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2009/08/10

決断力の構造

ノール・M・ティシー、ウォレン・ベニスの「JUDGMENT決断力の構造-優れたリーダーの思考と行動」を読みました。




ティシーとベニスが書いているということで、これは買わないと、と思い即買いました。

GEのイメルト、ヤムブランドのノヴァク(よく取り上げられてますが、・・)などの事例を多く取り上げていて、非常に読みやすい本です。

章の最初にポイントをまとめてくれていますので、抜粋しておきます。


第1章 決断とリーダーシップ

■決断をくだすという仕事は、リーダーの職務の核心だ。
 ・的確な決断をくだせば、あとのことはあまり考え
  なくてもよい
 ・的確なくだせなければ、あとのことには何の意味もない

■長期的な成功だけが、的確な決断であることのただ
 ひとつの指標となる
 ・優れたリーダーは取るに足りないものと重要なものとを
  しっかりと見きわめる
 ・彼らは重要な指示を的確に出すことに集中している

■リーダーはさまざまな決断を宣言し、その実行にも目を
 光らせる
 ・有力な支持者との関係に腐心する
 ・チームのメンバーからの支持を得るために、彼らを
  まとめ、そして動かす


第2章 リーダーの決断のフレームワーク

■優れた決断の宣言はプロセスであって、儀式ではない
 ・このプロセスは、必要だとリーダーが認識し、
  その宣言を規定することから始まる
 ・このプロセスは実行と修正作業を重ねながら続いていく

■リーダーは三つの決定的な領域で宣言しなければならない
 ・人事についての宣言が最も難しく、しかも最も重要だ
 ・他の主要な領域は戦略と危機だ

■優れた決断をくだすために必要なのは、自己認識だ
 ・それは個人プレーではない。支えてくれるチームが
  決定的に重要だ
 ・周りの人たちを取り込むことが成功につながる


第3章 ストーリーを用意する

■本物のリーダーは、精神面のフレームワークを優れた決断を
 くだすための指針にする
 ・”人に教えられる視点”によって、方向と行動の
  価値観が定まる
 ・ストーリーを語ることによって、将来のシナリオを
  活き活きと伝えられる

■最高によくできたストーリーには説得力があり、そして
 実践的でもある
 ・次々に起こる出来事に見られる異質の要素を互いにつなぎ
  合わせてくれる
 ・このストーリーによってリーダーは、規模、複雑さ、
  そして不透明な状況に立ち向かえる

■ストーリーは生き物 変化し続ける環境に応じて進化する
 ・リーダーは、さまざまな選択肢を加えることによって、
  可能性のある結末を探る
 ・ストーリーは、組織のあらゆる階層で脇筋を書くための
  足がかりを用意する


第4章 品格と勇気

■優れた決断を重ねるには、リーダーに品格と勇気が備わって
 いなければならない
 ・品格は道徳的な規準を示してくれる
 ・勇気は成果を生み出してくれる

■品格のある人は明確な基準を持っている
 ・常に責任を負い、その責任を全うする
 ・世の中の評判よりも自分に恥じない姿勢を大切にする

■障害にぶつかっても基準を守るには、勇気が必要だ
 ・品格は、そこに勇気がなければ、意味がない
 ・勇気は、そこに品格がなければ、危険なものだ


第5章 人事の決断の宣言

■人事の決断は、戦略と危機両方の優れた決断をするための
 礎である
 ・チームに誰を入れるか、誰をはずすかの決断
 ・優れた決断を支持してくれるチームをトップ層につくる

■P&GのCEOラフリーはベビー用品事業を任せるために
 重大な人事決断を行なう
 ・決断を練り上げわかりやすく表現する
 ・宣言をしたにもかかわらず、自分のチームを動員し、
  ひとつにまとめるのに失敗
 ・”やり直しループ”をつくって調整する

■まずチームありき、戦略は二の次である
 ・マックナーニの”人に教えられる視点”


