NTTメディアスコープ編著の「コミュニティ・マーケティングが企業を変える!」を読みました。
この本の中では、これまでのマーケティングは、企業から消費者への「To」であったが、これからは、企業は消費者と共通の目的を探し、協力し合うコミュニティとしての関係「With]の時代だと言っています。
21世紀型コミュニティの特徴として、9つ書いてあります。
①目的、関心、興味、感情を共有することにより、メンバーは
帰属意識や参画意識を持って参加している
②「安全」と「信頼」をベースにした関係に基づいている
③強制ではなく自主的に参加している(入会、脱会が自由)
④指示命令でなく、自律的運営が行われている
⑤地理的、社会的、経済的制約から解放されている
⑥複数のコミュニティに参加することが可能になっている
⑦コミュニケーション手段としてあらゆるメディアが活用されて
いる
⑧「一方的」ではなく、「双方向的」なコミュニケーションが
行なわれている
⑨「囲い込み」ではなく、「引きつける」、「集まる」関係に
なっている
コミュニティマーケティング実践の10の法則は以下のように書いてあります。
①消費者はばらばらではなく、つながっていることを
前提にせよ!
②セグメンテーション(細分化)ではなく、コミュニティを
対象にしたマーケティングに転換せよ!
③商品作りより、コミュニティ作りを先行させよ!
④囲い込むのではなく、引きつけよ!
⑤引きつけるために、価値提案をせよ、経験を提供せよ!
⑥消費者をコントロールしようとするな、コラボレーション
せよ!
⑦モノローグではなく、ダイアローグせよ!
⑧メディアは情報を一方的に伝えるためにあると考えるな、
交流の場としてあると考えよ!
⑨社内コミュニティと社外コミュニティとを連動させよ!
⑩コンシェルジュ精神に徹せよ!
最後には、企業もコミュニティに変えるということで、実践コミュニティ(CoP)も紹介されています。
5年前に書かれた本なので、データは古いですが、内容は今読んでも新しく、素晴らしい本でした。
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