サティシュ・クマールの「君あり、故に我あり」を読みました。
ビジネス系の本ではありませんが、紹介したいと思います。
私の尊敬する人がこの本を勧めていたので、ずいぶん前に買っていたのですが、やっと読みました。
著者はジャイナ教の僧侶です。宗教の本ではなく、哲学の本といった感じです。
「真実に生きるとは、謙虚であることと、新たな発見に対して寛容でありながらも、最終的・究極的な発見というものはないことを受け入れることを伴う。真実とはありのままのものである。精神的にも言葉の上でも身体的にも、我々はありのままを受け入れ、あるがままに語り、ありのままに生きる。かくあるべしという見方を押しつける必要はない。すべての真実を知っていると主張する人や集団は、偽りに手を染めているのだ」
「科学に偏重した私たちの知識と方法が自己を世界から切り離し、主体を客体から切り離し、精神を物質から切り離し、観察者を被観察者から切り離し、人を他者から切り離すのだ。貪欲と恐怖と権力欲を伴った二元論的思想に根差した科学と技術が、核兵器と戦争を産み出すのは必至である。すべての生命体は継ぎ目のない生命の網の目の中にある、と考える非二元論的アプローチのみが、私たちを核兵器から解放することができる。この合理的視点を併せ持ちつつ、全体の関係を見て取る視点こそ、平和の前提条件である。」
代理店さんとの関係、社内のステークホルダーとの関係、自分自身の在り方など見つめなおす機会になる素晴らしい本でした。
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