ジャックJ・フィリップスの「教育研修効果測定ハンドブック」を読みました。
百科事典のような本です。値段も。
ジャック・フィリップスといえば、ROIレベルですよね。
冒頭、誤った10の神話が書かれていました。
第1の神話:自分が行うトレーニングの成果を測ることは
できない
第2の神話:効果を見るために、どんな情報を集めてよいか
分からない
第3の神話:投下資本に対する利益率(ROI)が計算でき
なければ、プログラムの評価は使い物になら
ない
第4の神話:測定は、生産と財務の領域でのみ効果的で
ある
第5の神話:わが社の最高経営責任者(CEO)は評価を
要求していない。それなのに、それをやるべき
だろうか
第6の神話:トレーニングの効果を評価するには、それに
関連するあまりにも多くの変数がありすぎる
第7の神話:評価は批判を生むであろう
第8の神話:私は、自分の存在意義を証明する必要がない。
なぜなら、私の業績は既に証明されているからだ
第9の神話:学習目的への到達度のみを測ることが、適切な
評価の戦略である
第10の神話:評価は、あまりにもお金がかかりすぎる
研修効果測定で最も使われているのは、カークパトリックの4つのレベルです。
4つのレベルとは、
1.リアクション 研修が良かったかどうか
2.ラーニング 研修で何を学んだか
3.ビヘイビア 研修で、行動が変わったか
4.リザルト 研修で成果が出たか
ジャック・フィリップスのROIレベルは、5つめにROIが入ります。
5.ROI 研修の成果とコスト比率はどうか
ほとんどの研修では、研修の最後にアンケートを取って、研修の満足度を調べています。レベル1ですね。リザルト(成果)レベルを測定している研修はほとんどないですね。
全部が全部ROIレベルというわけにはいかないでしょうが、成果レベル、行動レベルの研修をしていかないといけないですよね。
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