リチャード・バンドラー、ジョン・グリンダーの「ミルトン・エリクソンの催眠テクニックⅠ 言語パターン扁」を読みました。
NLPの創設者の二人が、催眠療法家のミルトン・エリクソン博士の催眠テクニックを論文や事例を交えて紹介している本です。
私が長年のテーマにしていることが冒頭のエリクソンのまえがきで書かれています。ちょっと長いですけど抜粋してみます。
「ダブルテイク(ひとつの言葉が二重の解釈をもちうること)」とは、しばしばまったく別の経験から来る連想を基盤とした、異なるふたつの理解レベルにおける知覚のことですが、これに気づいたことで観察の新たな場が開けました。やがて、「トリプルテイク」も起こりうることに気づくと、わたしは頭の中で、ひとつのコミュニケーションについていろいろな言葉づかい(フレージング)を繰り返し練習し、異なる理解レベルで異なる知覚を発生させたり、さらには、特性が矛盾するような知覚を発生させたりするようになりました。こうした努力を重ねた結果、そのほかにも数多くの要因がコミュニケーションを支配していることを認識するようになりました。そうした要因には、たとえば、声の調子、時間的な価値、提示の順序、遠近関係、内在的な矛盾、削除、歪曲、冗語、協調の過不足、直接/間接、曖昧さ、適/不適などがあります。
同じ保険の話をしても、たくさん契約を獲得できる人とそうでない人がいます。コンテンツは同じです。言葉づかい(フレージング)はちがいます。
話が上手い・下手のような曖昧な話ではなく、どこがどのように上手いのかを論理的に解明していかないといけないと思っています。
これをやらないと、いつまでも属人的な話に終始してしまい、持続的成長はないと思います。
NLPの基本的なことが分かっていないと読みにくいと思いますが、何回も読みかえしたい本です。
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