飯田美樹氏の「cafeから時代は創られる」を読みました。
20世紀初頭のフランスの天才たちが、cafeで出会い、cafeが天才たちを育てる様子、cafeという場の持つ力などなど、cafeが手に取るようにわかり、ワクワクドキドキする作品でした。
「天才」となりうるような芽を持ったものたちは以下のように言っています。
(一)「何者か」になりたいという強い意志を持っている
(二)自分の周囲とは異なる考え、価値観を持っているが
故に周囲から逸脱し、自分を理解してもらえる人や
場所を求める
(三)実際に「ここではないどこか」を求めてさまよい
はじめる
彼らを快く受け入れ、伸ばすことができるようなカフェには以下の要素があったと言っています。
(一)商売人として長期の視点を持ち、大金を払わず長居
する客も受け入れる主人
(二)毎日通う続けられる程度の値段と味であること
(三)営業時間が長く、客が行きたい時にいつでも行ける
こと
(四)ギャルソンや主人等、空間を維持する者が客の存在を
快く承諾すること
(五)主人を介しての常連客との会話
(六)主人が客達の人生を応援しはすれど、会話の中身や
行為の内容自体には干渉しないこと
(七)客達にとって快適な空間が保証されていること
(八)テラスやカウンター、静かな二階席、常連用の奥の
空間のように、用途によって空間を使い分けられる
こと
(九)そのカフェを自分のカフェに選んだアトラクターの
存在
著者は、最後に「カフェに行くんだ!」と言っていますが、このような場を自分で作りたいですね。
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