柴田義松氏の「ヴィゴツキー入門」を読みました。
ヴィゴツキーの説明が、表紙の裏にこのように書いてあります。
「心理学におけるモーツァルト」と称され、「繊細な心理学者、博識な芸術学者、有能な教育学者、たいへんな文学通、華麗な文筆家、鋭い観察力を持った障害学者、工夫に富む実験家、考え深い理論家、そして何よりも思想家」と評される、ロシアの天才的心理学者
この本を楽天ブックスで買ってから、読み始めるまでに1ヶ月ぐらいあったので、何でこの本買ったんだろう?と考えていたら、ジョン・デューイの「経験と教育」を読んで、飛び火してきました。なので、心理学者ヴィゴツキーというより、教育学者ヴィゴツキーを読もうと思って買いました。
ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」の理論を紹介します。
従来の知能テストは、こどもの知能の「現下の発達水準」を見るもので、独力で解答したものを評価しています。ヴィゴツキーは、子供の年齢より上の問題を与え、解答の過程でヒントを出してサポートします。そうすると、人によって、1年上だったり、2年上だったり、年齢以上の問題を解くことができます。他人の力を借りてできることは、明日には独力でできる可能性があります。ヴィゴツキーは、「現下の発達水準」と「明日の発達水準」の差を「発達の最近接領域」と言っています。
デューイは児童中心主義的な理論ですが、ヴィゴツキーは子供の発達における教育の主導的役割を強調する理論です。
成長をサポートして、可能性を引きだす、子供の発達だけではなく、いろいろなところで使えそうですね。
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