第6章 人事の決断 後継CEO選び

■CEO選びは最も重要な人事の決断
 ・すべての決断はCEOの決断から始まる
 ・外部からの登用は社内のプロセスが間違っているきざし

■好調を維持し続ける組織は、リーダー輩出の仕組みを
 つくっている
 ・幹部候補者を数多く抱えている
 ・あらゆる階層でリーダーを育てている

■よいCEOの継承プロセスは公明正大なものだ
 ・CEO職の要件が明確に規定されている
 ・組織の成功が最終的な判断基準


第7章 戦略の決断

■戦略の決断は絶えず進化している
 ・大枠のストーリーによって、多くの脇筋の話の枠組みが
  できあがる
 ・戦略的行動はそれぞれに、次の宣言の舞台を整える

■リーダーは、自分なりの戦略を練り上げなければならない
 ・宣言は官僚主義的な”企画屋”に任せてはならない
 ・宣言は絶えず見直し、更新する必要がある

■戦略的な思考は論理と感性との融合だ
 ・この思考には、質問と答えを具体的に示せるリーダーの
  知性が必要
 ・周りの人たちを実行へと駆り立てられるリーダーの感情的な
  エネルギーが必要


第8章 GEに見る戦略の決断

■イメルトは言う。「私の仕事はGEを指揮すること、
 それも・・・・・・全く新しい世界で」
 ・イメルトは、成長が鈍化し規制が強化されるような世界的
  環境を予見している
 ・急成長しているマーケットに進出して成功する道筋を思い
  描いている

■最高のビジネスチャンスがふたつの広大な地域に存在している
 ・開発途上の国々は、巨額のインフラストラクチャー投資を
  行なうだろう
 ・先進国の間では、医療と環境に分野に最も大きな需要が
  生まれるだろう

■GEの競争力の源泉は、そのテクノロジーの専門的な知見に
 なるだろう
 ・新生のマーケットに歓迎される新しいテクノロジーを
  開発する
 ・既存のテクノロジーの新たな使用法を考え出す


第9章 危機における決断

■実力のあるリーダーは自ら、危機に対処する責任をとる
 ・危機の本質を正確に規定する能力は、絶対に欠かせない
 ・政治的な混乱に対して実際的科学的な対処をすると、
  破滅につながることがある

■危機の臨んだときにおかす一般的な間違いは、自分の
 最終的な使命を見失ってしまうこと
 ・緊張を緩和させる対処をしても、必ず目標に近づける
  わけではない
 ・危機がもたらす混乱によって、思いがけないチャンスが
  到来することもある

■人事や戦略にまつわるお粗末な決断が、危機につながる
 こともある
 ・危機に直面したときは、頭がよく忠誠心のあるチームが
  最も重要だ


第10章 リーダーシップを育成するチャンスとしての危機

■優れた決断をするリーダーには、危機に備える心構えが
 できている
 ・ひとつにまとまった信頼できるチームに恵まれている
 ・明確な”人に教えられる視点”とストーリーを持っている

■危機が来ると、連戦連勝のリーダーは、即座に反応する
 ・必要な知識のある適材を投入する
 ・ひとつにまとまったリーダーのチームを動員して、
  素早く実行する
 
■危機そのものがリーダーシップ育成のチャンスになる
 ・リーダーは成功に必要な行動のロールモデルを示す
 ・わかりやすい教育のプロセスが、全員を非常に重要な問題に
  集中させる


第11章 知識創造

■優れた決断のできるリーダーの学ぶ姿勢は真剣そのものだ
 ・自分の仕事ぶりを絶えず評価している
 ・知識の貪欲で、経験を糧に成長を続けている

■あらゆる支持者のための知識創造こそ、明々白々な目標
 ・業務推進の仕組みによって、教育と学習が支えられる
 ・決断力が、重要なリーダーシップ育成の中心に据えられる

■顧客、ステークホルダー、より広範なコミュニティーが情報の
 源になる
 ・誰もが先生であり、誰もが生徒
 ・第一線の従業員は、新たな知識労働者

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