野村恭彦氏の「裏方ほどおいしい仕事はない!」を読みました。
この本は、会社を動かす裏方の仕事「事務局力」をテーマにしています。
「事務局力」の7つの仕掛け
①「ケア」するメール
②アガペー(神の愛)モード
③鍋奉行ホワイトボード
④付箋ワークセッション
⑤内職プレゼンテーション
⑥あれこれベンチマーク
⑦あとづけバイオグラフィー
これだけではよくわからないと思いますが。
この本は、ズバズバ書いてあって面白いです。たとえば、管理職は目指すな!と言ってます。
「管理職を目指す人」の行動指針
業績目標の達成に躍起
残業をたくさんする
上司の好きなタイプになる
部門利益に貢献する
無理な挑戦はしない
「自分の価値観に従って生きる人」の行動指針
理想の実現に真剣
社外の人と活発に会う
他部門の上位層にメンターを持つ
会社利益を考えて行動する
挑戦して失敗してもめげない
上の行動指針では、課長にはなれても、それより上にはなれないと言っています。下は(少なくてもうちの会社では)課長にもなれない可能性が高いと思うので、正しいとは思いませんが、下のような生き方は大好きです。
上のリストにもう一つ付け加えるなら、上は「上司に気に入られ、同僚から嫌われる」、下は「上司から嫌われるが、同僚から好かれる」という感じでしょうか。
他にも、こんな記述があります。
タコツボ化した組織のもとで、「自分の仕事をスピーディにこなしている人」=「生産性の高い人」という認識がまかり通っていることは、恐ろしいことだ。組織全体でみると、何も変化が起こせないような危機的状況に陥っているときに、その最大の加担者である「自分の仕事しかしない人々」が、最も生産性が高い人だと認識され、評価され、昇進しているのだから。
このタコツボ乗り越える力が「事務局力」ということです。
コンサルタントである著者が、興味深いことをいっています。新しいことをチャレンジしている人は参考になると思います。
通常、フォーマルな提案の場では、意思決定者は提案者よりも情報を持っていない。「このアイデアはいかがですか?」と言われても、決定者は判断の基準を持っていないので、過去の経験で判断することになる。そうなると、どうしても保守的な判断になりやすい。(中略)提案が通るかどうかは、「参加者の心理プロセス」である。提案を一発で通せる人と、通せない人の最大の違いは、そこの理解の差にある。
おススメの1冊です。
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