トム・ラス、ジム・ハーターの「幸福の習慣 -世界150カ国調査でわかった人生を価値あるものにする5つの要素」を読みました。
著者のトム・ラスには、横でクルクル回っている「心のなかの幸福のバケツ」にサインをしてもらったことがあります。そのトム・ラスが以前に所属していたギャラップ社の大掛かりな調査結果をまとめた本です。
5つの要素とは、
仕事の幸福
人間関係の幸福
経済的な幸福
身体的な幸福
地域社会の幸福
です。
仕事の幸福度を高める3つの習慣
1.自分の強みを毎日活かせるように仕事を組み立てる。
2.自分の成長を応援してくれる人を見つける。その人に、自分が
成し遂げたい目標を伝えてサポートしてもらう。
3.職場の仲間、チームメンバーと一緒に楽しむ時間を持つ。
お互い相手に関心を持って、相手のことを知ろうと努める。
人間関係の幸福度を高める3つの習慣
1.友人、家族、同僚と過ごす時間を1日合計6時間以上取る。
この時間には、仕事の時間、家にいる時間、その他のコミュニ
ケーションの時間などを含んでよい。
2.友人関係の絆を強める。
3.運動の時間を人間関係のために利用する。たとえば友人と
一緒にウォーキングして、おたがいに健康へのモチベーションを
高め合う、といった方法を取るとよい。
経済的な幸福度を高める3つの習慣
1.友人やパートナーとの休暇や外出などの「経験」にお金を使う。
2.自分の物を買うためだけにお金を使うのではなく、他人のために
お金を使う。
3.自動支払いや自動貯蓄など、資産管理の仕組みの”初期設定”
を行って、日々のお金の心配をする必要がないようにする。
身体的な幸福度を高める3つの習慣
1.毎日少なくとも20分間は体を動かす。理想は朝。朝運動すれば、
その日1日を気分よく過ごせる。
2.疲れをとるために十分な睡眠をとる。一般的には7~8時間の
睡眠が必要。ただし長くなり過ぎないように注意。9時間未満を
目安にするといい。
3.食料品を買うときには、体に悪いものは選ばない。できるだけ、
赤色、緑色、青色の自然食品をたくさん摂る。
地域社会の幸福度を高める3つの習慣
1.自分の強みや人生の目標に照らし合わせて、貢献の仕方を
考える。強みや興味を活かして、どうやって地域社会に貢献する
かを明確にする。
2.自分の思いや興味関心を周囲に伝える。自分に合ったグループ
と巡り合うきっかけを作るように努力する。
3.地域社会のグループ活動やイベントに積極的に参加する。
最初は小さなことでも、とにかく動き出してみる。
「仕事の幸福」の章は、ぜひ読んでほしいと思います。
全体的な「人生の幸福」を考えたときに、「仕事の幸福」は5つの要素の中でも、最も重要で根幹をなすものです。
仕事に熱意を失う危険性が最も高いのは「自分の上司は、部下である自分にまったく関心を持っていない」と感じている人でした。
「仕事が楽しい」と思える人に共通する点がいくつかありますが、その中で最も重要なのは、「毎日、強みを使う機会がある」ということです。
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