今月号のハーバード・ビジネス・レビューの論文の1つです。
「キリン」のところを保険会社名を入れて考えることはでるのだろうか?
「キリン」のところを代理店名を入れて考えることはできるのだろうか?
財閥系のリーディングカンパ―が役員待遇でマーケティングの専門家を起用するなんて、会社の危機感、コミットメントを感じます。
顧客が情報を持っていて、顧客がインフルエンサーになりCMもインパクトがある時代になり、ここで書かれている顧客本位のマーケティングが必要になっているんでしょうね。
「顧客の声を聞く」ということに時間もお金もかけ、ブランドを問いなおすということが保険会社、代理店も必要かもしれません。
2020/04/22
2020/04/13
自主経営組織のはじめ方
アストリッド・フェルメール、ベン・ウェンティングの「自主経営組織のはじめ方 -現場で決めるチームをつくる-」を読みました。
「ティール組織」は辞書みたいな分厚さなのに、とんでもない大ベストセラーになりましたが、周りの話を聞いていると、積読人っている人が多そうです。
読んでも実践書として使うのは難しいと思います。
この本は、ティール組織の第一人者2人が翻訳し、途中にコラムを執筆しています。
今は在宅勤務の人も多いと思いますが、このような環境下ではなおさらヒエラルキー型組織ではなく、自主経営組織の方が機能すると思います。
「従来型の組織では、人は組織なのシステムを監視して管理しようとするし、監視のための規則を設けようとします。この結果、誰もが従わなければならない無数のルールや手続きが生まれます。組織にいる多くの人が、ルールの制定だけでなく、すべてのルールが守られるようにすることも求められるのです。自主経営組織は、チームの成果に役立つことが行動基準となります。つまり、役に立たないものは不要とみなし、取り除こうとします」
成功する自主経営の要素
■チームが、経営陣と合意した明確なフレームワークの
中で、仕事を遂行している。
■チームが、合意されたフレームワークの中で、自ら
意思決定する権限を持っている。
■自主経営チームは均等にバランスのとれたチームで、
そこに属する人々は「譲歩」する心構えができている。
■仕事の分担について、合意がなされている。
■チームは、定期的に効果の高い話し合いの場を設けて
いる。そこでは、解決指向のアプローチが用いられ、
決定は合意によっておこなわれる。
■プロフェッショナルとしての個人の責任に加えて、
メンバーは組織運営のタスクとチームの成果に
ついて共同で責任を負う。
■メンバーは互いに良好な関係を築き、チーム一員で
あることに満足している。
■チームは、優れた成果をあげている。
■メンバーの仕事が基準に満たない場合、チームの
中で本人に対してその件を伝えることができ、
本人は改善に向けて具体的な努力ができる。
■チームは、必要に応じてコーチが良いサポートを
得られている。
自主経営組織では、ヒエラルキー組織の「ルール」を「フレームワーク」に変化させろと言っています。
ティール組織実践に向けた一番のサポート本になると思います。
「ティール組織」は辞書みたいな分厚さなのに、とんでもない大ベストセラーになりましたが、周りの話を聞いていると、積読人っている人が多そうです。
読んでも実践書として使うのは難しいと思います。
この本は、ティール組織の第一人者2人が翻訳し、途中にコラムを執筆しています。
今は在宅勤務の人も多いと思いますが、このような環境下ではなおさらヒエラルキー型組織ではなく、自主経営組織の方が機能すると思います。
「従来型の組織では、人は組織なのシステムを監視して管理しようとするし、監視のための規則を設けようとします。この結果、誰もが従わなければならない無数のルールや手続きが生まれます。組織にいる多くの人が、ルールの制定だけでなく、すべてのルールが守られるようにすることも求められるのです。自主経営組織は、チームの成果に役立つことが行動基準となります。つまり、役に立たないものは不要とみなし、取り除こうとします」
成功する自主経営の要素
