野村恭彦氏、仙石太郎氏、荒井恭一氏、紺野登先生、荻野進介氏の「サラサラの組織 -あなたの会社を気持ちいい組織に変える、七つの知恵-」を読みました。
大きく分けて2つの手法で書かれています。
1つが組織変革の「フィクション」で、もうひとつが9社の組織変革「実践事例紹介」です。
七つの知恵は、最初のフィクションの中で紹介されています。
第一の知恵 「正当な意志」をもつこと
第二の知恵 「現場の観察」から始める
第三の知恵 「暗黙知」を引き出してつなぐ
第四の知恵 「自発の活力」をじっくりと待つ
第五の知恵 「相互の共感」を演出する
第六の知恵 「矛盾の超越」に挑戦する
第七の知恵 「変化の継続」を仕掛ける
最後に紺野先生がまとめてくれています。
サラサラの組織変革とは、分析的な戦略が組織構造やその変革の手順を決めるのではなく、外部・内部にネットワークをもった意志ある個が、相互作用によって組織を変革していくプロセスである。そこでは個が相互作用できる「場」を形成し、知識創造のプロセス(方法論)を共有することが肝要である。
サラサラの組織の反対のメタファで、ドロドロをいう言葉で、最近私の周りで気になっている「ダブルバインド」を紹介しています。
たとえば、「それぐらいじぶんで考えてやりなさい」と言っておいて、あとから「そこまでやれと言った覚えはない」というようなことです。
結局、やってもやらなくても怒られるというわけです。こういうことが組織内で続くと、メンタルになる人が出てきてしまいます。
もう一つの実践事例紹介では、保険業界から2社が紹介されています。 そのうち1社は、先日紹介したフューチャーセンターでも紹介されていた、組織開発・人材育成系の本・雑誌等の常連企業です。
どこの組織でも困っていることのような気がしています。おススメの本です。
0 件のコメント:
コメントを投稿