ビジャイ・ゴビンダラジャン、クリス・トリンブルの「リバース・イノベーション -新興国の名もない企業が世界市場を支配するとき-」を読みました。
ゴビンダラジャンはGEでチーフ・イノベーション・コンサルタントをしていたと知り、早速買いました。
リバース・イノベーションとは、途上国で最初に採用されたイノベーションのことです。
途上国向けには、先進国の製品をスペックダウンして輸出したり、現地生産したりして、価格を下げて供給するものだと思っていましたが、それではだめだということ(よーく考えれば当たり前ですが)、途上国で製品を使う人のニーズを調査し、一からデザインしていくことが成功する鍵だということです。
リバース・イノベーション戦略の「9つの重要ポイント」
戦略レベル
①新興国市場の成長をつかむために、単なる輸出ではなく、
イノベーションに取り組まなければならない。
②機会を活用して、新興国市場のイノベーションを他の貧困国、
富裕国の取り残された市場、そして最終的に富裕国の主流市場
へと移転させる。
③いわゆる新興国の巨人を自社のレーダーで捕捉し続ける。
これらの企業は途上国を本拠とし、小さいが急成長を遂げており、
いつか既存の多国籍企業を脅かす存在になるというグローバルな
野心を持っている。
グロ―バル組織レベル
④人材、権限、資金を、成長している場所である途上国に移す。
⑤リバース・イノベーションのマインドセットを全社的に培う。海外
駐在の任務、集中訓練の経験、新興国市場で開催される企業の
イベント、創造的な経営陣の登用、はっきりと目に見えるCEOの
行動を通して、新興国市場にスポットライトを当てる。
⑥途上国ではグローバルとは別の独自の損益計算書をつくり、
成長性に関する指標を重視した業績評価を別途設ける。
プロジェクト・レベル
⑦リバース・イノベーションの機会ごとに最大限のビジネス能力を
発揮できるように、ローカル・グロース・チーム(LGT)に権限を移譲
する。LGTは創設されたばかりの企業のように振る舞わなければ
ならない。
・白紙の状態でニーズの評価を行わなければならない。
・白紙の状態でソリューションを開発しなければならない。
・白紙の状態で組織を設計しなければならない。
⑧注意深く管理された協力関係を通して、LGTが自社のグロ―バルな
経営資源の基盤を活用できるようにする。
⑨迅速かつ経済的に、重要な未知の事柄の解明に注力し、リバース・
イノベーションの取り組みを統制のとれた実験として管理する。
書いてあることは、なるほどな~、そうだよなあ~、と読みつつ、カニバリゼーションが怖いですし、LGTを作ることも、そのチームに権限を移譲することも、今までのビジネスをしている人の理解を得ることも、実践は難しいなあと感じました。
実践している企業はすごいですね。
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