■チームが、経営陣と合意した明確なフレームワークの
中で、仕事を遂行している。
■チームが、合意されたフレームワークの中で、自ら
意思決定する権限を持っている。
■自主経営チームは均等にバランスのとれたチームで、
そこに属する人々は「譲歩」する心構えができている。
■仕事の分担について、合意がなされている。
■チームは、定期的に効果の高い話し合いの場を設けて
いる。そこでは、解決指向のアプローチが用いられ、
決定は合意によっておこなわれる。
■プロフェッショナルとしての個人の責任に加えて、
メンバーは組織運営のタスクとチームの成果に
ついて共同で責任を負う。
■メンバーは互いに良好な関係を築き、チーム一員で
あることに満足している。
■チームは、優れた成果をあげている。
■メンバーの仕事が基準に満たない場合、チームの
中で本人に対してその件を伝えることができ、
本人は改善に向けて具体的な努力ができる。
■チームは、必要に応じてコーチが良いサポートを
得られている。
自主経営組織では、ヒエラルキー組織の「ルール」を「フレームワーク」に変化させろと言っています。
ティール組織実践に向けた一番のサポート本になると思います。
2020/04/09
組織は「言葉」から変わる。
黒田天兵氏の「組織は「言葉」から変わる。 -ストーリーでわかるエンゲージメント入門-」を読みました。
今年最高の本です!
帰りの電車の中で読んでいましたが、興奮が冷めやらないです。
先日、代理店さんとストーリーを作っているということを書きました。ストーリーテリングに参考になる本を探していたら、「ストーリー」という言葉が副題にあったのでとりあえず買いました。
ここで言ってる「ストーリー」は小説仕立てですということでした(早とちり)。
でも、早とちりが幸いにも今年最高の1冊に出会うことになりました(嬉)。
今代理店さんのところでやろうと漠然と考えていたことが、順序だてて事細かに書いてありました。
私なりの「お客さまから選ばれる保険代理店」になるためには
1.自分・自分たちのことを深く知る
2.代理店のミッション(使命・存在意義)に落とし込む
3.ミッションからビジョン(ありたい姿)を言語化する
4.大切にしていきたい価値観(バリュー)を示す
5.それを箇条書きではなく、ストーリーとして表現する
6.ホームページや会社案内に掲載する
7.ファーストアプローチ時に自分の言葉で語る
8.ストーリーに共感したお客さまが集まる
9.そのお客さまがお客さまを呼ぶ
というようなプロセスです。
新型コロナの影響で、まだ1番目の途中でストップしているのですが、2番目以降どうやろうか考え中だったのですが、どんどんイメージが湧いてきました。
「ストーリーを作る」という言葉だけだと簡単に聞こえますが、代理店に所属する全員がストーリーに深く共感していないと熱意を込めて話せないですし、単なる売るための小手先のツールにしかなりません。
売りための小手先のツールに成り下がると、お客さまにもそれが伝わってかえってマイナスに働くでしょう。
ストーリーに共感する=ミッション・ビジョン・バリューに共感する
サブタイトルの「エンゲージメント」につながっていくと思います。
離合集散を繰り返してる保険代理店業で、この代理店で働く意義や意味ということを考えるいい機会だとも思います。
もちろん、賛同できず離れてしまう人も出てくると思いますが、この本の帯にある「強い組織」になると思います。
これだけ代理店(同業他社)を転々とするいうことに対して、いずれ誰かがおかしいんじゃない?と警鐘を鳴らしてくるのではないかと思っています。
長々と書きましたが、この1文にまとめられています。
「理念の根本から見直して、ミッション・ビジョン・バリュー」を刷新し、変革方針に合った行動指針・戦略をセットする。今、その組織にいる人材に、新しい理念に共感してもらい、同じ方向に向かって一体となって走る。採用・育成基準も見直して、ついてこれい人は自ら辞めていってもらうぐらいの旗の立て方、舵の切り方をする。そうすることによって、少々時間はかかりますが、変革方針に合った人材で企業が満たされるようになり、組織変革は成功するのです」
