下山博志氏の「実践 人財開発 -HRプロフェッショナルの仕事と未来-」を読みました。
ATD(Association for Talent Development)日本の副代表をされている著者の最新刊です。
まずは、「人材開発」の定義。
◎主に知識(Knowledge)やスキル(Skill)を習得する
ための手立てを、研修やOJT、自己啓発支援、
キャリア開発などといった教育機会や仕組み・施策を
用いて、さまざまな形で提供すること
◎行為・行動に加え、感情や内面も含めた態度(Attitude)
を改善し、より良く身につけてもらうことでPerformance
(パフォーマンス・成果)を向上させること
この定義を見ると、生命保険業界で成功するための必要な要素「KASH」に似ています。
ご存知の通り、KASHは、Knowledge(知識)、Attitude(態度)、Skill(技術)、Habit(習慣)の頭文字をとったものです。
「人材」は「人財」なのですが、開発に熱心な会社と全くがありますよね。
ちなみにわたくしは、直近10年で一度も人事主催の研修を受けたことがありません(笑)。
人財開発責任者10の専門領域
①戦略策定
②投資管理
③変革支援
④成果管理
⑤知識管理
⑥理念浸透
⑦成長支援
⑧能力開発
⑨学習効果
⑩技術革新
人財開発責任者に求められる6つの必要能力
①マネジメントチームの信頼性
②従業員とのコミュニケーション力
③人材開発のトレンド理解
④グロース・マインドセットの維持
⑤学び続ける意欲
⑥自社と業界の未来を語れる
上記を見ると、ジョブローテーションで人事に配属されても、すべてをカバーできるようになるまで何年もかかりそうです。というより、人財開発に対するコミットメントがないと無理ですね。
この本は、人財開発の部分もおもしろいですが、ATDについてもたくさん触れられていて、とても興味深いです。
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