リチャード・P・ルメルトの「良い戦略、悪い戦略」を読みました。
今まで、数値目標を「戦略」と言っているケースによく出会いましたが、この本は非常に参考になるというか面白いと思います。
良い戦略は、目標やビジョンの実現以上のことを促す。良い戦略は、直面する難局から目をそらさず、それを乗り越えるためのアプローチを提示する。状況が困難であるほど、行動の調和と集中を図り、問題解決や競争優位へと導くのがよい戦略である。
著者の言う「良い戦略」、難局を乗り越えるためのアプローチなんか見たことありませんね。
悪い戦略は厄介な問題を見ないで済ませ、選択と集中を無視し、相反する要求や利害を力ずくでまとめようとする。悪い戦略は、目標、努力、ビジョン、価値観といった曖昧な言葉を使い、明確な方向を示さない。
これを読むと、今まで曖昧な言葉ばかりで「戦略」が語られていたように感じます。悪い戦略ということですね。
良い戦略の基本構造
・診断
・基本方針
・行動
悪い戦略の四つの特徴
・空疎である
・重大な問題に取り組まない
・目標と戦略ととりちがえている
・まりがった戦略目標を掲げている
これからの「戦略」が変わりそうな本です。
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