ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー(上) -あなたの意思はどのように決まるか?-」を読みました。
行動経済学の大家の本です。
買おう買おうと思いつつ、ずっと後回しになっており、やっと読みました。
タイトルの「ファスト&スロー」は「速い思考」と「遅い思考」のことです。
この本では、速い思考(直感的思考)のことを「システム1」、遅い思考(熟慮思考)のことを「システム2」として、2つの特徴を説明しています。
システム1の特徴(一部抜粋)
・印象、感覚、傾向を形成する。システム2に承認されれば、
これらは確信、態度、意志となる。
・自動的かつ高速に機能する。努力はほとんど伴わない。
主体的にコントロールする感覚はない。
・信じたことを裏付けようとするバイアスがある(確証バイアス)。
・感情的な印象ですべてを評価しようとする(ハロー効果)。
・手元の情報だけを重視し、手元にないものを無視する
(「自分の見たものがすべて」(WYSIATI))。
・感応度の逓減を示す(心理物理学)。
・利得よりも損失に強く反応する(損失回避)。
直感で誤った意思決定しないようにしなければいけませんし、セールスの場面では、悪用するのは良くないですが、システム1は上記のような意思決定をしてしまうということなので、知っておかないといけない内容だと思います。
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