この1文は保険会社(私の所属する会社?)への警鐘とも取れます。
「仕事への熱意がなければ、イノベーションが起こりません。イノベーションを実現するには、ビジネス上の様々な障害を乗り越えなくてはなりませんから、熱意ある誰かが、必死に牽引しないことには進みません。イノベーションが起こらなければ、特にメーカーは価格競争の波にのまれ、競争は泥沼にはまっていきます。そうこうして疲弊しているうちに時間が経ち、気が付けば元々持っていた製品やサービス自体が社会から必要とされなくなり、その事業は衰退の一途をたどることになる・・・」
この文章も・・・
「組織の構成員一人ひとりの考える力が失われるんです。組織が大きくなってくると、決まりごとを守らせるために、組織のあちこちにルールが敷き詰められてくるからです。そこにチェック機能まで整備されてくるとなおさらです。(中略)その決まりごとをつくった人間がいるうちはまだいい。しかし、数十年の時間が経ち、社長も2代目・3代目と移り変わっていくと、その言葉が元々持っていた本来の目的に対する理解が薄れていき、大量のルールだけが残っていく。また、その間に組織が大きくなっていくと、中間管理職が増えていき、ルールを守ること自体が正義という風潮も出始める。そうなると、手段が目的化する。つまり、何のためにそのルールがつくられたのかを忘れて、ルールを守るために仕事をするような状態になる。その結果、組織が硬直化して、気が付けば『大企業病』と呼ばれるような症状が出始めるんだ」
新型コロナの影響で時間ができたせいもあり、長文になってしまいました。
超おススメの1冊です。
今年最高の本です!
帰りの電車の中で読んでいましたが、興奮が冷めやらないです。
先日、代理店さんとストーリーを作っているということを書きました。ストーリーテリングに参考になる本を探していたら、「ストーリー」という言葉が副題にあったのでとりあえず買いました。
ここで言ってる「ストーリー」は小説仕立てですということでした(早とちり)。
でも、早とちりが幸いにも今年最高の1冊に出会うことになりました(嬉)。
今代理店さんのところでやろうと漠然と考えていたことが、順序だてて事細かに書いてありました。
私なりの「お客さまから選ばれる保険代理店」になるためには
1.自分・自分たちのことを深く知る
2.代理店のミッション(使命・存在意義)に落とし込む
3.ミッションからビジョン(ありたい姿)を言語化する
4.大切にしていきたい価値観(バリュー)を示す
5.それを箇条書きではなく、ストーリーとして表現する
6.ホームページや会社案内に掲載する
7.ファーストアプローチ時に自分の言葉で語る
8.ストーリーに共感したお客さまが集まる
9.そのお客さまがお客さまを呼ぶ
というようなプロセスです。
新型コロナの影響で、まだ1番目の途中でストップしているのですが、2番目以降どうやろうか考え中だったのですが、どんどんイメージが湧いてきました。
「ストーリーを作る」という言葉だけだと簡単に聞こえますが、代理店に所属する全員がストーリーに深く共感していないと熱意を込めて話せないですし、単なる売るための小手先のツールにしかなりません。
売りための小手先のツールに成り下がると、お客さまにもそれが伝わってかえってマイナスに働くでしょう。
ストーリーに共感する=ミッション・ビジョン・バリューに共感する
サブタイトルの「エンゲージメント」につながっていくと思います。
離合集散を繰り返してる保険代理店業で、この代理店で働く意義や意味ということを考えるいい機会だとも思います。
もちろん、賛同できず離れてしまう人も出てくると思いますが、この本の帯にある「強い組織」になると思います。
これだけ代理店(同業他社)を転々とするいうことに対して、いずれ誰かがおかしいんじゃない?と警鐘を鳴らしてくるのではないかと思っています。
長々と書きましたが、この1文にまとめられています。
