長尾彰氏の「宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいくチームの話」を読みました。
「宇宙兄弟」のコミックの引用をベースにした本の第2弾です。
「宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。」
2作目は1作目よりおもしろさが落ちるのが一般的だと思いますが、この本は1作目よりも面白いのではないでしょうか。
1作目はリーダーシップ開発、2作目は組織開発のがテーマになっています。
著者がチームビルディングを中心にファシリテーションをしているので、本作の方が面白くなっているのかもしれません。
仕事を通じてチームを育む16の条件
協働
1 1人では達成できない
2 全員で協力せざるを得ない
3 メンバー同士が仕事を通じて何を共有したか、
明確になっている
4 対話を通じてお互いの意見を共創できる
状況設定
5 制限(お金・時間・道具・人材)が明確に
なっている
6 「テーマ」を体感・実感できる
7 チームの「WHY(なぜやるのか)」が
明確になっている
8 自分の考えを整理するための「省察(振り返り)」
と「観察」の機会が、十分にある
目標/ゴール
9 ゴールが明確になっている
10 目標と指標を自分たちで決められる
11 再チャレンジが可能
12 現実と理想のギャップを明確にできる
フロー
13 参考にできる事例が少ない
14 最初の時点では達成できるかどうかがわからない
15 難易度が調整できる
16 フローが体験できる
チームを動かす「しないこと」20の原則
1 同じことを同じようにさせない
2 選択肢を奪わない
3 コントロールしようとしない
4 罰で脅し、褒美でつらない
5 答えがわかっていることを質問しない
6 盛り上げようとしない
7 「こうしなければならない」と決めつけない
8 感情を隠さない
9 引っ張りすぎたり押しすぎたりしない
10 流れに逆らわない
11 与えすぎたり教えすぎたりしない
12 失敗と再挑戦の機会を奪わない
13 試行と思考の機会を奪わない
14 干渉したり割り込んだりしない
15 求められていないのにアドバイスしない
16 相手の志向を否定しない
17 断定しない
18 裁かない
19 相手の感情と自分の感情を混同しない
20 相手が答えを見つける機会を奪わない
まとめ方が秀逸です。一般的には「すること」というのが多いと思いますが、「しないこと」というのもいいです。
昨年、「ティール組織」も売れましたし、もっと組織(チーム)に日が当たるようになってほしいですね。
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