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2012/01/17

インフォーマル組織力

ジョン・R・カッツェンバック、ジア・カンの「インフォーマル組織力 -組織を動かすリーダーの条件-」を読みました。





 
生命保険業界でいう三大疾病は、ガン、急性心筋梗塞、脳卒中ですが、組織の三大疾病は、業務プロセスに無駄が多く、内部の調整に時間を取られる「非効率」、職場に活気が足らず、とがった人材や面白いアイデアが出てこない「不活性」、顧客が競合が今どうなっているのか、という視点ではなく、内部で長年培われた掟が強い影響力を持っている「内向き」と訳者まえがきに書かれています。面白いメタファーですね。
 
 
この本は、事例もたくさん紹介されており、文章はやさしく、最後にわかりやすくまとめてくれていて実践のヒントまで書いてあるのですが、実践は難しいでしょうね。私が社会人になった時から比べると、インフォーマルなところがどんどん減ってきていると思います。
 
一例ですが、年々コンプライアンスが厳しくなり、すべてのことをルール化して、がんじがらめになってきていると思います。
 
誰かがコンプライアンスについてうまい表現をしていましたが、「狼から羊を守ろうと柵の中に犬を放ったら、犬がすべての羊を殺してしまった。」と言っていました。
 
最近では、自由に発想することまで奪われているように感じることもありますね。
 
 
 
この本で言っているインフォーマルな要素は、人やグループの行動・意思決定に現れる共通の考え基準である「共通の価値観」、部署を問わず同じ目的のもとに集い、同じ習慣や個性を持ったグループである「コミュニティ」、自分の力で意味ある目標を達成したときに誇りに思う「プライド」です。
 
 
 
インフォーマルな組織に関するヒント
 
・戦略プランニング
・イノベーション
・コスト削減
・組織文化の変革
・顧客サービス
 
 
 
個人としてやるべきこと
 
・あらゆる仕事にプライドを持つ
・自分のネットワークを確立する
・自分自身の能力を拡張する
 
 
 
中間管理職としてやるべきこと
 
・ミドルパフォーマーのモチベーションをあげる
・自ら組織の外に踏み出す
・価値観にもとづいた意思決定を行い、尊敬できる同僚と話し合う
 
 
 
経営幹部としてやるべきこと
 
・現場スタッフから学ぶ
・繰り返し物語を語る
・実験をする
 
 
 
 
 

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