エックハルト・トールの「ニュー・アース」を読みました。
この本のいちばんの目的は、「読者の頭に新しい情報や信念を付け加えることでも、何かを説得することでもなく、意識を変化させること、つまり目覚めさせること」と書いてあります。
先週、「エゴ」の話をしていたところ、「エゴ」についてもたくさん書かれていましたので、「エゴ」について、気になったところを引用してみますと、
エゴが生まれる最も基本的な精神構造の一つがアイデンティティである。
欲望は構造的なものだから、精神的な構造が変わらない限り、内容がどうであろうと永続的な満足はあり得ない。
エゴとは「自己」という意識、エゴという意識をまとって繰り返し生起する思考の形と条件づけられた精神‐感情パターンの塊なのだ。
すべての心の活動の核心は繰り返ししつこく反復される思考、感情、反応パターンでできていて、人はそこに最も強く自分を同一化している。それがエゴそのものである。
自分のエゴに気づいたとき、それは厳密に言えばもうエゴではなく、古い条件づけられた心のパターンになる。
エゴから解放されるために必要なのは、エゴに気づくことだけだ。
あなたのなかのエゴが強ければ強いほど、人生でぶつかる問題は誰か他人のせいだと思うはずだ。それに、きっとまわりの人たちに生き難い思いをさせていることだろう。もちろんあなたはそれに気づけない。いつも苦しめられているのは自分なのだ。
エゴを乗り越えるとは、中身から脱することである。自分自身を知るとは自分自身であることで、自分自身であるとは心の中身と自分の同一化をやめることだ。
現在という瞬間を友人としようという決断は、エゴの終わりを意味する。
自分にもっと多くの時間を与えるとは、「自己」に多くの時間を与えることだ。この時間とは過去と未来で、心がつくり出した偽りの自己であるエゴが生きる糧であり、その時間はあなたの心のなかにある。
人生に言い続けてきたノーがイエスに変わるたび、あるがままのこの瞬間を受け入れるたびに、あなたは時間とエゴを解体する。
他にも取り上げたいところがたくさんあったすばらしい本でした。さすが、アメリカで580万部も売れているだけありますね。
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