ドナルド・マケインの「研修効果測定の基本 -エバリュエーションの詳細マニュアル-」を読みました。
研修をやったり、研修を受けたりすることが多いと思いますが、研修の効果を測定していることは少ないと思います。
エバリュエーションは以前にも書いたことあると思いますが、ドナルド・カークパトリックの4段階が有名です。
1.反応レベル(良かった・よくなかったというレベル)
2.学習レベル(わかった・わからなかったというレベル)
3.行動レベル(やった・できなかったいというレベル)
4.結果レベル(数字が増えた・増えてないというレベル)
アフターアンケートを書かせたり、書かされたりすることがあると思いますが、通常、反応レベルの測定です。
なので、いわゆる「やりっぱなし」になっていることが多い(耳が痛ーい)のではないでしょうか。
エバリュエーションの目的
・学習経験のデザインを改善するため
・学習経験の目標が達成されたのかどうか、そしてどの程度達成したのかを判断するため
・コンテンツの妥当性を判断するため
・インストラクショナル・ストラテジーの有効性と妥当性を評価するため
・学習を強化するため
・ファシリテーターにフィードバックをするため
・適切なペースと流れを判断するため
・参加者に対して学習に関するフィードバックをするため
・学習経験の中で、うまくできている参加者を明らかにするため
・プログラムのビジネス成果、費用対効果、ROIを確認するため
・仕事に活用されている学習を特定するため
・学習を支援する職場環境を評価するため
・マネジメントとの関係性構築のため
・このプログラムや今後のプログラムの参加者を決定するため
・マーケティング用にデータを集めるため
このような研修効果測定の本も、私の知る限り少ないので、そのせいで「効果測定」がすすんでいないのかもしれません。
この本はすごくわかりやすくて、研修を専門にしている人でなくても、研修のデザイン、アンケートのつくり方など、参考になると思います。
会社の机に入れておきたい1冊です。
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