福原義春氏、ルチアーノ・ベネトン氏の「対話 -私たちが大切にしてきたこと-」を読みました。
(資生堂の名誉会長だった)福原さんの名前とタイトルの「対話」に惹かれて手に取ってしまいました。
共著者のベネトン氏は、あのアパレルのベネトンの会長です。
おふたりの数日間の対談が本になっています。
おふたりの名言集のような名言がたくさん語られています。名言だけではなく、未来を予測するような発言もたくさんありました。
そのモラルの中で最も大事なのは、
他者を尊重すること。
このスタートにおける基本を学び取ってほしいのです。
人間的な側面を経営者は絶対に忘れてはいけないと思うのです。
ビジネスをやりながらも常に個人的な経験を思い起こす必要があります。
常に人間と一緒に仕事をしているのだという視点を忘れてはならないのです。
なぜなら、人間を大切にする企業ということ、
まさにそのことが、これからの時代、他企業との差別化にもつながるからです。
他社が踏襲していない前人未到の道を歩むためには、
そして、短期間で企業としての成功を手にするには、
リスクを恐れてはいけないということです。
だから、企業の行動が自然とか人間、
あるいは人間社会にどういう影響を与えるかということは、
もう一部の先進的な経営者だけの関心事ではなく、
すでに一般的な価値観の中の重要な要素になっているわけです。
人間誰しも、自分の育った環境や文化を深いところで愛しています。何もそれを捨て去ることはないのだということです。ただ、そのためにも、若者との接点を失わないで、現在の革命的な波に乗り遅れることがないよう、経営者としては注意しなくてはいけないと思っています。
それぞれの会社のマネジャー選びで私が一番腐心するところは、責任感のある人を見つけるということです。
たとえ会長や経営者でなくとも、上に立つ人は、
つまり多い少ないにかかわらず自分と共に仕事をしてくれるスタッフを持つ人は、
そのスタッフにどれくらい参加意識を持たせることが出来るか、
そして相互理解をいかに進めることが出来るかということが問われます。
だから二十一世紀は、それよりももっと上位の概念、
例えば哲学とか、あるいは美学だとかそういうもので、
みんなが共感するようなやり方があり得るんじゃないかと
私は思っているんです。
これからは全体として、どんな人が発信しているのかという、
発信者の顔が見たい時代になってくるだろうと思います。
人間的であるということは、
個人や企業の成功を決して妨げたりしない。
長い目で見れば、むしろそれこそが成功の秘訣だと言ってもいいでしょう。
どんなにいいアイデアであっても、
永遠に続くものはないと考えています。
新たな生命を得るためには、
新しいものを作り続けていく意志と能力が必要です。
おふたりの経営者としてのあり方というか、人間としてのあり方、この経営者にしてあの偉大な会社ありという感じです。
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