内藤誼人氏の「なぜ、島田紳助は人の心をつかむのが上手いのか?」を読みました。
島田紳助氏のファンの方以外は手に取りにくいですかねえ。心理学者の著者が島田紳助氏の言動を心理学的に解説しています。
小難しい解説ではなく、一般向けの読み物としてわかりやすく書いています。ちょっとざっくりしすぎている感もあるますけど。
個人的は、学者の名前入りで研究結果を書いてくれているところは助かります。
ジャッカロン博士によると、「僕はマネージャーとして、これこれの実力がある」という強がりなアピールをする製品マネージャーよりも、「僕にはこんなに弱いところがありますけれど、それでも頑張ります」というアピールをする製品マネージャーのほうが好意的に受けとめてもらえるそうなのだ。
イリノイ大学のルース・クラーク博士は、初対面の男女をペアにさせて、8分間、自由な会話をさせてみたことがある。そして、その会話の内容について分析してみたところ、あけっぴろげに自分を語る人ほど、男性であれ、女性であれ、相手に魅力的と評価されることがわかったという。
米国ペンシルバニア州にあるラファイエット・カレッジの心理学者アンドリュー・ヴィンチャー博士は、どんな性格のセールスマンが好成績を残せるのかについて調べた。その結果、オープンな性格で、おしゃべりが好きで、人と関わるのが大好きな人ほど、セールスの成績がよかったという。
米国ペンシルバニア州にあるスワースモア・カレッジの心理学者ケネル・ガーゲン博士によると、お金を一方的に出してあげるよりも、きちんと相手にも返してくれるように求めたほうが、相手も気を遣うことがなくて好ましい関係が築けるそうである。
米国サンタ・クララ大学のエドワード・マクアリー准教授は、食器洗い機専用の洗剤に関して、「比喩のある広告」と、「比喩のない広告」を実験的に作って、それぞれに比較してみた。(中略)すると、比喩があったほうが、見ている人に与える感情的なインパクトが大きくなることが判明したという。
米国ネブラスカ大学のラムゼイ博士は、最近、自動車を購入したばかりのお客500人に対して調査を実施したことがある。「あなたはどうして、そのセールスマンから車を購入しようと決めたのですか?」とたずねてみると、彼らが口をそろえて答えたのは、「だって、あの人は、私の話をよく聞いてくれたから」という言葉だったという。
南カリフォルニア大学のピーター・キム博士によると、お詫びをするときには、余計な言い訳をしないのが大切であるという。
米国イリノイ州にあるブラック・ホーク・カレッジの心理学者ウィリアム・ハンプス博士は、17歳から48歳までの男女を集め、ユーモアセンスのある人ほど好かれやすいということを突き止めている。
コロンビア大学のダニエル・アメス博士によると、人に親切にするとき、その利益を計算して、下心を持っていると、かえって嫌われてしまうそうである。
米国の心理学者トーマス・ボイドによると、どんなに頑張っても、よい結果が得られないとき、私たちはどんどん無気力になってしまうという。
米国カンザス州にあるフォート・ヘイズ州立大学のケネス・オルソン博士によれば、好奇心がある人の心は、いつでも開かれているという。
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