K・J・ガーゲンの「社会構成主義の理論と実践 -関係性が現実をつくる-」を読みました。
教育・研修の世界で、よく言われるようになってきた「社会構成主義」の本です。
社会構成主義とは、ひとことで言うと、サブタイトルのとおり、「関係性が現実をつくる」ということです。
この本の冒頭では、「知識は個人の頭の中にある」と思われているが、「知識は社会関係の中にある」と言っています。
過去から続いている人々の関係性の中で、意味が生まれているということです。
ガーゲンが「社会構成主義の前提」として5つをあげています。
1、世界やわれわれ自身を説明する言葉は、その説明の対象によって
規定されない。
2、世界やわれわれ自身を理解するための言葉や形式は、社会的
産物である。
3、世界や自己についての説明がどの位の間支持されるかは、その
説明の客観的妥当性ではなく、社会的過程の変遷に依存して
決まる。
4、言語の意味は、言語が関係性のパターンの中で機能するあり方の
中にある。
5、既存の言説形式を吟味することは、社会生活のパターンを吟味する
ことにほかならない。
今意味づけられて真実や善などの前提に疑問符をつける「脱構築」、人々の対話を広げる「民主化」、そして、新たな意味を見出す「再構成」が重要だと言っています。
滅茶苦茶高いし、分厚い難解な本なので、手が伸びないと思いますが、一度読まれることをお勧めします。
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