあると思っています。保険会社は、代理店さんやライフプランナーにおんぶに抱っこで属人的な営業スタイルのままずっと放置してきました。
生命保険会社の内勤職がセールスの現場にあるある暗黙知を形式知化して、概念化して、
理論にまで持ち上げる後押しをしてくれている対談のように感じました。
PDCAの計画と評価ばかりしていても、何も新しいものは生まれません。
個人的には、入山先生の本にはなかったピーター・センゲやオットー・シャーマーについても話されているのが興味深かったです。
登録:
投稿 (Atom)