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2019/10/16

他者と働く

宇田川元一先生の「他者と働く -「わかりあえなさ」から始める組織論-」を読みました。





宇田川先生が本を出しているのを知り、即効買いに行きました。

人材開発・組織開発の文脈では今一番露出度の高い先生ではないでしょうか。

宇田川先生の専門は「ナラティヴ」で、組織論でも重要な要素ですが、セールスでも重要です。



「ナラティヴには、2つの意味があります。ひとつは、語る行為である「語り」としてのナラティヴ、もう一つはその語りを生み出す世界観、解釈の枠組みとしての「物語」です。この本では、主に後者の物語をナラティヴと呼んでいます」

「ナラティヴ・アプローチは、相手の物語の硬直性を変えるような介入の方法もありますが、むしろ、こちら側がいかに硬直した物語で相手を見ているのか、こちらの物語を変えることで、よりよい実践を生み出していくことが中心に考えられてきました」



生命保険の世界で使われる「例話」は、「生命保険はよくわからない」「生命保険は損をする」「生命保険(営業)はしつこい」など、前者の「相手の物語の硬直性を変える」介入です。

ソリシターと支社長、ソリシターと代理店という文脈では、後者の「こちら側がいかに硬直した物語で相手を見ているのか、こちら側の物語を変える」のに有効です。



お互いの間に溝(適応課題)に橋を架けるためのステップ

1.準備「溝に気づく」
 相手と自分のナラティヴに溝(適応課題)が
 あることに気づく
2.観察「溝の向こうを眺める」
 相手の言動や状況を見聞きし、溝の位置や相手の
 ナラティヴを探る
3.解釈「溝を渡り橋を設計する」
 溝を飛び越えて、橋が架けられそうな場所や架け方を探る
4.介入「溝に橋を架ける」
 実際に行動することで、橋(新しい関係性)を築く



ハイフェッツのいう技術的課題であれば、既存の知識や技術で解決できますが、適応課題は関係性の中で起こるので、対話が必要になります。

世の中はほとんどが適応課題です。


この本は、今の時代最も必要な本になっていると思います。

超おススメの1冊です。





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