「理念の根本から見直して、ミッション・ビジョン・バリュー」を刷新し、変革方針に合った行動指針・戦略をセットする。今、その組織にいる人材に、新しい理念に共感してもらい、同じ方向に向かって一体となって走る。採用・育成基準も見直して、ついてこれい人は自ら辞めていってもらうぐらいの旗の立て方、舵の切り方をする。そうすることによって、少々時間はかかりますが、変革方針に合った人材で企業が満たされるようになり、組織変革は成功するのです」
この1文は保険会社(私の所属する会社?)への警鐘とも取れます。
「仕事への熱意がなければ、イノベーションが起こりません。イノベーションを実現するには、ビジネス上の様々な障害を乗り越えなくてはなりませんから、熱意ある誰かが、必死に牽引しないことには進みません。イノベーションが起こらなければ、特にメーカーは価格競争の波にのまれ、競争は泥沼にはまっていきます。そうこうして疲弊しているうちに時間が経ち、気が付けば元々持っていた製品やサービス自体が社会から必要とされなくなり、その事業は衰退の一途をたどることになる・・・」
この文章も・・・
「組織の構成員一人ひとりの考える力が失われるんです。組織が大きくなってくると、決まりごとを守らせるために、組織のあちこちにルールが敷き詰められてくるからです。そこにチェック機能まで整備されてくるとなおさらです。(中略)その決まりごとをつくった人間がいるうちはまだいい。しかし、数十年の時間が経ち、社長も2代目・3代目と移り変わっていくと、その言葉が元々持っていた本来の目的に対する理解が薄れていき、大量のルールだけが残っていく。また、その間に組織が大きくなっていくと、中間管理職が増えていき、ルールを守ること自体が正義という風潮も出始める。そうなると、手段が目的化する。つまり、何のためにそのルールがつくられたのかを忘れて、ルールを守るために仕事をするような状態になる。その結果、組織が硬直化して、気が付けば『大企業病』と呼ばれるような症状が出始めるんだ」
新型コロナの影響で時間ができたせいもあり、長文になってしまいました。
超おススメの1冊です。
2020/04/08
世界標準の経営理論
入山章栄先生の「世界標準の経営理論」を読みました。
800ページの超大作です。
2014年からハーバード・ビジネス・レビューで連載していたものの完全版です。
今までここで1000冊以上のビジネス書を紹介してきたと思いますが、何が新しくて何が古くて、何がメジャーな理論で何がマイナーな理論なのかわかりませんでした。
この本では、30の経営理論が詳しく紹介されています。
SCP理論
エージェンシー理論
取引費用理論
ゲーム理論
リアル・オプション理論
企業行動理論
知の探索・知の深化の理論
知識創造理論
ダイナミック・ケイパビリティ理論
センスメイキング理論
エンベデッドネス理論
ストラクチャル・ホール理論
ソーシャルキャピタル理論
資源依存理論
組織エコロジー理論
レッドクイーン理論
・
・
・
帯には「史上初」と書かれていますが、画期的な1冊です(しかもこのページ数にしてはとてもリーズナブル)。
800ページの超大作です。
2014年からハーバード・ビジネス・レビューで連載していたものの完全版です。
今までここで1000冊以上のビジネス書を紹介してきたと思いますが、何が新しくて何が古くて、何がメジャーな理論で何がマイナーな理論なのかわかりませんでした。
この本では、30の経営理論が詳しく紹介されています。
SCP理論
エージェンシー理論
取引費用理論
ゲーム理論
リアル・オプション理論
企業行動理論
知の探索・知の深化の理論
知識創造理論
ダイナミック・ケイパビリティ理論
センスメイキング理論
エンベデッドネス理論
ストラクチャル・ホール理論
ソーシャルキャピタル理論
資源依存理論
組織エコロジー理論
レッドクイーン理論
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帯には「史上初」と書かれていますが、画期的な1冊です(しかもこのページ数にしてはとてもリーズナブル)。
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